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回転すしは『就活』、回らない寿司は『起業』

先日、ある学生A君のキャリア相談に乗っている時、こんな言葉が出てきた。

『回転すしは、なんか就活に似てて、逆に回らないお寿司屋さんは、起業することに似てますよね』と。

ん?どういうこと?

とっさに聞き返してしまうほど、よく分からなかった。

最近の学生の思考はクリエイティブだ。

よくよく聞くと、とても腑に落ちる説明がそこにはあった。
恐ろしく納得してしまったので、備忘録も兼ねて記事にしていく。

回転すし=就活

大学3回生の終わりになると、ほとんどの学生が就職活動を始める。

みながみな、大学卒業後には企業へ就職しないといけないんだ、と信じ込むかのように、顔色を変え、髪を黒くし、企業の人事に好かれようと必死にガクチカ(学生時代力を入れたこと)を地元のマクドで考える。

そして、大手就活情報サイトに登録し、気になる企業へ片っ端からエントリーをするのだ。

合同説明会になれば、巨大なビックサイト内に設置された企業ブースへ、学生自らが足を運んで企業の隅々まで、この企業に欠損はないか?を吟味する。

そして行きたい企業が決まれば、面接を受け、内定ととる。その後の大学生活とやらはパラダイスだ。

回転すしで例えると、レールの上に置かれているお寿司たちは、企業。
食べに来た人は学生である。

学生は、自分が食べたいお寿司(企業)を手に取り、かるく吟味(ネタの大きさちっさくない?とか)して、問題なければ食す。

多少、凍っていようが、わさびがきつかろうが、たくさん選べるしかつ安いから、あまり気にならない。

無限にある企業の中から好きな企業を選び、食べることができるのが就活だと、彼は言った。

なるほど。深い。学生からしたら就活はそう見えていることを知った。

回らないお寿司=起業

一方、起業はどうなの?と学生A君に聞くと、顔色は少し曇って

起業ですか・・心の中ではしてみたい気持ちはあるんですけど、思っているだけといいますか。
回らないお寿司屋さんみたいに、敷居が高い印象がありますね。

こういった。

これまた面白い。詳しく聞くと

起業のイメージって
・敷居が高い
・お金がかかりそう
・不安定
・スキルがない

が、あるんですけど、これって回らないお寿司と似ている気がして。

回らないお寿司で例えると
・敷居が高い
→エレガントなイメージが強く、気軽に行こうか!という雰囲気にはなりにくい。一歩踏み出すには、それ相応の覚悟が必要で、躊躇してしまう。

・お金がかかりそう
→1貫いくらかわからないまま頼むのが怖く、合計でいくら持っていけばいいか不明。お金もいまはないので、正直行きたいけど諦めている。

・不安定
→回転すしは10貫食べれば支払い金額はどこに行っても同じだけど、回らないお寿司はその日獲れたイチオシのネタや、旬の食材によって値段が変わるので、不安定なところがある。

・スキルがない
→銀座の高級寿司などはHPもなければお店も裏路地にあったりと、裏ルートでしか通えないお店もある。ググれば出てくるものでもなく、人からの紹介やその界隈の知識が必要になってくる。つまり、安易にいけない

とのこと。(私なりの解釈も含む)

たしかに、私も回らないお寿司に初めていったときは、財布の中を何度もチェックし、その場にふさわしい服装とその店に行っても恥ずかしくない友達を誘って、内心おどおどしながら食事をしていた記憶がある。

なるほど。
学生にとって起業は、一歩踏み出すのにいろいろな障害があるんだ。

けど、多くの学生が起業に対するネガティブなイメージを持ったままでは、日本社会のボトムアップにはつながっていかない。

アメリカのシリコンバレーでは、毎日なしかしらの業態でスタートアップが誕生している中で、日本はまだまだ少ない。

この日本の起業文化を抜本的に変えていくには、なにが必要なんだろう。

考えた末に行き着いた答えは、日本の義務教育課程のプログラムをすべて変革していかないといけないという大がかりな課題に行き着いた。

日本の教育を変えていきたい

日本の義務教育では、都合のいいことしか教えてくれない。

なぜ、日本社会がこれほどまでに借金大国に陥ってしまったのか、国会の裏側ではどのような汚職が巻き起こっているのか、都合の悪いことはちゃんと教えない仕組みになっている。知られたら困るからだ。

ましてや、日本は他国に比べて高い税金を市民に収めさせる超納税大国のため、市民には安定的に稼いでもらわないと社会が成り立たないメカニズムになっている。

つまり、小さいころから、失敗=悪、会社=安定。という概念を叩き込まれてきたのだ。

いまの学生が悪いわけじゃない。

日本の義務教育のカリキュラムがそもそも間違っているのだ。

自分のやりたいことを仕事にすることが、どれほど素晴らしいことか。
なぜ、失敗しても、また立ち上がれば失敗は成長につながることをだれも教えない?

私は今の日本の教育には本当に憤りを感じる。
この問題は、昔から問いただされてきた問題であったが、いよいよ見て見ぬふりできないくらい深刻な問題になってきたと強く感じる。

だれかが手をくださなければいけない。

みんながやらないなら私がやるしかない。

学生向けのコミュニティをリリースする


学生に対し、人生における選択肢は就活だけじゃない。無数の選択肢の中から自分のキャリアを好きなようにデザインしていってほしい。こんな思いを伝えたいと思い、学生向けのコミュニティをリリースする

目的は就職活動で内定と取らせるといった単発的な支援では全くない。

目の前の学生が、色々な選択肢の中から自らの意思でキャリアを選択できる環境を整備すること、そして生き生きと人生を過ごしていくことを目的としている。

いま、新たなにメンバーが加わり、計4名でコンテンツを考えている。
リリース予定はゴールデンウィーク明けを予定しており、ここではまだ詳しい内容がお伝えできないが、必ず価値あるものを作ると断言したい。

現在、就活中の24卒の方、25卒の方がいれば是非連絡がほしい。コミュニティの初期メンバーとして、ブラッシュアップのお手伝いをお願いしたい。

私の想いに共感してくれた人は連絡を待っている。




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