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子育て世代のための主体的になる教え~7つの習慣[スティーブン・R・コビー]要約~

育児に仕事、勉強に忙しい社会人でもがっちりはまる自己啓発本です。

多くの自己啓発本は、育児という期間を無視しているような内容ばかりでしっくりこなかったのですが、この本は違います。


①主体的になること

変えられることだけに集中する

自分の行動や言動はコントロール可能だが、他人の行動や言動、評価は直接コントロールできない。

その他にも、天気や過去はコントロールできない。

コントロールできないことに必死になっても何も変えられない。

だから、自分で変えられることに集中して対応する。これが主体的な人間の労力の使い方です。

そうすれば、何かしらの結果が得られる。経験が得られる。

経験したことの多さが自信になるし、失敗の数だけ軌道修正ができる。

今やっている事は自らの手で変えられるのか、変えられないのか、一度立ち止まって考えてみると良いでしょう。

本書では、影響を及ぼせる範囲ともあります。ポジティブなエネルギーは影響を及ぼす範囲を広げる作用がある。

自分の行動が良い方向に変われば周囲の人間関係も良い方向に変わる可能性があるということです。

なので、他人の行動等は間接的にコントロールできる問題と呼んでいます。

②終わりを思い描く


ゴールから逆算する。

自分の目標を具体的に思い描くことで、今の行動を決めることができる。モチベーションになる。

目標に向かっている途中で目標が変わってもいい。

それと同じように、人生の終わりを思い描いてみる。

葬儀に参列した人が自分をどう語るのか、人にどのような影響を与えたかったか。想像してみる。

そこから自分自身の人生のミッションを決める。

例えば、「私は誠実に生き、周りの人に良い影響を与えることだ」とする。

次に、そのためには「どんな行動をするべきか」、「どんな役割を優先するべきか」を考える。

人を差別しない、自分の時間・才能を自分の人生に捧げる、夫として妻と子供を愛する………等。

このようなミッションがあればそれを遂行するために自分がどんな行動をすればよいか、主体的な軸ができる。

軸はコンパスのように、人生という広い地図上で自分自身を見失わずに目的地に向かうことができるものである。

③最優先事項を優先する

最優先事項を決める

1日は平等に24時間しかない。

その中で日々のやるべきこと、やりたいことを全てすることはできない。

だから、優先順位をつける。

  1. 緊急で重要
    (トラブル対応、期限が短い仕事等)

  2. 重要だが緊急でない
    (人間関係づくり、計画、準備、勉強等)

  3. 重要ではないが緊急
    (雑多なメール、定例会議、無意味な接待等)

  4. 重要でもないし緊急でもない
    (SNS、愚痴の言い合い等)

「2. 重要だが緊急でないこと」を優先できるように調整するのです。

将来的なビジョンを持てるので視野が広がる。結果、自分のコントロールできる範囲が広がる。

「1.緊急で重要」を優先しすぎると、トラブル対応で奔走してストレスが溜まり、燃え尽きてしまう結果が待っている。

「3.重要ではないが緊急」を優先すると、周りに振り回されて被害者意識が強くなってしまったり、計画が無意味に感じてしまう。

「4.重要でもないし緊急でもない」を優先すると、無責任にみられるし、やるべきことは終わらない。時間を無駄にしてしまう。

意識しなければ、2.を実施する事は無くなってしまう。一番重要な項目であるのに。

④Win-Winを考える


人間関係にはWin-Winを心がける。

行動にはある目的があって起こされることがほとんどだ。

自分に目的があるのと同様に、相手にも何かしらの目的がある。

誰かと何かを始めるときはお互いの目的が何かを知り、お互いが目的を達成できるように努力するべきなのだ。

それこそが、人間関係を良くし、次へつながる振る舞いなのだ。

しかし、どうしてもWin-Winが難しい場面もある。

そういうどちらかが負けてしまう時は、取引しないことを選択する。

例えば、仕事に対する報酬を自分は1万円と考えているのに、3千円と言われたら、「今回は見送らせていただきます」というように取引しないようにする。別の機会で取引することもあるので納得のいかない条件で我慢するよりは良いという考え方です。

特に仕事の場面では気を付けるべき内容です。

Win-Winもしくは取引しないという選択をすることで、信頼関係は崩れず、良い人間関係を構築する手助けとなるでしょう。

⑤まず理解に徹底し、そして理解される

共感によるコミュニケーション。

まずは相手の話を聞いて理解することを徹底する。これに尽きます。

聞く姿勢のレベルは下図のように考えられている。

共感による傾聴とは、相手を理解しようと聞く事であり、相手をコントロールしてやろうなんてことは考えない。

特に子供の話を聞く時にはよく心がけておきたいものです。

話を聞いて理解して、必要であれば一緒に考える。そのうえで、自分の意見を言って理解される。

Win-Winの関係を構築するのにも似ている。

ただこちらが相手を本気で理解しようと聞く(質問も交えて)だけでも、相手からの信頼は得られるので、結果的にWin-Winなるでしょう。

仕事においても、ある人の意見に反対だったとしても、共感したうえで自分の意見を言えるといいですね。

⑥シナジーを創り出す

シナジーとは個々の総和よりも全体の合計は大きくなることをいう。

つまり、相乗効果です。

一人でやるよりも誰かと協力したほうが大きな結果が得られるということは経験上あると思います。

誰かの得意は誰かの苦手かもしれない。

誰かの得意と誰かの得意で倍以上の成果が出るかもしれない。

Win-Winの関係のさらに次の段階と言えるでしょう。

シナジーを発揮させるためには、お互いの違いを尊重することから始まります。

違うことこそ、自分にはない価値なのだと喜んで受け入れるべきなのです。

⑦刃を研ぐ

自分を磨く。

ここまで来てやっと自分を磨くという域に到達できる。

これまでの①~⑥を達成しながら下図の4つのバランスを取りながら磨いていく。

体調が悪いとチャンスをつかめない。だから、体調が崩れないように食事や運動に気を遣う。

知性は、いろんな人に会い、勉強して自分で考える力を持つようにすること。

心に余裕がないと先のことを考えられなくなる。だから、心が落ち着ける時間を作る。

社会・情緒は人間関係についてで、話をよく聞き、win-winの関係を心がけること。

全ての項目をバランスよく高めていくことが自分を磨くことになるので、1〜6の項目を復習して改善することを繰り返せば良い。

最後に

他に自己啓発本を読む必要がないほど内容が濃い一冊となっています。

YouTubeなどでも要約した動画がありますが、ぜひ本を買って自分でノートに書いて何度も復習することをお勧めします。

今回紹介した7つの習慣は身に着けるのは難しいと思います。(本書にもそう書いてあります)

できない現実を悲観するのではなく、目指すべき軸を持ってそれに向かって努力する姿勢こそが大事。

自分の最期に良い人生だったと思えるように努力すること。

努力して習慣にしてしまえば、もう努力はしなくてもいいなんてこともよく聞きますよね。

私も日々精進してまいりますので、今後ともよろしくお願いします。

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