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新体操選手の空間認知能力

こんにちは!
こちらは12月22日16時です!

本日の英語

今日は"サイン"です。

「sign」(サイン)

日本では名詞として扱われていますが、実はこれ動詞なんです。
なので、意味は"サインする"になります。

名詞にするのであれば

「signature」(シグネーチャー)

になります。

本日の話題

今日のテーマの言葉、皆さんご存知でしょうか?

「空間認知能力」

例えば、車を運転していて、前の車はどんな大きさで、どちらに向かっていて、どのくらいのスピードで、自分の車とどのくらいの距離があるのか。
もしくは、地図に示された距離感、高低差を自分の頭の中でイメージとしてどのくらい立体的に再現できるか。

これらのような、物の距離感や大きさを瞬時に判断する能力のことを指します。

新体操ではこの能力が非常に必要だと僕は感じているので、その解説をしようと思います。
今日は、最後に診断テストも用意しているので、ぜひ参加をお願いします!

なぜ新体操で必要?

新体操に限らず、この能力はスポーツ全般の中で必要だと言われています。

・バスケットボール→ゴールとの距離を測る
・ゴルフ→カップへの距離感を測る
・サッカー→全体のポジションの把握する
・野球→打つ時のボールの位置・タイミングを予想する
などなど。

スポーツにおいて、距離感・スピード・位置関係を判断することは切り離せないからです。

では、新体操はというと…。
・空中にいる時の地面との距離を測る
・捻った時に正面を把握する
・投げた手具との距離を測る
・人と同じスピードで動く
・周りの人と等間隔の位置に立つ

など、空間認知能力が関係する場所はたくさんあります。

特に必要なのは、上記の中の太字にした項目です。
これらは、新体操の団体で必須となる、”隊形取り”に欠かせない能力です。
常に人との距離・スピードを測りながら、適切なポジションに入らなければならないのですが、これがまた難しい。

実際に解説

一番わかりやすい例を、先輩方の演技をお借りして、写真で解説します。

・横の平行2列から

画像1

・縦の平行2列を作る

画像2

・そこから一列を作り

画像3

・今度は斜めの平行2列へ

画像4

・座ってる人は三角形、ジャンプしている人は横一列

画像5

・最後はV字

画像6

この6つの隊形取りは、約10秒という非常に短い時間の中で行われています。
一連の流れの中には、【歩数10歩・ジャンプ5回・ターン3回】という豊富な運動量も含まれています。
実際の映像をどうぞ

見ているだけではない

先日、無音の動画を出した時にも解説しましたが、隊形を把握しているのは視界からの情報のみではありません。
その解説はこちらから

耳から入ってくる音の情報はもちろんですが、さらにもう一つ、想像を組み合わせるという話をしました。
自分たちの演技の理想とするものが頭に入っていれば、自分はどこにいて、どの角度にどの方向を向いて6人が動いているかが頭の中で想像できます。
これができることにより、自分の立ち位置が把握できるようになります。

冒頭で、地図を見たらそれを頭の中で立体的にイメージできることも、空間認知能力だということを言いました。
つまり、この”想像”もその能力の一つです。

まとめ

このように、新体操は空間認知能力がとても必要な競技なのです。
言い換えれば、新体操を練習していると、その能力が身についてくるということです。

さて、今日は最後に簡単な空間認知能力のテストを載せて終わりにしたいと思います。
新体操選手と一般の人、もしくは他の競技をやっている人。
いろんな人の結果を見れたら面白いなと思ってやってみることにしました。
後日、集計結果の記事を出したいと思いますので、このブログのツイートを引用リツイートして、そこに結果を書き込んでください!
(お遊びのサイトのように見えるので、実際の能力はちゃんと計れないと思いますが…。)
ちなみに僕は満点でした👍

多くの方の参加を心からお待ちしております!!
ではまた次回!

井藤 亘(いとう わたる)

・シルクドゥソレイユアーティスト(Cirque du Soleil)

Twitter:@wataru_cirque

Instagram:@wataru_cirque


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