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NBA 現地観戦からの学び (2021/02/06)

こんにちは!

昨日、初めてのNBA観戦をしてきました!⛹️‍♂️
医療用マスクに手指消毒、座席はソーシャルディスタンスを確保した上で観戦し、できるコロナ対策は全てしてきました。

アメリカ生まれアメリカ育ちの競技、バスケットボール🏀
僕にとってアメリカで初めてのプロスポーツ観戦でしたが、予想をはるかに上回る楽しさでした。
今日はその観戦記を書いていきたいと思います。

試合概要

昨日は【Orlando Magic vs Chicago Bulls】の試合を観にいきました。

ホームゲームでしたので、「Amway Center(アムウェイセンター)」というオーランドのダウンタウンにあるスタジアムで試合が行われました!

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チケットは最上階真ん中のブロックで24ドル。
アメリカのスポーツビジネスについての勉強をここ最近していますが、すればするほど実際に現場の雰囲気が観たくなり、チケットを探してみたところこの値段。
「え、こんな値段で見れちゃうんだ」
と思ったので、迷わず購入しました。

ちなみにその日の最安値は18ドルだったかな…🤔
最上階のゴール真後ろの席でした。
もちろん近くで見るに越したことはないのですが、思っていたほど遠く感じなかったので、最上階(しかも一番後ろの席)でも楽しめました!

アムウェイセンターの収容人数は20000人なのですが、見た感じだと来場者数は20%〜30%の間におさまっていたかと思います。(もっと少なかったかも…)

入場前に14日以内の濃厚接触の有無の確認と、荷物検査(カバンは持ち込み禁止)を受けて、チケットをスキャンして入場!
モバイルチケットオンリーなので、スマホだけで入場できちゃいます。
とてもスムーズで誰かと密になることもなく、ストレスフリーな環境で観戦することができました。

見やすさ・わかりやすさ

僕、もともと少しバスケをかじっていたこともあって、この日をすごく楽しみにしていたのですが、予想をはるかに上回るほど楽しむことができました。

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僕だけでなく妻までも楽しませてくれたのは、試合の「見やすさ・わかりやすさ」が一番大きな理由かなと思っています。
大きく分けて、
・視覚情報
・聴覚情報
の2つが試合の状況を即時に知らせてくれるので、遠くから見ていてもコート内で何が起こっているのかがリアルタイムでわかるんです。

1、視覚情報
具体例でいうと、3ポイントシュートが入ると会場全体の電光掲示板が「Hot Shot!」という文字とともに赤く光ったり、得点をとった選手の名前が顔写真とともに電光掲示板に表示されたり…。
もちろんリプレイ映像は中央のモニターで瞬時に再生されるので、誰がどういう風に得点をとったかがすぐにわかるんです。

ファウルの瞬間なんかもズームしたアングルで見せてくれるので、全てのプレー、全てのジャッジに納得がいきます。

2、聴覚情報
こちらは試合が止まった際のアナウンスがほとんどでした。
バスケの試合が止まる瞬間は主に「ディフェンスファウル」「トラベリング」「ダブルドリブル」「ショットクロック(24秒ルール)」なので、それらのジャッジをを審判が下す、もしくはタイマーが知らせたときには、会場全体にアナウンスが響き渡るんです。

ファウルに関しては、「誰が誰に」と「個人として/チームとして何回目」というアナウンスまで入るので、試合全体の状況を把握することもできました。

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このように、耳で聞くと同時に目で情報がみれる。
しかも瞬時に。
バスケットボールは非常に展開が早い競技ですので、少しでも「あれ、今のどうなったの?」ってなると試合に追いつけなくなってモヤモヤしちゃうんです。
そのような観客が感じる「見にくさ」が全て消されているので早い展開にしっかりとついていけました。

また、試合中は観客席のライトはついておらず、真ん中のコートだけが煌々と照らし出されるようになっていました。
遠い席からでも楽に見ることができたのは、「見て欲しいところのみが照らされていたから」、つまり、不要な視覚情報が遮断されていたからなのかなとも思っています。

徹底的な隙間時間のファンサービス

バスケの試合は、12分を1つとしたピリオドを4回行って1試合となります。
それぞれのピリオドの間には休憩があり、特に第2ピリオドと第3ピリオドの間はかなり長めに休憩が取られます(いわゆるハーフタイムというやつです。)

それ以外にも、1試合の中で75秒のタイムアウトを両チーム7回まで取ることができるので、最大で17分30秒のタイムアウトが行われます。

選手たちが休憩をしたり作戦を練っている時間は、観客にとっては「隙間時間」となるわけですが、ここで観客を飽きさせない工夫がたくさん存在しました。

試合開始前とハーフタイムには、バンドの演奏。
タイムアウトの時には選手のインタビュー映像や、会場のカメラを使って観客との交流。
そのほかにも、マスコットがマジックをしたり、観客をピックアップしてグッズのプレゼントかけたゲームをさせたり…。

1試合の中に、これでもかというほどファンサービスが盛り込まれていたんです。

中でも、選手のインタビュー映像とカメラを使った交流は本当に面白かったです。

インタビューといえば、試合への意気込みやその選手の生まれ育ちなどを聞くイメージがありますが、そういう”真面目”なものではなく、歌を歌わせてみたりとか、好きな食べ物を聞いたりとか、選手が身近に感じられるインタビュー内容でした。
普段はかっこいい選手が冗談を言いながら笑っていたり、恥ずかしがっていたり…。
あんなの見せられたら選手のこと好きになりますよ🤔

カメラを使った交流は、日本でもお馴染みの一部の観客がズームアップされてコートのメインモニターに映し出されるやつです。
(日本だと水族館のショーなどでお馴染みですか🤔)

これも、ただ映されるだけでなく、毎回お題が出されるんです。
「マッチョポーズをして」とか、「踊って」とか、「ロボットの真似をして」とか…。
スタジアムスタッフ限定で切り抜かれて小太りのおじさんスタッフがノリノリでダンスしたりとか…。
とにかく誰が見ても面白いし、盛り上がるし、一体感が生まれるし…。
日本でもやっていることなんだけれど、ほんの少しの工夫でここまで面白くやれるのかと思いました。

スポンサーの多さ

そしてやはり見逃せないのは、スポンサー表示の多さ。

パッと見て覚えているだけでも、客席に4社、選手席に1社、コート&ゴールに4社、コートサイドや各階手すり部分の電光掲示板にはたくさんの社名がランダムで入れ替わっているような感じでした。(おおよそですが)

それ以外にも、ある特定のプレーで得点が入った時に表示される画面に社名が入っていたり、ハーフタイム中にCMがずーっと流れていたり…。

もちろん、スタジアムの名称もネーミングライツを使って企業がつけたものですし、選手のユニフォームにだってナイキやアディダスなど、スポーツブランド各社の名前が連なっていました。

目につくところに所狭しと企業名が並んでいるので、スタジアムに入るだけで自然とそれらが目に入ってきました。

競技の質+試合の価値

NBAともなればこのくらいたくさんの企業がスポンサーに入るのは当たり前のことなのですが、そのように企業が集まるのは決してNBAの競技の質が高いだけでなく、試合の価値も高いおかげでたくさんのお客さんが観にくるから。

企業がお金や物品を提供するのは、それの対価として自社のブランドイメージアップや商品の認知度が向上するから。
お客さんが集まっていない場所にはその対価が期待できないので、スポンサーという資金集めの方法は、お客さんがたくさん集まってこそできるものなのです。

お客さんは決して質の高いプレーを見にくるためだけにわざわざスタジアムまで足を運んでいるわけではありません。
競技の質だけに頼ることなく、勝とうが負けようが観客に観戦を楽しんでもらう。
どんな理由であれ、足を運んでくれた人にNBAを好きになってもらう。

そのための工夫がたくさんなされているからこそ人が集まり、人が集まるからこそ企業が集まり活動資金が生まれる。

そんなことを肌で感じることができた昨日でした。

まとめ

20〜30ドルで楽しめるNBA。
このくらいの価格でこれだけ楽しめるのであれば定期的にリピートもありだなと思ってしまったのが正直なところです。

チームも選手もよくわからずに見にいった僕がこんな風に感じているように、新体操の試合でも見にきた人を「楽しかった」と思わせたい。
昨日は本当にそれを強く思いました。

これを新体操の試合に置き換えないと学びとしては完成しないので、次回の記事の内容はそれにしようかな🤔

さて!
本日2月7日は、アメリカで年に一度のお祭り「スーパーボウル」が行われる日です!
アメリカンフットボールの年間優勝チームを決める試合に全米が注目です👀

楽しみ〜!✨

ではまた次回!

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井藤 亘(いとう わたる)
・シルクドゥソレイユアーティスト(Cirque du Soleil)

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個人HP:男子新体操/井藤 亘Wataru Ito

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