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「隠す」って何?(1)

こんにちは!
こちらは1月22日16時です!

本日の話題

今日は、先日Twitterでご要望をいただきました、団体競技における「隠す」という言葉について解説をしていきたいと思います。

この「隠す」という言葉には2つの意味があります。

1、汚い・見栄えが悪いから隠す
隊形移動の都合上隠す

2、構成の見せたい部分を強調するために隠す

今日は、1についてのお話をしていきたいと思います。

クイズ!!

口で説明するより、動画を見たほうがわかりやすいと思いましたので、3つ用意しました!

題して!
「この人、どうやって来たでしょうクイズ!!」👏👏👏

この構成の都合上、最初の5人で一列を作るまでの準備時間を隠す役割を、赤枠の人が担っています。
その後、一人ずつ順番に手を振る動きをするのですが、今度は赤枠の人がその人たちに隠してもらう番です。
バランスの隊形を作るためには、どうしても一番左端のスペースに入ってもらうしかなかっため、そこを埋めるために右端から左端へ、後ろのスペースを隠れながら走っています。

これは、手を振り回している人たちが左回りの動きをしているので、隠れている選手が右から左へ移動する(左回り)のを隠すことができています。
これがもし、どちらかが反対周りの動きをしていた場合、隠すことは難しくなります。

この構成は、3人グループの動きを2つ行い、最後は6人全員で跳躍をしてバランスの隊形を作っています。

もう一つ、下の動画を見てもらえればわかりやすいと思いますが、ここでは2つの3人グループが、それぞれ2つの動きをしています。(メインの目立つ動きと、サブの隠れる動き)
最初に真ん中に来る3人グループは
・体を横に反らす動き(メイン)
・低く転がる動き(サブ)

次に真ん中に跳んで来るグループは
・両端で手を広げる跳躍(サブ)
・真ん中に手を広げて入って来る跳躍(メイン)

先ほどの動画で赤枠で囲った人は、サブの動き(隠れる動き)を2回しています。
ということは、逆にメインの動きを2回している選手もいます。
見つけられますか?😊

準備を隠す

先ほどの2つのクイズは、「隊形に入るための移動を隠す」という構成の例でした。
以下の動画は、「技をするための準備時間を隠す」という構成の例になっています。

これは、2017年の団体演技ですが、全日本インカレの演技では丸見えだった柔軟技の準備時間を、全日本選手権の演技では、前を人が交差することによって隠しています。

これはよくある例なのですが、組み技をする前は必ずそれを準備する不格好な瞬間ができてしまいます。
それを、動きで消している例がこの動画ですが、一人の人がタンブリングをやっている間に組み技を準備するというパターンもあります。
だいたいのチームが演技に入れているほど、作りやすい隠し方の一つです。

まとめ

いかがでしたでしょうか??
今回紹介した「隠す」は、割とわかりやすいものだったかと自分は感じています。

なぜかというと…。
次回の「構成の見せたい部分を強調するために隠す」という話題が、とても専門的な中身になるからです😅
なので、次回は現役選手の方達も参考にしていただければと思っています!
(特に学生!)

なるべく、理解していただけるような書き方を心がけますので、お付き合いいただければと思います!

では、また次回!!

井藤 亘(いとう わたる)

・シルクドゥソレイユアーティスト(Cirque du Soleil)

Twitter:@wataru_cirque

Instagram:@wataru_cirque

20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。