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新体操ルール解説(3)

こんにちは!
こちらは1月3日16時です!

本日の話題

新体操ルール解説第3弾です!
今日は、採点項目のうちの一つ、「運動量」について解説していきたいと思います!
ちなみに、運動量の採点は、先日解説した「構成点」の項目の中で行われます。
まだの方はこちら↓

皆さん、”運動量”と聞くとどんなことを想像しますか?

この採点項目で大切なのは、演技の中でキツいことをしているかどうかということです。
キツいことをしていればいい評価。
キツくないことをしていれば悪い評価。
になります。

"豊富な運動量"をもつ演技がいいと言われますが、何をもって"豊富"と判断するのかを、自分なりにわかりやすく4つ挙げましたので、1つずつ見ていきましょう!

1、どれだけ動き回ったか

これが一番わかりやすいと思います。
個人なら1分半、団体なら3分の演技の中で、正方形のフロアを、偏ることなくどれだけ動き回ることができたかということです。

極端な例えですが、フロアを1周回った人と、3周回った人だったら、3周回った人の方がいい評価をもらえるということです。

2、移動手段

新体操の動きは、”体操”と呼ばれることもあれば、”運動”と呼ばれることもあり、”移動”と呼ばれることもあります。

つまり移動手段とは、どんな動きをしながらフロアを移動しているかということです。
新体操の移動手段はどんなものがあると思いますか?

正解は、「歩く・走る・跳ぶ・滑る・転がる」です!
(もっとあるかもしれませんが代表的なものを…)

では、50メートル走で考えてみて、先ほどの5つの移動手段をキツい順に並べると…。
「歩く<滑る<転がる<走る<跳ぶ」になります。
(滑る・転がるの判断は微妙なところです笑)

新体操の中で”跳ぶ”は「跳躍」(ちょうやく)と呼ばれ、高さが高いものがより良いとされています。

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そして、大事なことがあと一つ!
それは、歩数(回数)です。

フロアは13メートル四方ですがその13メートルを、10歩使って走るのと、5歩使って走るのでは、どちらがキツいと思いますか?

答えは、5歩です。
遠くに足を出さなければならないし、その分地面を蹴りつける足の力も必要になるからです。

ここまでこだわれると、演技のスピード感や隊形移動の大きさが感じやすくなる気はしています。
しかし、遠くに出すだけでなく、その移動を速く行うという技術は必要になります。

見ている方たちに伝わらない時もあるかも知れませんが、選手たちはかなり全力で走り回っているんですよ…笑

3、深さ

皆さん、地面に座った状態と椅子に座った状態。
立ち上がるなら、どちらの方がキツイですか?

地面に座った状態ですよね。

そうなんです。
低いところにいればいるほど、立った状態に戻るのはキツくなるんです。

新体操では、以下の写真のような、足を大きく開いて腰を深く落とす動きが度々見られます。
(これについては後日また解説します!)

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これも、深ければ深いほどキツくなるので、こういった動きをする際には重要な評価ポイントになります。

4、かかとの高さ

新体操は、足先の美しさがとても重要なので、つま先を常に伸ばした状態にしておくことが求められます。
そのため、立っている時も走っている時もつま先を伸ばした状態、つまり、つま先立ちの状態を保つことが望ましいです。

しかし、つま先立ちってキツいんです…。
ふくらはぎがパンパンになりますし、バランスも取りにくくなるので、強い足腰と体幹を持っていないと、ヨロヨロしてしまいます。
フロアの上はとても柔らかいので尚更です。

そのため、演技中にどれだけかかとを地面から離した状態でいるかも、重要な評価ポイントになります。

かかとが、地面から1㎝しか離れていない人より、5㎝離れている人の方が評価が高いということですね。
ここのポイントを実際に演技で見るならば、この選手がオススメです👌

まとめ

動き回った分だけ評価が上がるのが運動量ですが、他の評価ポイントのことを考えると、演技全体の緩急のバランスを考えて、ゆっくり動いたり、速く動いたりということしなければならないので、ただただ動き回ればいいって訳ではないのがまた難しいところです…。

今日もざっくりと説明しましたが、いかがでしたでしょうか?
実際に、皆さんが採点をするわけではないので、観戦を楽しんでいただけるよう、常にざっくりな解説を心がけております🙋‍♂️
もしわからないことがあったら、いつでも気軽に質問してください!

ではまた次回!

井藤 亘(いとう わたる)

・シルクドゥソレイユアーティスト(Cirque du Soleil)

Twitter:@wataru_cirque

Instagram:@wataru_cirque


20年以上続けてきた「男子新体操」というスポーツをより多くの人に知ってもらうため、日々活動をしています!! 頂いたサポートは、今後の活動費、またはその勉強のために使わせていただきます!🙇‍♂️✨ また、サポートとともに記事のリクエストも募集しております。