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頭がいいひと,わるいひと(15/730)

ここは、るすかいな島。

今日の修業は、るふぃにとっては過酷なこと。

るふぃ 「れいりぃ、今日の修業は?」

れいりぃ「今日はな・・・、るふぃ。」

    「身体を休める日じゃ。」

るふぃ 「やったぁー。今日は休みということだね。」

れいりぃ「か・ら・だは・・・、じゃ。」

るふぃ 「???」

れいりぃ「今日は頭の修業じゃ。」

るふぃ 「えーー!!絶対ヤダ。おれ頭使うのは・・・、苦手だ。」

れいりぃ「はきを習得するには、基本的な知識を学ばねばならん。」

    「この学びは必須じゃ。」

るふぃ 「俺、本当に頭がよくないんだよ。れいりぃ。」

れいりぃ「はっ!はっ!それは、よいことではないか。」

るふぃ 「ばかにしているか!!れいりぃ!!」

れいりぃ「頭がわるいといことは1つの長所じゃよ。」

るふぃ 「ぜんぜん、わからないよ。」

れいりぃ「では、聞くがなぁ。るふぃ。」

    「お前は、かいぞく王になりたいんじゃろ。」

るふぃ 「うん。俺は、絶対なる!!」

れいりぃ「もし、お前が頭がよかったら・・。」

    「その夢に挑むこと、そして選択することはしないじゃろう。」

    「この大海賊時代。」

    「かいぞく王という1つの椅子を取るため、沢山の猛者がその座を   
     狙っておる。」

    「明日にも、かいぞく王が生まれるかもしれん。」

    「そんな確率の低い、夢を頭のいい人間がするとは思えん。」

    「確かに頭のいい人は、効率や要領がよい。」

    「全体を見渡せる力も持っておる。」

    「しかし裏を返せば、効率や要領ばかり求めてしまう。」

    「計画をした段階で確率が低いものは行動しないのじゃ。」

    「しかしどうじゃ、るふぃ」

    「頭のわるい人は、効率や要領がわるい。」

    「目の前のことだけで一杯になってしまう。」

    「しかし裏を返せば、目の前のことに必死になることができる。」

    「無謀でも全力で行動することができる。」

    「なにより、頭がわるいということがわかっている人間は、他人を 
     尊敬し、長所を見つけることができる。」

    「1から10にする人間はいくらでもいる。」

    「しかしな、0から1にする人間は、一見無駄なことを全力ででき   
     る人間じゃとわしは考えている。」

    「ちょっとむずかしかったかの。」

るふぃ 「なんかわかんねぇけど、俺の生き方に後悔はねぇ。」

    「よし、はきを教えてくれ。れいりぃ」

れいりぃ「それこそ、るふぃじゃ。」

    「ロマンじゃのぅ。」

    

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