【本誌感想】週刊少年サンデー 2024年30号 名探偵コナン FILE1127「時限は零時」
シリーズ第2話。
コナンと関係ないけど、表紙見てビックリしました……ハヤテのごとく20周年ってマジで言ってる!?!?? 時が経つ速さに驚き。
扉絵は気絶したままのコナンくん。床に突っ伏し、右足首には鎖と南京錠。
登場キャラクターは江戸川コナン、毛利蘭、鈴木園子、榎本梓、世良真純、安室透。
■本編内容
【登場人物】
判家潔(はんけ きよし)……客。39歳。
金丸嶺太(かなまる れいた)……客。38歳。
尾村啓佑(おむら けいすけ)……客。36歳。
監禁場所の冷蔵庫の中に入っていた、瓶詰めの生首に驚いて悲鳴をあげる梓。すぐさま冷蔵庫の扉を閉める。
だが、床に手をついた拍子に触れたのは……、今度は切断された指。指と一緒に、血がついた金ノコとナイフも落ちている。
梓は、先刻ポアロで園子たちが話していた、先週捕まった猟奇殺人犯のことを思い出す。自分とコナンを攫ったのは殺人犯の仲間かもしれない――。
と、コナンが持っていた探偵バッジに着信が。
あれ、梓さんって探偵バッジのこと知ってるんだ! どこかに絡みあったっけ……?
コナンの部屋にあった予備の探偵バッジから、蘭たちがかけたのだ。
おー!ポアロの2階に毛利探偵事務所がある利点が活かされている! というか、コナンって自部屋あるんだっけ?
探偵バッジ、予備あるんだね~。まあ、破壊されること多いもんね笑
蘭たちに状況を伝える梓。JKトリオと一緒に安室さんもデフォルメの驚き顔!笑
梓のスマホは取られていて、所持品は財布とハンカチとマッチ箱、ワイヤレスイヤホンのみ。梓さん、イヤホンを裸で持ち歩いてるんか!?笑
自分たちを攫ったのが「さっきポアロにいたクシャミをしていた客だ」と伝えた矢先、部屋に男が2人入ってくる。男はどちらもフード・サングラス・マスク姿。顎髭を生やした金髪(?)の男と、無精髭を生やした太った男だ。
男は梓から探偵バッジを奪い、踏みつける。だが完全に壊れきらず、油断した男の声が探偵バッジに入る。男は「今夜12時になったらその2人には用はない」と言った。しかしすぐにバッジが生きていることに気づかれ、今度こそ完全に破壊されてしまった。
顎鬚の男は太った男を梓・コナンの見張り役として部屋に残し、退室する。その間際、2人は「アイツがシクったせいでこうなった」「報酬はたんまりもらうとするか」と会話していた。
梓からの通信が途絶え、ポアロの蘭・園子・世良・安室は梓たちが誘拐された理由を考える。
梓が「逮捕された猟奇殺人犯の顔をどこかで見たかもしれない」と言っていたことから、ポアロの客として来ていたその仲間が、口封じのために攫ったと推理する。だが、それなら攫う前にすぐ殺害するはず。12時まで生かしておく理由は何なのか……?
容疑者・ポアロの客でクシャミをしていたのは3人。
まず、ビーフシチューにいちゃもんをつけていた男・判家潔を検証する。
園子や蘭は、彼に安室が突き出したレシピに関係があるのでは……と推理。世良と蘭・園子のあいだに推理力の差があるの、リアルだ~!
安室は、梓が判家に「見覚えがあるかも」と言っていたことに引っかかる。
次に検証するのは、カウンターでコーヒーだけ飲んでいた金丸嶺太。
世良によると、彼は安室を睨んでいたという。また蘭と園子は、安室や世良と会う前に、彼に見たことがあるような気がするらしい。
金丸は、コナン梓が買い出しに行った後、安室に「ハーブ入り塩はカウンターの下の棚に予備がある」と教えた。世良は「カウンターの下の棚」という言葉に引っかかる。
最後に、ノートパソコンで作業していた尾村啓佑を検証する。
尾村は足元に「集談館文庫」の紙袋を置いていたため、ゲーム会社の関係者ではないかと考える蘭。集英社、講談社、小学館……ですね!
ゲームといえば、梓が「スプラッタタァ2」という、女の子が大鎌で殺人鬼や魔物を斬るゲームにハマっていることを思い出す園子。スプラトゥーン?笑 スプラッタは分かるけど、「タァ」ってなんや!笑
園子が撮ったマッチ棒クイズの写真に、偶然にも尾村が映っていた。
尾村の背後にある絵の額に、パソコンの画面が反射して「スプラッタタァ2」のような文字が読める。あ~あ、企業秘密が……笑
別のアングルの写真には、判家・金丸も映っていた。
容疑者たちが店内にいる時、一度トイレに立った世良。その時、蘭・園子は米花町の綱引き大会・女子の部の会話をしていたという。それは6人1組で、優勝賞品は1人1万円ぶんの商品券。梓も誘おうか……と話していたが、力が無さそうだし「軽いから話すの止めよう」と結論づいたらしい。
それを聞いた安室と世良は何かに気づいたらしく、さっきの写真をもう一度見せて欲しいと言う。
一方その頃、監禁されている梓。見張り役の男は、スマホをいじって「ピコピコ」と音を出している。
12時になったら殺されるかも、という恐怖で、梓は涙をにじませる。
その時、コナンが小声で「ボクが何とかすっからさ!」とウインクしてみせる。やばああああ!!!コナンくんカッコよすぎ……。こんなのマジで惚れてしまうぅぅぅぅ。
コナンは梓が冷蔵庫を開けた時に目が覚めていたが、様子見のために寝たふりをしていたのだという。
コナンは南京錠を開けるため、梓のマッチ箱を使うと言い出す。
そして、見張り役が尻ポケットに入れた梓のスマホをじっと窺い、「反撃開始の合図が来るのを待っている」と言う……。
■ヘッポコ探偵の推理
・降谷零、判家潔、金丸嶺太
サブタイトルに「零」が入ってるのが微妙に気になる。「安室透」ではなく「降谷零」が活躍するシリーズなのか……?
判家が公安の捜査官=降谷の部下、っていうのはどうだろう?
判家に対して、安室が「まぁただ単に…どこかの飲食店で見かけただけかもしれませんが…」と言うシーンのコマが、どこか意味深。
容疑者の中で判家だけ、コナン・梓が買い出しに行く前に、店を出るシーンが描かれているのも気になる。
もしかしたら、安室が突き付けたレシピは何らかの指令が書かれたメモで、それを実行するために退店した?
前話の時点での犯人予想は金丸でした。
でも、金丸が安室の方ばっか見ていたというなら、事件とは関係なさそう……?
世良が引っかかった「カウンターの下の棚」が何かの隠語だったりして。もしかして金丸も降谷の部下……?
「塩(ソルト)」「予備(ストック)」とルビがふってあるのも何か意味があるのか……。
・猟奇殺人犯?
前話からうっすらと、「梓たちを攫ったのは、本当に猟奇殺人犯の仲間なんだろうか?」という疑問がある。
遺体の一部を戦利品として持ち帰るような殺人犯に、仲間がいるイメージがイマイチ沸かない。
ミステリ小説や刑事ドラマだと、こういうサイコパス系犯人って大体単独犯。
まあ、犯人がカルト集団なら分からなくもないけど、コナンでは扱いづらい題材だろうし……。
生首や指はニセモノでした~!ってオチも、無くはないかな~?(8巻の「歩美ちゃん誘拐事件」みたいな)
・園子の写真、綱引き
世良と安室が、「今の写真もう一回見せて!」と言った理由、なんだろう。
判家と金丸の写真に不思議な点はないから、怪しいのは尾村。
後ろのガラスに反射した画面の影が、なんだか違和感ある……。
綱引きの会話は、「軽いから話すの止めよう」→「口が軽い」と犯人が誤解したのかな?
・ゲーム、尾村啓佑
今回は「ゲーム」がキモなのかな?
上で述べたとおり、「犯人が猟奇殺人犯と関係ない」+「生首や指はニセモノ」だとすると、リアル脱出ゲームなのかな~とか思ったり。
でもゲームだとしたら、スタンガンやバッジ破壊は度を越しているから違うのかな……。
「判家と金丸は公安捜査官」だとすると、残るは尾村。
犯人が尾村だとしたら、動機はやっぱりゲーム。
蘭と園子の会話から、梓が「口が軽い」と誤解した尾村は、ゲームの情報をリークされると思って彼女を拉致。タイムリミットの「12時」は、ゲームの販売が解禁される日、とか?
生首と指はゲームのための小道具なのかな? 見張り役の「ピコピコ」もゲーム音っぽいし、やっぱりゲームが関係してそう。それにしてもスタンガンとバッジ破壊はゴリゴリ犯罪よな……。
ともかく、最終犯人予想は尾村啓佑で!
・マッチ箱
南京錠を開けるためのマッチ箱は、コレですね……
「南京錠」「マッチ」で調べたらヒットしました。
青山先生の「プロフェッショナル」見たあとだと、編集さんが持ってきた中の動画なんだろうな~、とか考えちゃいますね笑
・謎の老婆
ベビーカーを押した謎の老婆については、次回にお預け。
次号のラストコマでゾゾっとする展開が……ありそう。笑
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