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よくわからない顔の持ち主のよしなしごとを書き連ねる


鏡を見れば見るほど変な顔である。

目元も、口元も、配置バランスも、もれなく絶妙なクレイジーさで、
「ここはマシ」と言える場所が一つもない。
整形で可愛くなれそうな場所が一つもない。
二重にしたら二重のヤバい顔に、
抜歯矯正をして口元を引っ込めたら、
口元の引っ込んだヤバい顔になる。

なので、街中を歩いていると、かなりの確率でギョッとされる。
笑われる。
え〜なんかすごいブスいたんだけど!と叫ばれる。
これを言うと普通の顔の持ち主からは驚かれるし、心配されるし、疑われる。
被害妄想でしょ、と。
醜形恐怖のあまり幻聴を聞いているんでしょう、と。

残念ながらそうではないのである。
これは、私のような、ハイレベルなクレイジーな顔をもつ人にのみ共有される経験である。

わたしってブスかもしれない、と悩む貴方、心配要りませんよ。
真実のブスというのは、ただ街を歩いているだけで、道ゆく人が、ブスだねとハッキリ口に出して教えてくれるのです。

そしてそんな経験が2、3回ある人も、心配要りません。

真実のブスというのは、そんなこと、毎日のように経験しているのです。数え切れないくらいにね。

歩いているとハッと目を奪われる美人って、いるじゃないですか。
思わず振り返ってしまうような。
ということは、その逆もいます。

広瀬すずさんのお顔、全てのパーツが美しく、良い配置に収まっていて、まさに顔ガチャ大当たりですよね。

ということはつまり、その逆もいるということです。

私です。

先日まで、顔のことをnoteに書き綴って、ある程度のトラウマらしきものを発散することができ、しばし平穏な日々を送っていました。


突然ですが、私はヒストリエという漫画が大好きです。
寄生獣を描いた岩明均先生の傑作です。
古代ギリシアの偉人エウメネスを主人公に据え、彼が凄まじい賢さを武器にさまざまな困難を乗り越えていくストーリーです。
エウメネスは実在の人物ですが、そこまで伝承は多くないようです。漫画において描かれる彼の才覚は、岩明先生の演出によるものがほとんどのようですが、フィクションと史実とを上手く練り合わせ、めちゃくちゃ鮮やかにエウメネスの冒険譚を展開しています。

私は知略で物事を動かしていく人に並々ならぬ憧れを抱いています。
三国志なら孔明、実在の人物ならば田中角栄、頭がキレて、人を集めて、巨大権力を動かしていくような、そういうの、カッコいい。やってみたい。
と昔から思っていたような気がします。

いま思えば自分から真逆の存在だからでしょう。
私に人望などカスほどもありません。
器も小さい。
すぐパニクり、感情的になり、人に敵意を向けられるとどうしていいかわからなくなり、数日凹みます。
とても弱い。
1人の殻に閉じこもる。

昔からそうです。

容姿というのは女の戦闘装備に間違いはなく、
あればあるほど強いの事実。
私はヒノキの棒に布の服固定の縛りゲーをやらされているような感じです。
むしろ呪いの装備か。
死ぬまで取れない。常時-30HP。
人間不信もセットでついてきます。

ホントにめちゃくちゃステータスが低い。

強くなりたい…でも、肉体的に女性が強くなるのは限界がある。

だから知略ならなんとか、なるのでは…

という価値観が背後にずっとあります。たぶん。

弱いから強くなりたい、という至極シンプルな話です。


ただ、私は所詮、突き抜けて頭がいいわけではありません。自分より遥かに頭の良い女性たちに出会う機会が多く、もともとの作りが全く違う、ということを嫌というほど思い知らされました。

それでも自分なりに、努力するしかないわね。

人と比べても仕方ないから。

でもさー、やっぱ最低限の顔がないと、
大抵の人は話なんか聞いてくれないのよね。

私は、そこにいるだけで誰かを不愉快にさせる顔を持っている。マジで。
それは、何をするにもマイナスになる。

私がこれからめちゃくちゃに勉強を重ね、決死の思いでたとえば政治家になったとして、
選挙に勝つ日は来ないでしょう。
ポスターが不快という声で溢れかえるんじゃないでしょうか。

見た目は大事です。本当に。

同じことを言うにも、
キリッとした顔の人と、
どうにもならない変な顔の人が言うのでは説得力が違うのです。

同じことをしていても、
外見が他人に与える印象というのは、
やはり大きい。


ダラダラと愚痴です。すみません。

きのう、仕事に必要な勉強をした後、スタバに一休みに行ったら、観光客ぽい白人男性2名が座っておりました。
私が隣に座ると、こちらを見て、

英語で、

俺の人生で見た中でいちばん酷い顔の女性だ、

言って笑いました。

私は頭の中でヒストリエを広げ、さて賢いエウメネスならなんとするかと考えました。

言い返すか?
黙ってるか?

たぶんエウメネスは、笑って、軽口をたたくんじゃないでしょうか。流暢な英語で。で相手を驚かせ、無礼な発言をした弱みにつけこんで、自分のペースで会話に巻き込み、なんやかんや仲良くなり、なんか有益な情報を得て…つまりは、感情的にならないし、ただでは転ばないんじゃないかって、思います。(漫画のキャラということはおいといて。)

私にそれはできません…
英語力も足りないし、
足りてたところで、害をなす人と親しくなる話術も器量もありませんし…

ただ、怒ったり悲しんだりするのはダルいなと思ったので、どうでもいいや、と普通にラテを飲んで帰りました。

しかし、大した自信ですよね。
英語わからないだろうと踏んで、随分な態度です。

それでいま思うのは…
頑張ることに何の意味があるんだろうって感じ。やってられんわ。


頑張っても頑張っても私の欲しいものは得られない。

結局、私が欲しいのは、

誰の目にも止まらない、
特別美しくも醜くもない顔です。

誰も何も言ってこないし、
きちんと努力して根拠を得た発言を、
一応聞いてもらえるレベルの顔。

それは私の神経がめちゃくちゃぶっとくなって、逞しくなって、
誰も聞いてくれなくても、頑張るんだ、と生きれば、解決する話ではありますが…
そのガッツが湧かない時もある。

なんというか、土俵に上がりたい。

いま土俵に上がれない。
わずかな優しい人だけが、降りてきてたまに話を聞いてくれる。
割合としては1対9ですね。

いつもそう。

人は、程度の差こそあれ、何かしらにおいてそうなんだろうと思います。
人種とか、国籍とか、学歴とか、家庭環境とか、健康とかで、これさえあれば俺だって私だってこんなふうにやってみせるのにって悔しい気持ちと折り合いをつけながら生きてるんだと思います。

私個人の話をさせてもらうと、
大事なお客さんがくるときはさりげなく裏に引っ込められたりとか、
私が言ったときは誰もマトモにとりあってくれなかった話を、顔の良い同僚が言うと賛同の嵐だったりとか

前の職場でも、バイトでも、今の職場でも、かなりのコミュニティで、そんなことばっかりで、

私の存在を喜ぶ人、いる?

頑張ったところで、
座ってるだけで侮辱される存在には何の変わりもない。

なんなん。
頑張っても頑張んなくても。
一緒じゃん。
うんざり。

みたいな、そんな気分です。

長々と愚痴で、すみませんでした。

いやなんか、顔が個性的でも、中身も十分魅力的なら、多分こんなことにはならないんでしょう。だから、結局は自分の力不足ってことです。

やってらんね〜〜〜よ。

あーあ。
私の顔のことバカにしたやつ、全員死んだらいいのにな。せーので。

人口がドッと減って困るわね。


ではまた。
読んでくれてありがとう。
良い週末を!

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