愛こそすべて～セネカ～

『ヘカトンいわく、
「薬も薬草も呪文を使わずに媚薬を作る方法を教えよう・
愛されたければ愛すること。』
～セネカ『倫理書簡集』～

ドレイクは言った。
「今日はルーピンは休みかい？」
アヴァロンが答えた。
「どうやら、締め切りに追われているようだ。
次回はきっと編集への恨み節をたくさん聞けるだろうよ。」

ドレイクは笑いながら言った。
「そうかいそうか、そんな彼にこそ聞かせたい言葉だね。
家族に対して『当たり前』と思っていることはないだろうか？
家事や応対、感情など・・・。
当たり前や変化しないことなどない。
こちらから感謝すること、相手を尊重すること、言葉や行動で示すことが大切だ。」

トランブルは重ねるように言った。
「何事も人から聞いただけだったり、実行しないで評価することはできない。
まず自分で体験してみないと、本当に自分にあっているか否かはわからないもんだよ。」

アヴァロンがほれぼれするようなバリトンで言った。
「苦手な相手とのやり取りでベターなのは、こちらから相手の懐に飛び込むことさ。
苦手意識をもって避けてばかりいるとその関係は悪化するだけだ。
どうせ仕事で付き合わなければいけないのなら、こっちからグイグイいってやるのさ。
むこうさんのいいところが見えたら、関係が良くなるし、
むこうさんが嫌がるならしめたもんだ、主導権はこっちがとったことになる。」