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てのひら小説作品集

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愛媛の作家によるてのひらサイズの短い小説。 500文字以下の小物に印刷したら映えるサイズ。 それが「てのひら小説」です。 1000文字超えてても2000文字以上でも「いや、これが…
運営しているクリエイター

#人生

僕と友だち

◇◇ショートショート 高校1年生の時、僕は孤独でした。 友だちが一人もいなかったのです。 …

人生のターニングポイント

◇◇ショートショート◇◇ 還暦を迎えた美子は、自分の人生に満足していません。やり残したこ…

還暦からの親孝行

◇◇ショートショート サイクリストの聖地と言われている瀬戸内しまなみ海道を走りながら、ヒ…

同窓会で会いたかった女

◇◇ショートショート ケンは1週間前からソワソワしていました。小学校時代の同窓会があるか…

朗読ショートショート[ピンクのバラを贈る人]😃🌃(1/19)

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ピンクのバラを贈る人。

◇◇ショートショート 明は小学4年生の時、1年間児童養護施設で育ちました。両親が自動車事故…

恋した男たちの舞台

◇◇ショートショート 大学の同級生の三人で久しぶりに飲み会を開きました。就職してからそれぞれの人生を歩み始めていますが、お互いに満たされない思いでいたのです。 「一也も誠も、仕事に不満があるの」とエミが訪ねます。 「別に、僕は歯車の一つだからね、しっかり自分の役割さえ果たせばいいんだけど、やりがいがあるかって言うと・・・」と広告代理店に勤めている一也は面白くなさそうです。 「そりゃあね、僕だって子どもたち一人一人の学力が違うしね、親の意向もあるから、いつも板挟みだよ」

おばあちゃんから貰った

ショートショートストーリー 僕が住んでいる公営住宅の隣にある小さな畑で、腰が九の字に曲が…

あの日に帰りたい

◇◇ショートショートストーリー 雅子にとって故郷の愛媛は、苦い思い出の場所です。小学校時…

忘れられない最後の会話

ショートショートストーリー 小百合のおばあちゃんは電話好き、ハキハキした通りのいい声で一…

愛ちゃんは絆創膏だった

◇◇ショートショートストーリー 愛ちゃんのお父さんとお母さんは最近同じテーブルで食事をす…

アランとリセの遍路旅

◇◇ショートショートストーリー 同行二人と書かれた金剛杖を手にして、白衣に、菅笠をかぶっ…

お気に入りはパリジェンヌのスケッチ

◇◇ショートショートストーリー 細身の黒のパンツに、シャリ感がある白いシャツの襟を立て、…

お祖母ちゃんはキューピット

◇◇ショートショートストーリー 私の祖母は、近所でも評判の美人さん、70歳ですけれどとてもそんな年齢には、見えません。私の自慢お祖母ちゃんです。 お祖母ちゃんは私が小さい頃から、自分の事をマリーって呼ばせていました。何故、真理子なのにマリーって呼ばせるのか、とても不思議でした。 お祖母ちゃんがいつも言っている言葉がありました。「由実ちゃん、彼氏が出来たら私に紹介してやね、応援するけんね」私は中学生の頃からそう言われてきたので、彼氏ができたら取り敢えずお祖母ちゃんには紹介