マガジンのカバー画像

てのひら小説作品集

212
愛媛の作家によるてのひらサイズの短い小説。 500文字以下の小物に印刷したら映えるサイズ。 それが「てのひら小説」です。 1000文字超えてても2000文字以上でも「いや、これが…
運営しているクリエイター

2021年8月の記事一覧

明け方の物思い

静かさに包まれている 電車の音が響く まだ薄暗い明け方の風 空は薄暗く そして広い ふと思…

2

形見のメガネは不思議

◇◇ショートショート 洋子のおばあさんは人気者でした。喫茶店を営んでいましたがとにかくお…

花が届けた息子の幸せ

◇◇ショートショートストーリー 四人兄弟の末っ子の良夫は小さい頃から甘えん坊で、何でも兄…

ナイーブな少年

◇◇ショートショートストーリー その少年の心はとても繊細です。ナイーブだから人の心を敏感…

おばあちゃんから貰った

ショートショートストーリー 僕が住んでいる公営住宅の隣にある小さな畑で、腰が九の字に曲が…

山岡先生が僕に教えてくれた

◇◇ショートショートストーリー 幸一は知らせを受けて、すぐにチケットを予約しました。北海…

笑顔の街のパスポート

◇◇ショートショートストーリー 特別な街があります。誰もが笑顔なのです。その街に入ると幸せな笑顔が満ち溢れているのです。道行く老人も、子どもも、若者たちも、出会うとニコニコと挨拶を交わしているのです。 「おはよう」「こんにちは」 「お元気ですか」「今日も頑張って」 「ありがとう」「おかげさまです」 「幸せですね」「良かったですね」 「今日もいいことがありますように」 言葉はすべてがプラス思考です。 誰れでもこの街に入れるわけではありません。「スマイルパスポート

村の女壺の掟

◇◇ショートショートストーリー ある村の外れに不思議な場所があります。レンガ造りの建物の…

古本屋「さらだ」で出会った

◇◇ショートショートストーリー 自由が好きな次郎は休みの日は自転車に乗って、心の赴くまま…

木の精のことばが聞こえた

◇◇ショートショートストーリー 木の一本一本がやさしく語りかけてくるのです、森にいると不…

言葉の引き出しの鍵

◇◇ショートショートストーリー 涼子の言葉の引き出しには生活に必要な最小限の言葉しか入っ…