【サッカー】7/4 ガンバ大阪vsセレッソ大阪、7/5ガンバ大阪U23vsセレッソ大阪U23 北と南のコントラスト



お疲れ様です。ついにJ1も再開であります。
我らがガンバ大阪は2020年7月4日にトップチーム、そして2020年7月5日にU23チームがともにセレッソ大阪と対戦した。DAZNを通して観戦した中で気になったポイントを記録しておきたいと思う。基本的にはトップチームの試合について、そして2試合を通して感じたセレッソ大阪との関係性についてまとめていく。


失われたゲーム体力

2018年、宮本監督が急遽トップチームの監督に就任した際に「ゲーム体力が足りない」という言葉が出てきた。多分、試合を90分間戦うための「運動量」「パワー」のような体力的側面(フィジカル)だけでなく、「試合の流れ」を読む力とか、チーム戦術の徹底といった知力的側面(インテリジェンス、メンタリティなど)を包含した言葉だととらえている。

コロナウイルス(covid-19)の感染拡大による経済・スポーツ界全体の自粛の影響で、ガンバ大阪がこれまで積み上げてきたチームそして個人として整えてきたゲーム体力は相当にリセットされてしまっているのを感じた。どちらかというと、「知力」の面で失われている傾向が強いと感じた。

チームの約束事が守れていないように見えたり、これまで矯正して出ないようにしていた個々の選手の悪い癖が出ているシーンが多かったように思ったからだ。それによってチームの連動性が低下してしまった。ボールをもらいたくて下がりすぎてしまう選手や、ポジショニングがバラバラだったりして、つながるはずのパスがずれていたりという点が起こってきたと思う。

この点については、試合をこなすことでしか解消されないだろう。今までと同じ戦術ではなく新しい戦術、チーム連動の仕方に取り組んでいる様子も見られたため、7月は試合をして、課題を抽出して、修正しながら、ゲーム体力を取り戻し、対戦相手への対応をして勝つことが求められる。なかなか難しい作業であるがこれまでの宮本監督はチームの変化が起きてから6試合くらいは試行錯誤をしていい形に持ってきてくれているので、この辺りはあまり心配しなくてよいと思う。イメージは今が2018年の就任直後のタイミングで、5週間後には9連勝が始まったり、去年の10月以降の負けない&ゴール量産チームのイメージです。

ポジティブ 積極的なプレッシングからゴール前へ

トップチームの試合の中で17分、27分、32分、36分、51分に「嵌めて、蹴らせて、ボールを奪う」形を体現できたシーンがいくつか見られた。ゲーム体力が戻り選手たちのコミュニケーションの感覚が取り戻せれば、ゴールに持っていけるような状況もあった。前から奪ってボール保持する時間長くして攻め込んでやっていきたいんだという気概が見えたのはポジティブポイントだと思う。プレッシングのかけ方もトップ、U23ともやり方が変わっているような気がするので、少し様子を見ないといけない。もちろん対戦相手のプレースタイルも影響する。リーグ再開直後で対戦相手について分析するための映像素材もないので厳しいところもあると思うが、暑くても継続してチャレンジしてほしい。交代は5人できる。

ネガティブ ゴール前の守備

2失点ともなのだが、3CBの菅沼、ヨングォンが引き出されてしまうとゴール前の守備が絶望的に枚数が足りなくなってしまう。プレッシングをかけていこうというコンセプトの中で、3人のセンターバックだけで守り切らなきゃいけない局面は今後も出てくると思う。それとともに、5-3-2で守っているときも菅沼、ヨングォンが前に出た時のスペースを使われることもあるだろう。人数がそろっているようでそろっていない感じは否めないので、ゴール前の守備をどうするのかは考えていかないといけない気がした。この点は去年からあまり変わってないので、プレッシングで奪っちゃってボールを持ち続けることで解決するかもしれない。人数が少ないやべぇカウンターを食らってるときのほうが集中して守れそうなCBがガンバにはそろっている。

【雑感】ガンバ大阪(北)とセレッソ大阪(南)のコントラスト

トップチーム、U23の試合を両方みて感じたことを記録したい。ガンバは変わらず、攻撃的にいったれ感が残っている。だけど、もうセレッソには「乾、香川、清武(南野)の3シャドー!桜満開や!魅了させたるで!」感がなくなったようだ。「4-4-2のブロックでしっかり守るで!俺たちは北欧的スタイルみたいにやっていくんや!」という試合だった。セレッソがそれで行くならそれでいい。一方で、ガンバ大阪がアカデミーのプレーモデルのひとつ」に「高いテクニックと豊かな創造性で、ゴールを“量産”する(footballista ウェブから引用)」と真逆に近いプレーモデルの堅持を表明した。先週末の2試合は両クラブの現在地を示していたのかもしれない。もし、そうなったら、今後の「大阪ダービー」の試合展開やアカデミーでの選手獲得の構図などに大きく影響していくだろう。サッカーのプレーモデルとか、スタイルはどれも否定される必要はない。コントラストや対称性から生まれる競争によって、これからの大阪のサッカーの発展にポジティブに作用していくことを期待したい。

こんな感じでこれから気が付いたことを記録していこうと思いますので、よろしくお願いします。


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