§0 記事執筆の理由
note マガジン「日韓請求権協定 ―― 何がどのように"解決された"のか」に掲載されている一連の、長文で読みにくい記事を書いた経緯とその理由を追加掲載いたします。
この記事を書くきっかけは、ツイッターでの議論でした。
日韓請求権協定については、日韓交渉の経緯をはじめ、戦後補償訴訟、あるいは米国でのサンフランシスコ平和条約をめぐる賠償請求訴訟での法判断に至るまで、広範囲で細部に渡り、ときに専門知識を要する話題に及びました。そのような議論は字数が限られたツイッターでは断片的な議論隣に終始します。そこで、これらのツイッターでの議論を中心に、ネット上やTVのコメンテータの発言なども含めて、回答をこころみようとして note にしたためたのが、これらの一連の記事です。
読者によっては「米国での訴訟など関係ない」、「難しい法律論は意味が無い」と思うひともいるでしょう。しかし、いわゆる「徴用工」や日本軍慰安婦制度の被害者を論難する立場から、ここに記載されたようなさまざまな論点に基づいて、被害者の請求権を否定する議論が実際に飛び交っているのです。
これらの記事は、日韓請求協定について関心がある人に ――結果として記事の結論に同意できないとしても―― 必ず参考となるものです、ぜひ、ご一読ください。