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たった一度の「自分の人生」を自分のために生きる

こんにちは。
わたなべせいこです。

前回のnoteに
自分を好きになれたきっかけとして「結婚」について詳しく書きました。

私が自分を好きになれたもうひとつのきっかけに、「病気」があります。

結婚をきっかけとした自分の変化は、気付かないうちにジワジワと起こっていた、遅効性のもの。

それに対して、病気はその瞬間のインパクトが大きく、間違いなく自分の人生に一番大きな変化をもたらしたものだと思っています。

今回のnoteに書きたいことはこちら↓

  • 自分軸で生きることって難しい

  • 誰かのためにと、自分を2番目に数えるのは自分に失礼だし誰も幸せにできない

わたしはガンになって初めて、自分の人生を自分のために生きる覚悟ができたのかもしれません。

31歳の冬、ガンになって手に入れたもの

結婚して1年半たった冬の日、私はガンの告知を受けました。

それまで半年くらい続いていた体調不良。

人生初めての手術、入院。

検査結果がわかるまでの、ガンかもしれないという不安と恐怖の日々。

もし、ガンだったら?
いつまで生きられるんだろう?
どんな治療が待っているんだろう?

何もかもが未知すぎて、不安でいっぱいで、でもその不安な気持ちを誰にも言えなくて。

この辛さは、本当に経験しないとわからないもので。

「ガンだなんて告知されたら、自分はどうなってしまうのか」と
自分自身がこれからどうなってしまうのかわからなくて
すごく不安で怖かったあの頃。

でも、そんな恐怖や不安があったからこそ、手に入れられるものあって。

告知を受けると同時に、まだまだ生きられることがわかったときの喜び。

身体の中に何も悪いものがないとわかったときの爽快感。

スーパーの駐車場を歩くだけなのに、言い表せないくらいの多幸感に浸れたあの日。

「日常」がイコール「幸せ」だったということ、それを心から理解できたこと。

自分が世界に確かに存在しているということ。

ガンの告知を受けた日から、自分の見える世界が、より鮮やかに彩られるようになりました。

何気ない毎日が、そしてそこに立っている自分が、ほんとうに愛おしい。

31歳の春、人生のステージが明確にシフトしたと実感しました。

おまけの人生だからこそ

ガンになって、私の中で起こった変化。色々あったけど、一番大きかったのが自分の人生の捉え方かなと。

「これからの人生は、おまけの人生だ」
「おまけの人生なんだから、自分のために思い切り生きる!」

ガンになったときに、自分のことをたくさん考えました。
これまで、自分は悔いのない人生が送ってくれたかな?って。

振り返ったときに思ったのが、
全然自分軸で生きてこなかったなっていうこと。

「誰かのために」と言いながら、言いたいことを我慢する
「誰かのために」と言いながら、やりたいことを我慢する
「誰かのために」と言いながら、自分より他人を優先する
「誰かのために」を基準に自分の行動や目標を決める

これって全部、
自分を優先することで誰かから陰口を言われて傷つくことを恐れていたり
誰かのために、を行動基準にすることで周りから良く思われようとしていたり

「誰かのために」を言い訳に、
自分が楽な方に、自分が傷つかない方に、自分が良く見られる方に自分を偽って生きてきたんだなぁ。

って強烈に思ったんですよね。
私って、幸せだと自分で思っていたけど、全然自分を幸せにする努力をしてこなかったのかもなって。

自分に対して、なんて失礼な生き方をしていたのかと。
今、こんなに愛しく思えている自分を、ないがしろにしてきた過去の自分。

そんな自分を強く後悔しました。

そして、この先のおまけの人生、「誰かのために」を言い訳にして自分の生きたいように生きないなんて、めちゃくちゃもったいないなって。
人生が終わることに比べたら、人から嫌われたり、恥ずかしい思いをしたりなんて些末なこと。
もう、自分の人生を「誰かのために」を言い訳にして生きるのをやめよう。
嫌われても、恥ずかしい思いをしても、自分のために、自分のやりたいことをやりきる人生にしよう。
初めて、自分で自分の人生を生きる覚悟ができたように思います。

これは小心者でひと目が気になる私にとってとっても難しいことだけど。

幸せのコップは自分の分からいっぱいにする

「幸せのコップはまず自分のものを満たす」

最近よく考えていることです。

自分の大事な人たちのことを考えてみたとき
家族や友人、お世話になった人たち
その人達が幸せだと、自分もうれしい。幸せを感じられる。

逆だと?

自分の大事な人たちが、
自分を犠牲に、他の人の幸せを優先して、結果つらそうにしていたら?
私はきっとうれしくないし、幸せを感じることはできないでしょう。

自分の周りの人に幸せになってもらいたい!
と思うなら、
まずは自分が幸せに生きていかなくてはいけない。

そう思うようになりました。

夫は私から見ると、すごーーく自分軸で生きているように見えて、
ザ★ Going My Wayって感じの人なんですが
彼の生き方を見ていると、私自身、幸せな気持ちになります。
彼の幸せのコップから溢れてきた幸せを、私のコップに入れることができているのかなぁ〜って思います。

お互いが自立し、自身の幸せを追求する。お互いが、自分の人生を自分のために生きる。お互いを尊重しながら。
それが、ふたりの幸せの土台になる。

お互いに自分のコップに幸せを満たしていくことで、
夫婦の幸せのコップはいつもいっぱいの状態でいられる
のかなって思います。
きっと、家族が増えても同じじゃないかな。

おまけの人生第2幕

ガンになって2回手術をして
抗がん剤の治療をして

髪も生えて
元気になって

ガンになる前よりもちょっとずつ自分のために生きられるようになってきた私。

おかしいなって思っていた前の職場をやめて、自分のやりたい塾を自分で作った。

自分のやりたい指導を自分で作った。

自分のしたい格好をして、着たい服を着るようになった。

会いたいときに、会いたい人に会いに行く
自分の大事な人たちを大事にする
そんな生活ができるようになった

ちょっとずつ、自分のための人生を生きられるようになってきたけど、
やっぱり難しいこともあって。

言いたいことを言えなかったり
モヤモヤを抱えたまま伝えずに飲み込んでしまったり
やりたいことができてなかったり

塾を作って、だんだんと抱えるものが増える中で、
自分を中心に生きることを忘れていたり、脇に置いてしまっていたような気がします。

ガンになって5年目。
あのときの、強烈な感情は、時が経つにつれ、やっぱりモノクロになっていく。

そんなとき。

ふいに告げられた再発・転移の可能性

定期的に受けていたCTの結果を聞きにいったとき、おもむろに告げられた再発・転移の可能性。
一瞬で、全身の血液が冷たくなる。

結局、いろんな検査をして、
今すぐに「ガンです」と判定されるものではなかったようで
これから定期的にCTを撮りながら注視していくことに落ち着いたのですが、

再発・転移の可能性を聞かされたとき
否応なしにまた、振り返るんですよね。

おまけの人生、ちゃんと私、生きられたかな?って。

まずひとつは、
おまけの人生、めちゃくちゃ楽しく生きたなぁと。
やり残しはもちろんあるけど、
ガンになってなかったら、この4年間の充実って絶対なかったと思うから。

やっぱり病気に感謝だな。っていうこと。

そしてもうひとつが、
他人からどう思われるかを気にして生きてる場合じゃない!
ってこと。

あの人に、あれを伝えてなかったな〜嫌な気持ちになられたらいやだしなぁ
とか。

あの人に、あれを伝えてなかったな〜関係がこじれたらいやだしなぁ
とか。

こういうの全部、
自分の人生の終わりがわかっていたら、
そんなの関係ねぇ!
ってなる。

必要だったら、伝える。
必要だったら、やる。
自分の人生を前に進めるために。
そうしなきゃ。

他人を気にして、伝えられていないこと、たくさんあった。
他人を気にして、躊躇していたこと、たくさんあった。
自分の人生を自分のために生きられなくなってるじゃん。って。

簡単じゃない。でも、難しくはない。

再発の可能性を伝えられた病院からの帰り道、ひとり車を運転しながら
藤井風くんの「燃えよ」を歌っていたんですが

その中で

簡単じゃないかもね
でも難しくはない

っていう歌詞があって。
そのとき、この部分が、みょ〜に刺さって、泣けてしまって。

これから治療が始まるとしたら、どんな治療になるのかな
転移先が肺だから、手術とか大変そうだな
余命宣告されたりするのかな

いろんなことを想像して、
自分がそれを乗り越えていけるのか、とっても不安だったけど

「簡単じゃないかも。でも、難しくない」

簡単じゃないかもしれないけど、
ま〜、なんとかなるでしょ。
ときがたって振り返ってみたら、
そんなに大したことなかったねって
きっと思い返せる。

そんな風に考えてた。

「自分の人生を自分のために生きる」
これも、同じなのかなって、今は思っています。

私にとって、自分の人生を自分のために生きることは
覚悟をしたようでいても
やっぱり簡単にはいかないこと。

どうしても伝えにくいことはあるし
遠慮してしまうこともあるし
我慢することもある

でもきっと、
これも、「簡単じゃないけど、難しくはないこと」なんだろうなって。

このタイミングでまた自分と向き合ったり恐怖を感じたり、
やり残したこと、満足してること、自分が本当に大事にしたいもの、
幸せについて、
振り返り考える機会が持てたこと… これもきっと今でなくてはならない、大きな意味があるんだと思います。

自分の人生を自分のために生きられているかい?と
自分の体が聞いてくれたんかなと。

これから先の人生で、 この数週間自分に起こったことを心からプラスに意味付けできるように、今日からまた、一生懸命生きていく。

おまけの人生第二幕が、始まりました。

命が終わることと、人生が終わること、同じようで、同義ではない。

自分の人生を自分のために生きること、
これが自分も、周りも幸せにすることにつながる。

周りの人を優先している心優しい人達へ

きっと私と同じように
必要以上に人に気を遣って生きている人もたくさんいると思う

きっと私の母と同じように
周りの人の幸せが自分の幸せと信じてやまない人もたくさんいるでしょう

それでもいいんだと思う。

でも、自分が先に幸せになる、自分を先に幸せにする勇気が今持ててないのであれば、
勇気を出して、ちょっとワガママに生きてみても損はない。

あなたが満たされることで、あなたのことを大事に思っている人の幸せのコップも満たされる。

簡単じゃないかも。
でも、難しくはない。

きっと、誰でも。

🦦 🦦 🦦

最終的に子どもと大人の関わりについて言及したかったんだけど、そこまで持っていけなかった〜

まぁ自分という人間が深堀りできたからいいか。

🦦

noteでは不定期に、塾での子どもたちとの関わりのなかで気付いた、「大人向けにも伝えたいこと」を発信していきます。

大人のみなさんが毎日をちょっとポジティブに、ちょっと楽に生きられるように、自分の捉え方、考え方を変えてみるきっかけになるといいなって😊

は〜
今日も幸せに生きていきましょ〜

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これからの家族のかたち

お読みいただきありがとうございました。 お互いゆるく、熱く、自分の人生を楽しみましょう〜!