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本当の『熱中症対策』教えます!!

こんにちは、WATANABEトレーナーの岡田です。

この季節になりますと、様々なメディアで『熱中症に気をつけましょう!』と注意喚起されて、情報を皆様目にすることも多いでしょうし、基礎的な知識ももちろんあるだろうと思われます。

今回、日本スポーツ協会でも熱中症予防ガイドブックが刷新され、情報が非常に分かりやすくまとまっていますので基礎的な知識はこれを見てもらった方が早いと思います。

日本スポーツ協会 熱中症を防ごう

で、大切なのはこの中身を読んで、どのように実践するか?ですよね。

例えばアイスバス等は部によっては、なかなか準備できないですし、氷も常時あるかといえば、ないところも多いかと思います。

そこで、私がサポートしています大学ラグビー部での試合当日の熱中症対策のお話をしたいと思います。現場ではできる事、できない事があり、低コスト(時間的なコストも含む)かつ効果のあるものを選択していかなければなりません。

最初に全てをお見せしますと、熱中症対策は以下になります。下記より解説していきます。

近大ラグビー部 熱中症対策&リカバリー戦略

実際に去年作成したもので、熱中症対策だけではなくリカバリー戦略も考慮しています。(1年前のもののため情報がアップデートされる可能性は大ですが)

表を上から説明していきます。w-upとはウォーミングアップの略ですね。ここでは主に食事の内容を記載しています。

w-up45分前のBCAAは伝統的に摂取していまして…記載しています。調べてみると実際の効果としては持久力能力にポジティブな効果があったということで採用しています。

あとは試合前ですね。最近ではプレクーリングといって、運動前に一度身体冷却することで体内の熱が高くなり疲労困憊に至るまでの時間を延長させるという考えがあります。

実践としては実施しやすいのは手掌冷却です。詳細は熱中症予防ガイドブック見てください。ようは手に氷持つことによって、身体を冷却することができますよという冷却方法ですね。私は、氷持ちながらウォーミングアップするとかまで考えてました(実際には選手に不評だったためできていません………)。読んだ皆さんはぜひ実践してみてください!

あとは試合が始まると、できるだけ水分を摂取する事を意識するしかありませんね。

次に大事になってくるのが、ハーフタイムですね。ハーフタイムはある程度の時間を確保できるため、どれだけハーフタイムの間でリカバリーできるかが大切になってきます。

実際にはエネルギー補給としてゼリー飲料、汗で失われたミネラル補給のためにOS-1の摂取。ちなみに試合中は基本ポカ○スエット摂取です。ちなみに昔はスポーツドリンク薄めた方が良いとか言われてましたけど今はそのままの方が吸収早いですよ。ハーフタイムのみOS-1です。OS-1はミネラル補給には適していますが、糖質が少ないためエネルギー補給としては微妙なためハーフタイムのみOS-1摂取としています。あとは身体冷却(外部)として氷、冷たいタオル、送風。身体冷却(内部)としてアイススラリー摂取。冷房のついた部屋があれば理想ですが、それも会場では確保できない事が多いですよね。

そして、試合が終わればリカバリーです。去年は中5日というスケジュール等あったため試合が終わった瞬間から、次の試合への準備です。

当たり前ですが、クールダウンを実施していきます。その後、私達は痛みがある選手のチェックをしていきます。

クールダウン終了後は速やかに栄養補給です。プロテインドリンク、果汁100%ジュースを与えることが多かったです。あとは食欲があれば、おにぎり、パンなどの炭水化物の摂取ですね。

試合終了後はシャワーを浴びますがそれも水で指示。とりあえず冷却冷却です。そして痛みを感じる部分にはアイシングを実施していきます。

そして帰ります。学校へ到着した後はアイスバスを準備し、身体全体を冷却します。ラグビーなどのコンタクトスポーツは全身が炎症状態のため全身を冷却した方がリカバリーが早いと言われています。本当は試合直後にしたい所ですが、なかなか準備が難しいため実施できていません。

翌日はプールに入り免荷状態で軽運動を行うことにより、リカバリーを促します。試合翌日は何もせず安静で良いのでは?という研究報告もあったりで、これはどのタイミングが良いのか模索中です。

以上になります。

最後になりますが私がこのブログで本当に伝えたかったことは以下になります。

今の時代情報を得ようとするといくらでも手に入ります。熱中症と検索したら、このブログの内容より分かりやすく詳細に書いているブログなんていくらでもあるでしょう。しかし、情報を得ただけでは何も意味はありません。実践して、試行錯誤してこそ本当の『熱中症予防』になるのだと考えています。様々な熱中症予防の情報があると思いますが、自分に合うものもあれば合わないものも必ずあるからです。たとえばアイススラリー摂取したら絶対お腹壊しますとかね……笑。私が示したものも、実践して選手に意見を聞きつつ修正を重ね作成したものです。ぜひ、これを機に(熱中症に限らず)得た情報を実践してみる⇒良いか悪いか判断⇒自分に取り入れるか?を判断していってください!

以上になります!ありがとうございました!



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