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「Peep」#8 RIN

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 組まずに並べられたコーンをすり抜け「ごちゃごちゃ言わんと誰が一番速いか決めようぜ」皆さんはこのシンプルかつ繊細なスラロームをご存じだろうか?このスラロームで「世界最速を目指す」という男なら一度は憧れるキャッチフレーズに挑む男がいる。筋肉質でスキンヘッド。足元にはスーパースターを携え、大きい板にソフトウィールを装備したワイルドスピードRINさんを覗き見してみた。

Instagram:@soburin

スポンサー:SRWskates、FUNWAVES

ー自己紹介をどうぞ

R:RINです!
FUNWAVESショップライダー
SRWskatesライダーさせてもらってます。
宜しくお願いします!

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ースケート歴と始めたきっかけは?

R:17〜18年くらいです。毎週末仲間内で集まるものの特にやる事なくて。。。暇だなぁ。。なんかしたいよね。。。。。。
で無理矢理絞り出した答えがスケートボードでした。
 

ースケートボードを始めるに至って何故スラロームを?


R:始めた当時はストリートで滑ったり
ソフトウィールで街中流したりスライドしたりがメインでした。
地元に有名なバンクがあるので基本そこを中心に滑ってました。

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当時はスラロームに関しては全く興味がなかったです。
クネクネキュンキュン滑るスタイルにどちらかと言うと カッコ悪いって印象でした。。。

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三重県でスケートのイベントがあって。そこで出会ったSRWskates代表の高橋竜也さんという方で、毎週水曜にスラロームスケートやってるから遊びにおいでよ!って声かけてもらって。それがキッカケですね。

ースラロームってどんな競技なんですか?

R:大会によって異なるんですがショートスパン1,6m、ロングスパン2,1mの2種類で行われています。

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パイロンの本数が多かったり振り幅が変則的に配置されていたり色々です。技の完成度や難易度の評価ではなくとにかく速い奴が一番!タイムが全て
って所が魅力の1つだと感じてます!

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ー昨年はスラロームの大会で優勝されてますよね?次は当然世界ということになりますかこのコロナ禍で状況は変化しましたか?

R:2013年からスラロームの大会に出場して万年4位、5位…
2019年に3位入賞。2020年に遂に1位入賞と同時にワールドランキング17位になる事ができました。

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「RYOSUKE SOBUE」がRINさん!

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slalomの国際団体ISSA主催で去年世界同時大会が行われる事になって今までは国内だけでの大会結果だったのが世界各地で行われるレース結果を一本化して競い合えるようになるなんて。こんな状況だからこその発想だと思うんだけど。これもチャンスだと思って来年再来年と世界ランク戦も視野に入れて頑張ってます!!

逆にこんな状況だからこその動きもあって。今話題になっているSLAMってアプリもそうですよね!

とりあえずは安定して国内戦きっちり勝ち取れるようにしていきたいです!

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世界ランキング17位!!!

ーおめでとうございます!凄すぎる!そして楽しみにしています!!では先ほど話にもでたSRWskatesさんとFUNWAVESさんから現在スポンサーを受けていますがどういった経緯で?

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R:確か2014年くらいからかな。。スラロームスケートを中心に体験会や大会など運営する団体 TOKAI SLALOM に所属させてもらっていて
そこで活動する中で評価してもらい 
SRWskatesライダーになることができました!

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FUNWAVESスケートボードショップも突然連絡がありショップのライダーのお話頂きました。
突然だったのでめちゃくちゃビックリしたのを覚えてます!

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↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑FUNWAVESスケートボードショップ↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑

ースラローム用のスケボーと僕らが乗っているスケボーの違うところは?

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スラローム用

R:基本的には違いは無いんです。ハードウィールとソフトウィール の違いくらいじゃないですかね。。。

僕も当時は
クルーザーっぽい板に
インディのトラック大きめのソフトウィール で滑ってました。
大きめのペニーあるじゃないですか。。あんな感じで皆滑ってます!

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これがバンクや通常滑る用

今は0,01秒タイム縮める為にキャストトラックから削り出しの精度の高いプレシジョントラックが主流になりつつありますね!

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リドリルしたりシェイプ変えてみたりブッシュの硬度やウェッジバット挟んだりなんとかしてタイム縮めようとしてますwスラロームセッティングは沼なんで語り出すとキリがないです。。。。

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ーちょっと何言ってるかわかんないですwww「LINN」…これもしかしてシグネチャーですか?

R:そうなんですよ!!SRWskatesから出してもらえたんですサイズ感やコンケーブ自分の理想とする思いを全部ぶち込んでもらった板なのでめちゃく嬉しかったです。本当に周りのの環境に恵まれてるんだと思います。。。

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ースケーターの憧れ!!!週に何回、どのくらい滑ってますか?また時間帯は?

R:週に3回。子供が寝て家の事終わらせてからなんで夜の10時くらいからか1〜3時間くらい。それか朝早く起きて子供が起きる前にって感じですね!

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ースケートボードをしてよかったこと、悪かったことは?

R:良かった事はスケートを通して沢山の仲間ができた事と自分と向き合う事が増えた事ですかね。。

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悪かった事はやっぱり怪我ですね。。

でも学生時代柔道やってたんで受け身めちゃくちゃ得意なんですよ!!大きな怪我っていうのは少ないと思ってます。手足の指や肋 少しカケるくらいで済んでますw 

一回、昔三重県に滑りに行った時に後頭部を強打してちょっと記憶とんじゃったんですよ。。。なんとか落ち着いて愛知県に向かって帰ってたんですが 
気がついたら岐阜県に来てたことありましたw

ー皆さんは体の一部が欠けたら重症ですからねw行先間違えるのも大きすぎる外傷ですw沢山の仲間とありますが影響を受けたスケーターは?

R:地元の仲間でヨッチってのがいるんですけど彼がいなかったら今のスケーターとしての僕はいなかったと思ってます!!日々触発し合って 寝る間も惜しんで滑ってました! 半分寝ながら滑ってる時もありましたw

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あとスケートボード五輪日本代表監督の西川隆さんです。
はじめて大会で滑り見た時は鬼が滑ってるかと思いましたw
僕よりひとまわり上だと思うんですけど 
めちゃくちゃ速くて綺麗で正確で。衝撃的でしたね。。。
本気でスラロームに取り組み出したのはそれからだと思います。

ー寝ながら運転してたんじゃ…wおっと話を戻そう。好きなスケビはありますか?

R:Mike Vallely - Driveはかなり観てました。
特にバンクやディッチで滑ってるところは相当観てました。

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名作。インスタで見て欲しいのがバンクでのRINさんのムーブ。影響を受けているのが分かる。そしてカッコよすぎる。

ー趣味または好きなこと逆に嫌いなことは?

R:好きなことは暴飲暴食で嫌いなことは減量。

ー暴飲暴食ってwwwどれくらい食べるんですか?

R:めちゃくちゃ食うんですよ僕。地元の仲間と呑む時は中華でガッチリ食って呑んでそこから歩いて5分の中華屋でもう一回食って呑む。家に帰ってなんか食って寝る!がお決まりの流れになってます!

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12kg近く変動!!デニーロアプローチする俳優みたいだ…いや違うなw

ー食べすぎでしょwwよく「お菓子食いすぎた」みたいツイート大好きですw減量は大会に向けてですか?

R:カッコ良く言えばそんな感じですが
食って呑んでデカくなりすぎた体を大会前に絞ってるだけですw

ー地元の自慢、魅力は?

R:海沿いにある町なんで至る所にバンクがありますね!!

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鳥山明先生の地元なんでペンギン村のモデルになった町って聞いたことあります。孫悟空みたいな喋り方する婆さん多いみたいですしw

ースケートボードの魅力とか?

R:滑ってて気持ちいいのはもちろんなんですが
スケートボードしてるときの音。
これ最高ですよね。

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ーあなたにとってスケートボードとは?

R:自由に表現できるモノですかね。

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ー最後に一言

2013年からスラロームの大会に出場して万年4位、5位。2019年に3位入賞。2020年に遂に1位入賞と同時にワールドランキング17位になる事ができました。

スラロームスケートボード。競技としてのスケートボード。スポーツなのかスポーツじゃないのか。無駄に色々考えた時期がありましたがそんな事はもうどうでもよくなりましたw

どんなスタイルもどんなジャンルもただ単純に板にタイヤ4つ着いただけの乗り物で。表現の仕方の違いなだけで。先代が創り上げてきたものを引き継いで壊したり進化させて後に繋いでく。協会もショップもプロもアマもスケートボードに関係している皆が良いも悪いも、今後続いていくスケートボードの歴史の一部になっていくんだと考えてます。

とにかく今は単純に世界一速い男!を目指して楽しんでいきます!

~PepePe編集長のあとがき~

 今回スケートボートというダイバーシティの中で「スラローム」を主戦場としているRINさんに協力を頂いた。随分前から気になっていてSNSを覗き見しまくっていたんですが今回我慢できずにDMさせて頂いた。

オリンピック競技にも選ばれ多様化するスケートボードのスタイル。その中でも競技性の高い「スラローム」。そもそもスポーツなのか否かも問われる異物な存在のスケートボード。皆さんも自分のスタイルやスケートボート自体に悩む時期はあるのではないだろうか?

そんな悩みのブレイクスルーになるのはやはり楽しむことだ。

RINさんの滑りを見ていると悩んでいたのがウソみたいに楽しそうに疾走している。

明確な目標とその豪快で魅力的なキャラクターで今日も身体を揺らし世界最速という難題に楽しみながら挑戦するRINさん。今後も目が離せない。

そして最後に…

SRWskates代表の高橋竜也さんからメッセージ

ほら、居るじゃん
笑顔一発で一瞬にして
距離感を無くす奴。

リンと会ったのは
とある、バンクの
スケートイベント
僕もスケートを
始めたばかりの頃。
僕はスラローム、彼は
サーフスケート。

それから僕はカービング
彼らはサーフスケート
滑る場所もスタイルも異なりながら
僕は彼からサーフスケート 
彼は僕からスラローム。
のめり込むとは思わなかったけどね。

当時僕は
日本で買うことが出来ない
スラロームボードを買える
ようにしたいと
SRWskatesとして始めたのが
2013年。ボチボチとハンドメイドスケートとしてやって来た。

僕は地元が無い。
彼は愛知碧南が地元で
今も地元愛が強い

地元の無い僕は
彼をみて羨ましく思い
彼の地元碧南で、
公式大会を開催するように
なった。

そのうち彼の楽しそうに
スケートする感じに
あごがれ、
彼のためのスケートボードを
ハンドメイドしだした。

Linnの原型。

彼が楽しく乗れるように 僕でもバンクを滑れるように

サポートというより
シェア。
彼はSRWskatesの
ライダーというより看板。

彼がスケートやめたって
言うまで、彼が乗る板は
僕は作り続ける。

リンの魅力に当てられた
1人だから。

素敵な関係過ぎて震えてしまいました…

だからRINさん…自分だけに光当てちゃダメ…笑

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