[母子家庭統合失調症の母との生活]11歳 その2 あいつはおかしい

家族3人(母親と僕と妹)で祖父の家に泊まりに来ている時のこと。

22時を過ぎて僕と妹は居間の隣の、祖父の寝室で横になっていた。


居間では母親と親戚がまだ起きていて、会話している声が聞こえてきていた。


なかなか寝付けず、ゴロゴロしていると居間の話の中で私の名前が聞こえてきた。


「一郎はやばい、おかしい」


母親が私が変だと親戚に必死で訴えていた。


前にも何度か言った通り、母親とはちょいちょい口論になる。

母親が意味のわからないことを言ってそれに対して、僕が正論を言い返す(11歳の僕は正論を言っているつもりだったが、今改めて聞いたらわからないけどw)

その度に母親は「何でお前はそうなんだ。お前がおかしいんだ。」などと言っていた。

おそらくそのことを親戚に言っているんだろう。


「大人同士でそんなこと言われたら、多少は僕がおかしいって思われちゃうんだろうな。それとも母がおかしいのはみんな知ってるし、聞き流してくれるのかな。まあ、どうでもいいや。こんな風に他の人に言って味方を増やすなんて汚いやり方だな。」


とか子供ながらに思いながら眠りについた。



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