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LINEスタンプ「エゾオコちゃん」が生まれるまで
GWに人生初のLINEスタンプを作成しました。
普段あまり考えないキャラクターアイディア出しからイラスト制作までを経験できたので、制作過程を交えながら紹介したいと思います。
・・・
今回制作した「エゾオコちゃん」LINEスタンプはこちらです!
きっかけ
それはGW最終日の早朝のこと。
毎年GWはダラダラと過ごして終わる事が多く、今年は何か新しいことに挑戦したい…!
普段の時間と気力ではできないことは無いか…
過去にやりたかったことを漁ってたら見つけた、「LINEスタンプの作成」。
かわいいオリジナルキャラクターを考えたい熱も、ふつふつと沸いてきたこともあり、GW最終日に決行することにしました。
【企画①】オリジナルキャラクターを生み出す
オリジナルキャラクターのテーマとして、「目が点のキャラクター」というテーマだけを先に決めました。
(私自身、目が点なキャラクターが好きなので…。)
着手前の参考キャラクター探しはアイディアが引っ張られそうなため特にせず、ペンとiPadを持って、ひたすらにアイディア出し。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139843522/picture_pc_4134fc43d5b9ea4d382b0fcc3a573ebb.png?width=1200)
(たまに版権キャラが混じってるのはご容赦ください。
手が止まった時に、遊びで書いてしまいました。)
「動物は既存キャラクター被りが多いから無機物のほうが良いのでは」
「1つの生き物や物体に拘らず、目が点という共通点でスタンプ化してもいいのでは」
という考えも途中ありましたが、色々思いつくまま書いている間に、たどり着いたのが「エゾオコジョ」。
冬のスキーシーズンのSNS投稿で偶然見かけ、可愛い!と印象的だったエゾオコジョさんに決まりました。
ぴっぷスキー場です。
— ぴっぷスキー場【公式】 (@pippuski) January 10, 2024
スキー場よりかわいい動物のお知らせです。
運が良ければ朝方や夕方に出会えるかもしれません。#ぴっぷスキー場 #野生動物 pic.twitter.com/9Gu8yZUF57
【企画②】キャラクター決定まで
名前はシンプルに、エゾオコジョから取って「エゾオコちゃん」としました。
動物系キャラクターは豊富にいるので、世の中にいるキャラクターと被っていないかを念のため確認。
商標登録されていないか
Google検索, 画像検索でも出てこないか
また既に配信されているLINEスタンプでも、キャラクター被りがないかを確認しました。
色々検索してみた結果、エゾオコちゃんというキャラ被りは特になさそうでした。
キャラクターへのこだわりとして、「口をあえてかかないほうが可愛いのでは?」と思い、目と鼻だけのテイストに。
また、今回はスタンプ利用者のターゲットイメージを意識せず、キャラクター設定をあまり考えすぎないようにしました。
自分が1番使うだろうなと思い、普段自分がLINE上で使いそうな行動をスタンプ化する方向になりました。
【制作①】40個のラフアイディアを絞り出す
LINEスタンプ作成では制作するスタンプ個数を選べますが、LINEのスタンプ市場の状況的にも、最大の40個かつ最安値の120円での販売と決めてました。
ので、あとはひたすら40個のスタンプを作ります。
ラフ作成には「MagicalDraw」を使いました。
iPad版でも描きやすいのと、LINEスタンプ用の40個描けるアートボードセットが既にあったので、採用しました。
まず先に、リアクション表現を文字で40個出してから、線画のラフを描きました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139852550/picture_pc_f4ce12d6545700b57f8b821aa219344c.png?width=1200)
エゾオコちゃんの1つ目のスタンプ、ということもあり、あいさつや簡単な応対に使えそうな基本リアクションの他、自分が普段よくコミュニケーションで使いそうなリアクションをピックアップしました。
「都会っぽ〜い」は、自分がよく北海道から首都圏に出張へ行った時に家族との会話で使うなと思い採用。ただこれが偶然にも、エゾオコちゃんの田舎育ちっぽいキャラクター性が生まれたりしました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139850266/picture_pc_e253e6053328c449e2ba2e24d3daa5ff.png?width=1200)
都会への憧れがあるエゾオコちゃん
【制作②】ラフからイラストの清書へ
次に、ラフからしっかりとした線画に起こし直し、同じポーズが続いたり、偏りが生まれないようにスタンプ全体の見栄えを微調整しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139852586/picture_pc_535fba1ad63d68795c04a9aa4cccd88d.png?width=1200)
適宜ポージングや角度、表情を調整
ここまでをMagicalDraw上で作成した後、iPadアプリのProcreateにインポートして色塗りを開始。
細かいレギュレーションはLINEの公式制作ガイドラインを参照します。
LINEのダークモードでの利用も想定し、イラストや文字の外側を白色で囲い、視認性を確保するなど、最終調整も行いました。
リアクションやテキストが黒線のままだと、暗い背景の場合に背景に溶けてしまうため、対策しました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139846250/picture_pc_7c991264b61230f1bbba942fdb872c44.png?width=1200)
40個分の画像データを書き出したら、イラストの制作は完了です!
【審査①】LINE Creators Marketに登録
ここまで出来たら、あとは作成したイラストを登録していきます。
今回、初めてのLINEスタンプ作成だったので、アカウントを作成して、基本情報を入力するなどしました。
LINE公式ページの手順がわかりやすく、簡単に進めることができました。
アカウントを作成したら、スタンプの画像を登録したり、スタンプの説明文を入力していきます。
スタンプ情報の登録の際に行ったポイントもいくつかあります。
Webサイトのdescriptionと同様に、LINEのスタンプ検索で使われやすいキーワードを一応意識
英語文章は、Google翻訳で機械翻訳
販売国は、一旦全ての国で指定
【審査②:審査結果を待ち、公開へ】
LINEに審査申請後、一度だけ申請がリジェクトされました。
「インドネシア」を除外してください、という旨でしたので、指示通り削除。
※調べによると、インドネシアについては、文化的背景や表現などで、NGになることが多いらしい。知らなかった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139847518/picture_pc_1006f1c6a445f744aadd04cd1dbc9850.png?width=1200)
再申請すると、数時間で審査が通り、無事に販売開始することができました。
気づき・感想
今回初めてLINEスタンプを作成してみましたが、ラフアイディアから実制作まで、1日あればどうにか進められることができました。
今回の制作では、「自分が長く愛せそうなキャラクターを生む」「LINEスタンプを自作して公開してみる」という目的にしていたのですが、稼ぎを第一目的にしては、愛着の持てるキャラクターにならなかったかもしれないので、それも良かったなあと思いました。
また、この度生まれた「エゾオコちゃん」ですが、ベースとなる基本スタンプを作ったので、今後季節やテーマ別のスタンプ、動くスタンプなど展開アイテムが考えやすく、次段も作りたいです。
(これからの季節であれば「山キャンプへ行くエゾオコちゃん」とか。動物ベースなので、動きもイメージしやすくアニメーション系も考えやすそう。)
また、LINEスタンプ以外にも、アクキーやTシャツに展開するなど、他グッズを作る夢も広がったなと思います。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/139851089/picture_pc_e406caf6f7fee4a3258655360b71d027.png)
最後に
LINEスタンプ作り、制作過程も含めて最後まで楽しかったです。
今後も日常の合間にエゾオコちゃんのスタンプアイディアを貯めつつ、第二弾の作成を進めたいなと思います。
気になった方は、LINEスタンプページにも足を運んでもらえると嬉しいです!
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