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わたしの、わたしたちについて。


先日、NPOわがことさんのオフラインイベントの冒頭でお話する機会があり、その時の様子や感じたことを書いてみます。

いきなり別の話になるのですが、一般社団法人WPHという団体がありまして、地域や職業や立場を超えて、それぞれ自身の活動や体験と言う過去の活動を受け取り直し、自身のこれからのアクション全てがみんなの幸せにどう作用するかを考え、議論し、行動する。そのための勉強会を行っていたりするのですが、そのメディア機能としてMYWE編集室というものを発足しました。ひとまずnoteから始めておりまして、できたばかり過ぎて記事はまだ一つ。私はそこで編集長的に関わっていくことになるのですが、WPHの活動だけじゃなくそこを飛び出して取り上げていきたいなーと思ったところに、わがごとさんよりこんな話をいただいて、参加したら、タイトルにある《わたしの、わたしたち》という言葉を深く考えるきっかけをいただきました。よかったらこちらもフォローしてくれたら。

この、MYWE《わたしの、わたしたち》という言葉って僕はすごくしっくりきてるんです。今までってどちらかというと、社会がまずあって、その社会をよりよくするためにわたしがいるという感覚で捉えてきたと思うんですね。夫婦、家族、一族、学校、部活、地域、会社、業界、国、主義、さまざま抽象的な社会というものの中で、一つの中心的な基準を作り、その中でそれぞれみんなが役割を持ち生きてきた。いわゆる社会(公共)スタートの考えです。わたしたちの、わたしという順番です。今、僕たちは不慣れながら、一人一人の人間の価値をもっともっと信じようと右往左往しているところだと思います。わたしという人間がいて、わたしの行いをもとにした半径社会を良くするひとりとして存在する。わたしの中に公共を内包している感覚なのですが、まだまだうまく言語化できないんですよね。。社会よりも個人を重視するという考えとも違うんです。社会と個人が同一化しているというか個人の中に自然と社会を意識できている状態というか。。あー難しい。。でも、そうなると、わたしが公共化するんですよ。で、おそらく次は、わたしというものがどこまでのことを指すのかという謎が出てきそうですが、沼ですね。ちなみに僕は数十年後に<わたし>という言葉が個人からもう少し拡張された言葉になると思っています。つまりこれまであなたとか、これって呼んでいたものの一部も<わたし>に拡張するんじゃないかなと(あかん、やばいやつ感出てきた)

ともかく、これまでと同じように見える活動も、社会というものはこうだ。という誰が決めたのかさっぱりわからない基準を盲目的に信じて動くのではなく、自分ができる、やりたい、良くしたいと思う主体的な志をもとに社会形成の一つを色付けるというアクションへのパラダイムシフトが起こっている最中です。そんな中で、今回のわがごとさんのイベントにはそのエッセンスが鬼ほど詰まっていたので、イベントレポートをかねて紹介していきます。

わがことさんは、リーグ事務局的な感じで。


まず、NPOわがことというのは、それぞれの半径で暮らしを良くしていこうという人やチームを対象に、活動がより充実できるように、活動を知ってもらう仕掛けや、知識の共有や他のチームとのパイプ役や運営上の相談に乗ったりというサポートを行う、ソーシャルプレイヤー向けのサポート機関という感じです。(合ってる?)スポーツビジネス出身の僕はこういう団体を見るとリーグ事務局という捉え方をしますが当たってるはず。

そのわがことが行った今回のイベントは、それぞれの活動を知ってもらおうという趣旨で、いろんな団体が取り組みのサイズ関係なくその活動を発表し一緒に考えたり、エールを送ったりするという、上下とか大小というサイズがない世界で、それぞれの立場からみた社会は千差万別で、集まる色合いが決まっていないところが魅力的でした。

↓ イベントレポート上がってました。


ママ夢ラジオ香川 ママさんがママさんのためにラジオ番組作ってます。なんでラジオ?という理由もしっかりしていて、超多忙なママさんがながらで楽しめるということと、災害時に強いメディアでもあるということなども色々考えられてていい感じ。しかもlit.Linkでまとめてるのもいいですね。ママさんグループなのかアイドルグループなのか見分けつかないきらきら感に、写真撮ろうと言われて脇汗止まらなかったです。

日新地区コミュニティ協議会 このおじさんたち、祭り命過ぎて若者にバトンタッチする気が全くない超絶ポジティブ老害感(許して)が最高でした。しかもみんなにLINEスタンプを押し売りしてたので、こちらからみなさん買ってください。個人的にはゆるキャラより運営のおじさんたち自身をスタンプにしてもいいなーと。うまくやるということよりも全力でやることを大事にしている感がとても素敵でした。

↑ぼそぼその会 選択的夫婦同姓実現(別姓も選べるということね)を社会での通例だけでなく法整備も含めた実現を、ぼそぼそ(!)と声に出し、その声を丁寧に届けるぼそぼその会さん。僕は男性ということもあり強制的に名前が変わる(といっても、おじいちゃんが読みは変えたが)実体験がないんですけど、僕自身は別姓を大いに推したい派。ちょうど別プロジェクトで収録があったんですが、その際にゲストの大学生にこの話をしたら、「例えば論文を発表しても、結婚後に名前が変わることで旧姓を調べて初めて検索に引っかかる。仕事の成果も全て同じ。名前を変えることでこれまでの人生が見つけにくくなる」と。なるほど。評価されにくいよね。フェアじゃない。ちなみに、ぼそぼそという表現が気に入ったんですが、これは栗田隆子さんの著作ーぼそぼそ声のフェミニズムーからだそう。

↑B&G高松海洋クラブ ーセイラビリティ高松ー 高松海洋クラブのジュニアヨットクラブの中でも<ハンザ>という艇を使って、本当の意味で誰もがセーリングできる、風をつかんで海に出ることができるという体験に特化したセイラビリティというジャンルのチームからの紹介でした。小豆島と高松でも同じ活動があって、発表された方は昔からめちゃお世話になりっぱなしの人だったんですが、ヨット=お金持ちとかじゃない世界線を、この瀬戸内で根付かせようと長年活動されています。ほんとに誰でも乗れるんですって!数分後には笑顔でセーリングしてる。やってみたい!


↓太田南コミュニティ協議会 見回りのことについて、地域でのほんの小さなアクションについて、ここまで面白く伝えられるものなんだろうか?ここまで熱量込めてアクションできるものなんだろうか?地域にひとり、こんなプレーヤーがいると地域がもうエンタメやん。って思いながら、とにかくなんでもオチがある話を楽しく聞かせてもらいました。でもまあ何が一番面白かったかというと、世代交代を強く上に求めてます!というこの方々と、若いもんにはまだまだ任せられん!という前述の日新地区の皆さんが一緒に楽しく話してる光景が最高でした。子どもたちを守る。というミッションを大人が楽しんで遊ぶように取り組む。これって最高ですね!

という5団体の発表だったのですが、毛並みがバラバラ過ぎて面白かったです。わがことの運営スタッフさんも、基本的にコントロールするというイメージもなく、本当にそこに集まったみんなの空気感で作られていくという時間でした。

一緒にお話しさせていただいた尾野さんから、僕のことを無理ゲーをなんとかしちゃう人という嬉しい肩書きをいただいたんですが、よくよく考えると当たり前のことをなんともできない人でもあるんですよね。。。

久しぶりの人前でのお話し、緊張しました。

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