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#105 休暇を取る練習!

前回、前々回と、男性の育児休暇について色々と書いてみたが、そもそも論として、男性の育児休暇ばかりではなく、肝心の女性の育児休暇すら容易に取ることが出来るのだろうかという疑問が湧いている。
制度として法律で制定されていることを、大半の者が当たり前として運用していれば、なんの問題も起きないだろうが・・・・。


有給休暇すら取れていないのでは?

今や雇用者が労働者に有給休暇を取らせるのは「義務」になっている。
違反すると「罰金」が取られるくらいきつい決まりだ。

そんな制度が法律で決められているのに、これをどれぐらいの雇用者や労働者が順守しているだろうか?

会社に勤め始めて6ヵ月で有給休暇の権利が発生し、入社後2年半もすれば、有給日数分全部を取得しようと思えば、休日・祝日とは別に平日に、月に1日は休まなくてはならない。
これには余程計画的に業務を遂行する必要がある。他者が勤務しているときに自分が休暇を取るためには、自分が出勤しなくても業務に支障がないように万全を尽くさねばなず、同様に他者が休暇中にも自分は日常と変わらぬ業務をこなさなければならない。
「それって出勤した方が気が休まるんじゃない?」
となるのが現状に近いのではないか?
休暇明けに仕事に戻ったら、自分の机の上に早急に処理しなければならない問題が山積みされてたのでは、もう休暇なんて欲しくない!と思ってしまうこともあるだろう!


育休・産休はどこの国のお話?


産休・育休をすんなりと申請する、申請できる環境にいる人は本当はごく一部ではないだろうか?
またそれを受け入れることが出来る企業もほんの一握りではないだろうか?
元受けから受注し、それを下請けに流し、実務はせず管理という名の「利権食い」が出来る環境にいなければ難しいのではないかと言うのは言い過ぎだろうか?

ノマドワーキングできない、生活に欠かせない業務に従事している人達が、出産・育児のために一時的に職場を離れその後スムーズに職場復帰出来るのは労使共に多くの問題点が現実に横たわっていると思う。

管理職に勇気が必要!

未だに有給休暇を申請するに「理由を問うている」職場があるという。
その段階で有給休暇制度を理解していない。
特に零細企業の管理職にとって有給休暇は「パンドラの箱」扱いにしている人がまだまだ多い気がする。
昭和の時代は栄養ドリンクを飲んで24時間働くことが、自分が他者に承認される最も輝かしいおこないだとの洗脳が行われ、未だそれが解けていない人たちが令和以降も、労務管理していることが一因だと思う。

管理職がまず有給休暇を取得して、有給休暇についてじっくりと考えてみてはどうか?
管理職は「有給休暇を考える有給休暇」を取るべきである。できれば複数日連続で。

皆なが「休暇取る」という事をもっと習慣化させてこそ、
その先の出産・育児休暇が、一部の恵まれた労働者だけではなく、労働する者全体に文化として定着していくのではないだろうか?


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