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スぺイサイド⇒アイラ島⇒キャンベルタウン⇒アラン島へ その⑥

アイラ島2日目の午後はブルックラディ蒸留所へ。
フランス資本のレミーコアントロー社所有の蒸留所でおしゃれな見た目の蒸留所。ショップもおしゃれ。フランス資本の蒸留所(グレンタレットやモーレンジィ、アードベック等)はショップも洗練されている気がします。

ショップがおしゃれ
蒸留所カラーの足跡もおしゃれ

ただ、見た目のおしゃれさとは別に、蒸留所内部では伝統的なウィスキーづくりがされていました。

蒸留所ツアーで建物内部へ
ミル。機械以外の繋ぎは木製
オープンなマッシュタン

マッシュタンはブナハーブン蒸留所の中古で100年以上使っているらしいです。

天井も昔ながらの木製
ウォッシュバック

発酵槽はオレゴンパイン製が6基で、発酵時間は平均75時間程度で1回目と2回目に投入するイーストの種類を変えているそうです。

高さも結構な高さ
ポットスチル

ポットスチルはウォッシュスチルとスピリットスチルが2基づつの組み合わせ。

ローモンドスチル

ローモンドスチルも有り、ジンを製造しているそうです。

ダネージ式の熟成倉庫
樽底がプラスチックの樽

熟成のエンジェルシェアを確認する為に樽底がプラスチックにしている樽もある。
ブルックラディ蒸留所のこだわりはアイラ産の大麦を利用し(全体の半分はアイラ産で他もスコットランド産)、昔ながらの品種(ベアバーレイ)を復活させてウィスキー作りをしている事。
テイスティングではベアバーレイ、ポートシャーロット、オクトモアの3種類を飲むことが出来ます。

左からベアバーレイ、ポートシャーロット、オクトモア
ベアバーレイ
ポートシャーロット
オクトモア13.1

ベアバーレイはオークニー島の大麦(ベア種)を使いバーボンカスクで熟成したウィスキー。味わいはバニラ、シトラスフルーツ、パイナップル。
ポートシャーロットはアイラ産大麦を利用し、バーボンカスクで熟成。ヘビリーピーティッドの40ppmだが、ピーティー過ぎないウィスキーらしい(強烈ではないけどピーティーウィスキーです。笑)。
オクトモア13.1は137.3ppmのスーパーヘビーピッティットですが、ポートシャーロットの3倍ピートを感じるかといえばそんなことは無く、意外とさっぱりしていました。ただ、フィニッシュのピート感はとても長い感じでした。
フェノール値のPPMの調整は煙の焚き方はそうですが、最後はモルトをまぜて調整するらしいです。50ppmのモルトの場合は100ppmのモルトと50ppmのモルトを50:50の割合で混ぜて調整するらしい(煙の焚き方で調整するのは無理だとの事)。
オクトモアシリーズの、xx.1,2,3,4の違いはxx.1はバーボンカスク、xx.2,.3はシェリーカスク、xx.4は蒸留所限定販売でバージンオークの樽で熟成するとの事でした。

ハンドフィルもある

ポートシャーロットと、クラシックラディのハンドフィルもあり、他にも実験的なウィスキーが販売されていたりと購買意欲を掻き立てられるラインナップでした。

そんなブルックラディ蒸留所を後にして夕食を食べにボウモアの街へ。

ボウモア蒸留所

ただ、レストランも多いわけではなく、おいしそうだったピザ屋さんは予約で満席との事であえなく撃沈。仕方なく中華のテイクアウトのお店でかた焼きそばを。味は良いけど箸が無く、フォークでかた焼きそばは食べにくい。

かた焼きそば

夕食を食べた後はポートアスケイグのフェリー乗り場の近くにあるフィンラガン湖へ。

羊がいっぱい

メインの通りを外れると羊や牛が道にいる事が良くあり、運転には十分に気を付ける必要があります。

牛もいる

そんな道を進むとフィンラガン湖に到着します。

一応ビジターセンター?
先に見えるのが城跡

20時過ぎの到着なので誰もおらず、とことこと先へ進みます。

スコットランドの花のあざみ
沼地の道は整備されています
小屋の跡
城跡
説明もある
周りに何もない

フィンラガンはアイラ島へ向かう船の名前にもなっているアイラ島を象徴する場所の一つですので、お時間ある際はウィスキーだけではなくこちらに足を延ばすのも良いと思います。

宿の窓からの景色

翌日はアイラ島最終日でキルホーマンとカリラのツアーに参加しつつブナハーブンとアードナホー、ボウモアを訪れ、夕方に船でケナクレイグへと戻り、キャンベルタウンへ向かうという流れになります。
それではまたその⑦で。

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