【#051|タイカレーうどん】(2019年01月08日)
テレビのグルメ番組で若手男性タレントが「茹でたうどんにタイカレーを掛ける『タイカレーうどん』が美味くてオススメ!」と熱く語っていた。
視聴者である私は稲妻に打たれたような衝撃が脳内に走った。
なるほど! その発想は盲点だった!!
何故そんなに驚くのかというと、私は無類のカレーうどん好きだからだ。
普段でも恍惚に美味しいカレーうどんに新感覚のエスニック要素が加わったら、もしかしたら自分の舌は新次元に飛び立つかもしれない。このカレーうどんから新たな日泰友好が生まれるかもしれない(タイは漢字で泰国と書く)。
奇遇にもキッチンの棚には未開封のレトルトタイカレー(レッド)1人前がひとつある。たしかワゴンセールで買ったものだ。あとはうどんを茹でて、レトルトを掛ければいいがうどんのストックがないので翌日買ってくることにした。それは明日の夕食がタイカレーうどんに決まった瞬間だった
〇
公約通り、翌日うどんを買ってきた。食べる前から楽しみである。
まずはいつものようにうどん2人前分茹でて(いつもそれぐらい食べる)、そしてレトルトも湯煎する(もし凄く辛かった場合のために辛さの比率0.5人前分にさせておく作戦)。
あとはうどんをよそった丼鉢にレトルトをかけるだけ。
しかし思ったよりもルーが少なかったので、汁なしうどんみたいに全体的に和えるスタイルで落ち着いた。
これで完成。すごく簡単!
調理時間10分もいらない。
匂いはタイ料理特有のアジアンチックなスパイシーさがあって、まるでタイに旅行にきたようだ。
これで美味だったら何も言うことはない。人生エスニック色だね!
いつもカレーうどんには七味唐辛子をたくさんかけるが、今日はタイカレーなので控えておこう。
さてさて食べてみようかな。
いただきます。
ふむ。
汁なしうどん風だから従来のカレーうどんとはかけ離れてしまったが、グルメ番組でよく言う「新ジャンル」に当てはまる料理だ。また鼻に抜けるココナッツオイルの独特な匂いが不思議な気持ちにさせる。普段食べているカレーうどんとは全く違いすぎて面白い。
あーやっぱり辛い!
普段は辛党で七味唐辛子とかタバスコとかよく使うけど、タイ料理とかエスニック系の辛さはそれとは違うジャンルの辛さな気がする。正直顔の汗がポタポタ垂れるほどすごいことになっているし、手汗もすごくて丼を滑り落としそうだ。
うん。ふーっ。うん。はぁ…。
うーーーーん……。
まだ4口目だけど今から本音を申す。
かぅっっらぁぁぁぁ!!!!!
とてもじゃないが辛すぎて舌が持たないし、全部食べられる自信がない…。
じゃあこれ捨てるの? まさかぁ。
どんなに過酷でも食べ残しは絶対しないのが自分のセオリーである。それに対策案もちゃんと考えてある。
うどんの玉を買うとき、ついでに普段愛用しているカレーうどんのレトルトパック(1人前)も買っておいたのだ。レベルは辛口だけど、いつもはプラス七味唐辛子をかけるぐらいだから辛さがちょうど良くなるだろう。
パックを湯煎して、タイカレーうどんにかけたら普段のカレーうどんになった。
さて、今度こそカレーを楽しもう!
(食べながら)うん、うん、こりゃすごい。
タイカレー全然負けてない…。
エスニックの主張が激しすぎる…。
でもこっちも意地だから、うどんは食べきってやった。
問題は残り汁だ。普段飲みきるものが今回ばかりは口にすら入れづらい…。
苦肉の策だが、最終兵器を用意した。
昨日炊いた炊飯器のお米を持ってきて、丼に直接投入した。
つまり普通のタイカレー化したわけだが、今はツッコミを受けるほどメンタルが強くないので何も言わないでほしい…。
まずお茶碗1杯分を入れてみたが、激しい辛さは相変わらず保たれていた。2杯分を入れてみたが、まだ衰えていなかった。恐る恐るの3杯分を入れた段階で兆しが見える段階に落ちた。
しかし、まあ、とんでもない量だ。何せお茶碗3杯分だ。今度はこれを食べきらないといけない…。
最終的に1時間かかって完食した。
最初のうどんが2人前。次のご飯が3人前。累計5人前。過去今までで一番胃袋が破れそうになった…。腹も舌も苦しい…。
その余韻は翌日の朝ご飯と昼昼ご飯を抜いて、晩ご飯前の夕暮れまで持続された。
また機会があったらタイカレーうどんに再挑戦したいか。
愚問だな。やりたくない…。
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【あとがき】
ほんとに苦しかったです…。
エスニック料理の辛さって異常じゃないですか!?
原材料は同じ唐辛子のはずなのにとんでもなく尾を引く辛さ……アジアの不思議です(違う)。
一般的にタイカレーの辛さは、
「 イエロー < レッド < グリーン 」
らしいです。
レッドでこんなに手こずったのにグリーンはそれ以上なのか…!?
タイカレー初心者の私はイエローのお子様用から始めようと思います。
そんなのあるのかな…。
カレーの王子様、タイ国と外交を結ぶ予定はありませんか?
そうですか、ありませんか…。
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