発注者が思う採用・継続発注されない残念なライターの特徴
「Webライターは即金性があって稼ぎやすい」と言われる。
だからなのか、Webで稼ぐ手段として副業やフリーランスでライターを始める人は多い。実際、僕の周りやSNSを見ていてもそう感じる。
ただ一方で、こうも言われる。
「ライターは稼ぎやすいけど、単価が低くて稼げない」と。
さあ、果たしてこれは本当なのだろうか?答えはNO。
じゃあ、稼げないライターと稼げるライターの違いは何か?単価が高いからか?確かにそれも一理あるけど、単価や案件の前に、ライター自身に原因があるケースが多い。
僕は今、数社の法人のオウンドメディアでディレクターをしていて、今までに多くのライターの採用や発注、やり取りをしてきた。そのなかで思うのが、最近(前から?)当たり前のことができない残念なライターが急増中だということ。
そこでこの記事では、発注者視点で感じる採用や継続発注されない、稼げないライターの特徴をシェアしたいと思う。ぜひ、この記事で挙げる残念なライターの仲間入りをしないように、反面教師にしてもらいたい。
ライターは増えているが"優秀な"ライターはほんの一握り
冒頭でも書いたように、ライターは参入障壁が低いから手始めにやる人が多い。ただ、悲しいかな。ライターは多いけど、優秀(だと思う)なライターはかなり少ないと感じている。
僕が思う優秀なライターの定義は、当たり前のことをきちんとやり、クライアントが求めている記事を書けるライター。
では、なぜこんなにも優秀なライターは少ないのか?
それは、先述した当たり前のことを息を吸うようにできないライターが、あまりにも多いからだと思う。
当たり前のこととは、具体的に以下の3つ。
基本的な約束を守る(納期厳守や記事の品質の担保)
同じミスを繰り返さずに次に活かす(コミュニケーションコストがかからない)
フィードバックを素直に聞き入れる
もし、「テストライティングで落ち続ける」「継続案件に繋がらない」「単価がなかなか上がらない」のなら、上記のいずれかまたは全てができてない可能性が高い。
ライターで稼ぐ手段を発信してる人は多いし、彼らが発信してる情報は役に立つと思う。(全て見たわけじゃないけど)
でも、当たり前のことができなければ、いくら小手先のSEOの知識や文章力を身につけても継続して案件を受けるのは難しい。当然、単価も上がらない。
継続的な発注がないというのは、つまりいつも新規営業をし、クライアントの信頼を0から築かなきゃいけないってこと。しかし、これではいつまで経っても負のループから抜け出せない。
今、ライターは多いけど、実はライバルは大して強くないんじゃないか?と僕は思っている。
では、一つずつ残念なライターの特徴を見ていきたい。
基本的な約束を守れない人
ライターの中には、基本的な約束すら守れない人が多い。ここで言う約束とは、主に以下の2つのこと。
納期を守る
記事の品質を担保する
この2つすらもできないライターが多いから、まずは「納期厳守」と「品質担保」にはこだわってほしい。
1.納期を守る
納期を守ることができないライターは、本当に多い。言葉を選ばずに言うと「ん?仕事舐めてる?」って思うことがある。
プロフィールや提案文に「納期は必ず守ります」と書いてあっても、平気で破る人もいる。笑(経験済み)
あなたが発注者だとします。連絡なしに平気で納期を破るライターや、当日になって「すみません、間に合いませんでした」(これも経験済み)と言ってくるライターのことを信用できますか?普通に考えたら無理ですよね。
もちろん、ときには体調不良や家庭の事情など、不慮の事態で仕事ができないことがあるのは分かる。分かるよ。(本当だとして)それは仕方ない。誰でもあり得ることだから。
ここで大切なのは、言い訳せずに謝罪とセットで予防策の提示をすること。どんな理由であれ、約束を守れなかったことには変わりないし、クライアントに迷惑をかけたことを忘れちゃいけない。
他のライター(またはディレクター自身)が代わりに書いてることもあるのだから。
納期を守るのは当然として、可能なら指定納期より2、3日前に納品できるようにスケジュールを組んでみることをおすすめしたい。特に駆け出しライターが勝負できるのは、スピードくらいなのだから。
2.記事の品質を担保できない
残念ながら「納期を守る」まではできても、記事の品質を担保できてないライターも多い。文章を書いてお金をいただくのがライターの仕事なのに、何て恥ずかしい。
記事の品質が担保できてない人は、イエローカードだからこのまま改善されなければ、契約終了になる未来もそう遠くはない。
例えば、以下に該当する人は、記事の品質が担保されてるとは言い難い。
誤字脱字が多い
コピペチェックをしてない
執筆マニュアルをちゃんと読んでない
文章がパッと見で読みにくい(読点がほぼない、箇条書きを使わない、改行を一切しない、表がない)
引用・参照元を明記しない
指定のSEOキーワードが見出しや本文に入ってない
これらは全て僕が実際に見てきた、本当にあった怖い話。
たまに明らかに見直しせずに納品してくる人や、確認が甘い人がいるけど、そういう人の記事はちょっと見ただけですぐ分かる。
もちろん、文章に正解はないし、メディアによってルールも違う。
でも、誤字脱字が多い、文章が読みにくいとかどこでも共通する内容はできないと本当にまずい。
品質が担保できない人は、修正が増えて手間がかかるから継続発注されない可能性が高い。
ここでの解決策は「ツールと目視、音読で最低2,3回は見直しをする」「独自のチェックリストを作る」の2点。
記事が書き終わったら、Wordやツールを使って確認したあとに、目視と音読で再度チェックをする。
その確認の際に、独自のチェックリストを見ながら一つずつできてるかチェックを入れて、全部にチェックが入ったら納品するなどルールを決める。
よくミスしがちな内容や、クライアントから指摘された内容をメモしてチェックリストを作ればいいと思う。
これは一例だけど、クライアントが求める最低限の質の記事を目指してもらいたい。
同じミスを何度も繰り返す人
次に、同じミスを何度も繰り返す人も多い。
「それ、前にも言ったよね?」って思ったことは、一度や二度じゃない。(泣)もちろん、同じミスをしてもこっちの伝え方が悪かった可能性も否めないから丁寧にフィードバックするし、僕だって1回で完璧にできるとは思ってない。それに、僕を含めて誰でもミスはする。
ただ、さすがに同じミスが3、4回と続くとクライアントの評価は下がる。
内側ではライターごとに段階評価をつけてることもある。学生の頃の成績のように。
ここでの解決策も、先述した「見直しの徹底」と「独自のチェックリストの活用」が有効だ。これでミスが減るはず。
僕が前にあるライターさんに、独自のチェックリストを作って納品前に確認するように提案したら、一気にミスが減ったことがあった。
もし、よく同じミスをする自覚がある人は、クライアントからの信頼を失わないためにも面倒臭がらずに試してもらいたい。
素直にフィードバックを聞き入れない人
素直にフィードバックを聞き入れずに、自分のやり方に固執する人も厳しい。正直これは、若い人よりある程度年齢が上の人に多い傾向にあると感じる。
フィードバックをするディレクターや編集者の言い方が上から目線で偉そうだったり、分かりにくかったりすることもある。そういう場合は、たとえ言ってることが正しくても、喧嘩腰にならずに言葉を選んだうえで言ったほうがいいと思う。
ただ、明らかに自分に至らない点や非があるなら、指摘された内容は素直に認めて修正に応じないといけない。
前に僕が出会くわしたのは、修正依頼をしたのに「契約書には書いてないからできない」と言ったライターがいたこと。実際は、契約書にも修正回数のことは書いてあったけど、多分やりたくなかったんでしょう。
こんな風に癖が強くて素直じゃない人は、扱いにくいと判断されて、継続発注されない。実際にそういう人を見てきたし、僕が継続は難しいと判断をしたこともあった。
クライアント側に問題がなければ、指摘されたことを受け入れられないと継続的な仕事はないと思う。
ライターで稼ぐのは難しくない
誤解を恐れずに言うと、ライターで稼ぐのは全然難しくない。
最近始めたばかりの人は想像がつかないかもしれないけど、1年くらいライターを"きちんと"やっていれば、文字単価3〜5円の案件だって取れる。(僕も取れた)人によってはもっと早く達成可能だと思う。
努力の方向性とやり方さえ間違わなければ、ライティングだけで30万円、いや、それ以上稼ぐことだってできる。
はっきり言って、ライティングで稼げないとか文句や不満をたらたら言ってる人の多くは、単価の前に当たり前のことができてないことが多い。
確かに中には、ライターを搾取するような地雷案件もあって、そんな案件はなくなるべきだと思う。ただ、自分のことを棚に上げてるライターが多い(ように感じる)。
クライアントや案件のことをとやかく言う前に、まず「当たり前のことがちゃんとできているか?」と、自分に問いかけてほしい。
当たり前のことができていれば、まずは大丈夫。意外にできてないライターが多いので、この記事に書いてることがしっかりできれば、継続的に案件を取れる可能性は高い。
SEOの知識や専門分野のようにハードスキルを身につけるのも大切だけど、まずはライターというか、仕事をするうえでの当たり前のことをちゃんとしようねって話でした。
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