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崩壊:スターレイル解説「派閥」について


こんにちは!綿蜘蛛(わたぐも)です。

前回までスターレイル世界における重要な大災害、「宇宙の蝗害」について解説しました。

今回は「運命」に属する活動を行う組織、「派閥」について、ストーリーで登場したり、詳細が判明しているモノを中心に紹介していきます!

おおまかな運命や星神については以前の記事にて解説していますので、ぜひそちらもご覧下さい。

また、今回の内容はver.2.2のピノコニー編までの内容も含みます。未プレイの方はご注意ください。

(参考文献などは基本的にゲーム内アーカイブや公式HoYoWiki、模擬宇宙内のテキストなどを参照しています)


「派閥」とは

「派閥」についておさらいすると、基本的には同じ「運命」を歩む、または信仰する者たちが同じ"信条"を掲げ活動する組織、団体を指します。
実際の派閥の意味とあまり変わりはありませんが、どの派閥も必ず運命に関係した組織となっています。

多くは上記のような属する運命に対し、肯定的な派閥が殆どですが、後述する"弔伶人"や"混沌医師"のような否定的な活動を行う派閥も含まれます。

登場する「派閥」

・開拓の派閥
お馴染み星穹列車ナナシビトが該当
元々ナナシビトは列車に乗り、旅をする人の名称であったが、彼らの名声が宇宙に響き渡ると、星々を旅し、開拓を実践する者達も指すようになったという

"万界の癌"による影響で長い間列車は立ち往生していたが、後に列車は幼い頃の姫子に発見され、再び車掌とその列車が宇宙を巡ることになった

<登場キャラクター>
星穹列車:姫子、ヴェルト・ヨウ及び星穹列車のメンバー
ナナシビト:オズワルド・シュナイダー(元)、白珠(元)など

・巡狩の派閥
仙舟同盟巡海レンジャーが該当
巡海レンジャー"ブートヒル"によれば、宇宙で一番危険な派閥と扱われており、実際恨みを買うと大分面倒な派閥
カンパニーに並び、仙舟同盟は星神直々の加護を数多く与えられている派閥の一つで、雲騎軍の将軍及び元帥は使令としての力である威霊(神君)を与えられている

巡海レンジャーについてはあまり詳細が判明していないが、悪に制裁を与えるという目的の他、確実に力を持った者達で、かつて「絶滅大君」を1人討伐(暗殺)した猛者でもある
天才クラブのメンバー、"原始博士"と因縁が深いとされている

<登場キャラクター>
仙舟同盟:羅浮将軍景元、大卜符玄など他
巡海レンジャー:ブートヒル、ピノコニー編の黄泉の回想にて登場したとある"ガンマン"

・豊穣の派閥
豊穣の民薬包いが該当する
豊穣の民は死の星と化した土地や絶滅を逃れられなくなった種族などが「豊穣」薬師の祝福によって救済され、以後薬師を讃えている者達
その多くは不死の体を持ち、動物に近い見た目の種族で好戦的である

壊滅の軌跡素材、「歩離の犬牙」は豊穣の民である
"歩離人"に由来している

薬包いは「豊穣」の恩恵を受けた者達も居るが、基本彼らは「不老不死」に激しい執念を抱えた者達で、その代償を顧みず、不死身の肉体を追求する
仙舟が標的とする物の一つはこの人々が生み出す「忌み物」である(大抵の場合不死と代償に薬包いは死なない化け物を生み出すのでそれを退治してくれている)

また、2章仙舟羅浮編にて登場する「薬王秘伝」は仙舟のみに活動する「豊穣」の地下組織となっている
とにかく「豊穣」の力には大きな代償を伴うものであるとのこと

<登場キャラクター>
薬王秘伝:丹枢など
基本的に現在はストーリーのテキスト上や文献を中心に登場している

・存護の派閥
スターピースカンパニー建創者が該当する
スターピースカンパニーは元々クリフォトを信仰する宗教団体だったらしく、「宇宙の蝗害」で宇宙規模の復興が始まった時期を土台に巨大な経済圏を持つ企業となり、現在は得た利益からクリフォトが築く壁の素材を其に提供しているようだが、一度も使われたことはない(笑)
だがクリフォトも相応の加護は与えているようで、カンパニーの重役や「戦略投資部」の総監らである十の石心と呼ばれる者達は、身分の証としてクリフォトの御体の欠片である基石を持ち、使令の力を引き出すことが可能であるという
(「実際の使令」ではなく、「その力を引き出すことが可能である」という点に注意
実際の使令は「戦略投資部」のトップであるダイヤモンドや数少ない重役のみが担っている)

建創者はヤリーロ以外にも存在しているが、その行動理念はクリフォトのように強大な力から壁を作り人々を守る「存護」を実践する者達を指す
ヤリーロは珍しく建創者が国の統率者になったパターンだが、大抵は存護の狂信者とされている

<登場キャラクター>
スターピースカンパニー:トパーズ、アベンチュリン、ジェイドなど
建創者:カカリア・ランド、ブローニャなど

・知恵の派閥
天才クラブ博識学会が該当
天才クラブは一般人には理解し難い技術や思想を持つまさに「天才」の集まりなのに対して、博識学会は知識を普及させ、得られた研究結果を人々の望む価値をつけ販売するという形式を取っている(技術開発部と連携しているためカンパニーとはズブズブ、学会の教師であるレイシオとアベンチュリンの関係も実際はより複雑と考えられるが大体の由来は前者の通り)

天才クラブの中には本編で大々的に登場しているヘルタルアン・メェイスクリューガムスティーブン・ロイドの他に、ポルカ・カカムという天才クラブの殆どを始末した(ガチの殺害)狂人や原始博士(巡海レンジャーと深い因縁を持ち、かつて多数の巡海レンジャーを原始の猿に戻す実験の対象にした)というちょいちょい名前が出るキャラがいる
ちなみにヘルタは知恵の使令であり、ヌースに2度謁見した数少ない人物となっている

<登場キャラクター>
天才クラブ:上記のメンバーの他、"皇帝"ルパートや使令と判明しているザンダーなど
博識学会:ベリタス(Dr.)・レイシオなど

・神秘の派閥
リドラー虚構歴史学者が該当
リドラーは言語を曖昧にし、虚構歴史学者は歴史の真実を霧に隠すことに夢中らしい

どちらも世界はいずれ破滅を迎えるものであり、いずれ虚無と化す現実を「神秘」によって美しくしたいという思いによって活動している
「神秘」の力は人々が想像した「何か」や存在しないはずの「存在」をも生み出せるが、それらの「神秘」の力は真実が明かされることで力や存在は失なわれてしまう

ちなみに星穹列車のアーカイブも神秘の影響を受けており、データの改ざんがよく起こるらしい…
記事内に誤情報が混じっていた場合は神秘による影響なので主は責任を負いません*しっかり情報を精査して投稿しているつもりです*)

<登場キャラクター>
リドラー:未登場
虚構歴史学者:ピノコニー編にて、とあるキャラクターが虚構歴史学者の創り出した存在であることが判明

・虚無の派閥
混沌医師自滅者などが該当
混沌医師は「虚無」Ⅸにこの世界が虚無ではないという事を証明するため、世界を救う善行を行っている良い集団らしい
自滅者は不用意に虚無に足を踏み入れ、存在する意味を失った、つまり虚無に染まった人々のこと
彼らはやがて五感、記憶、存在そのものを失ってしまう末路を辿るとのこと
*自滅者は派閥の中でも特に"派閥"としての側面が薄く、単に無に染まった人々を指しているため、組織として活動をするわけではない

いずれも虚無に足を踏み入れた人々は、虚無に染まるか、もしくは虚無に抵抗するかに分かれる

アーカイブ等から、虚無の派閥には「第Ⅸ機関」と呼ばれる謎の組織があることが明かされていますが、実在するかも怪しいほどに素性が判明していません
また、天才クラブ"ポルカ・カカム"との関係も示唆されています

<登場キャラクター>
混沌医師:未登場、ピノコニー編にてアベンチュリンの治療を行ったとされている
自滅者:黄泉など

・調和の派閥
今のところファミリーのみ
ファミリーは調和の恩恵を受けた人々が互いに手を取り合い、親しい家族のように交流しており、そのためかファミリーの組織は「○○○家」という一つの家族として登場することが多い

なぜか「調和セレモニー」という一琥珀紀に一度開催される祝典では、開催した星に訪れた人々が、シペの代弁者(「調和」の使令、衆弦のドミニクスもその1人)による無私の祝福を与えられ、皆ファミリーの一員になることが度々起こるらしい…
アスデナ星系のピノコニーに在留するファミリー(もしくは「夢の主」)に限った事かは不明だが、博識学会を上回る「星核の知識を持っていることがわかっている

<登場キャラクター>
ファミリー:オーク家当主サンデー、ロビン、夢の主、その他ハウンド家など

・壊滅の派閥
反物質レギオンアナイアレイトギャングが該当
反物質レギオンは「壊滅」ナヌーク自ら力を与え、宇宙に壊滅をもたらすべく活動する組織であり、レギオンのトップには使令であるあの「絶滅大君」が君臨している
彼らの力は強大で、かつての「繁殖」の如く世界を災厄に包んでいる
また、世界に「星核をばら撒いている元凶で、裂界を開いたり、万界の癌が発生する要因を作っている

対してアナイアレイトギャングは自らの目的のために「壊滅を利用しているだけであるため、ナヌークにも呆れられている
アナイアレイトギャング内には二つの派閥があり、ピノコニー編にて志はしっかり「壊滅」していることが判明した冥火大公率いる永火官邸と、利己的なヤペラーブラザーフットがいる
つい最近星核ハンターによってブラザーフットは壊滅したが(下記の紀行PV参照)、恐らくピノコニー編の「脚本」を進めるピースの一つだったのだろう

なお、"黄泉"により永火官邸も壊滅しており、主要なアナイアレイトギャングはほぼ消滅した
ギャングを永火官邸のみにし、"ピノコニーの招待状"を黄泉に奪わせるというのも、エリオの仕向けた「脚本」である可能性が高い

<登場キャラクター>
反物質レギオン:「絶滅大君」幻朧など
アナイアレイトギャング:冥火大公、コンスタンスなど

・愉悦の派閥
弔伶人仮面の愚者が該当
仮面の愚者は「神秘」や「虚無」とも似ており
真実に目を向けても虚無しか存在しないこの世界の中で痛みを鈍らせ、悲しみを鈍らせ、無に抗うためにただ愉悦を実践する人々
彼らは実際アッハのように強力な力を持っていながら、その力を愉悦のために使う混沌とした存在である

弔伶人はアンチ愉悦派閥で禁欲を推進する修行僧みたいな活動をしているが、「愉悦」の星神がアッハであるが最後、彼らは愉悦の力(使令に近い?)をアッハに与えられており、アッハはブラックジョークらしく皮肉が効いていて面白がっている模様

<登場キャラクター>
弔伶人:未登場
仮面の愚者:サンポ・コースキ、花火、ジョバンニなど

・記憶の派閥
ガーデン・オブ・リコレクション焼却人が該当
「記憶」浮黎に宇宙から消えゆくあらゆる記憶を残し、献上するために活動している
記憶を保存、及び共有するガーデンの人々はメモキーパーとして、肉体を捨て、ミームとして存在しているとのこと
光円錐もガーデンの力を借りてカンパニーが商売に転じたものとなっているため、光円錐は一つの記憶の瞬間を記録している

焼却人は現在ストーリーには登場しないが、基本的にはガーデンと活動の方向は似ており、ガーデンが保存する記憶の剪定を行うという
「記憶」の運命は「宇宙の蝗害」時に災害で数多の記録、記憶が消えてしまったことにより、それを憂いて生まれたらしい

<登場キャラクター>
ガーデン・オブ・リコレクション:ブラックスワン、忘却の庭のガイド
焼却人:未登場

・所属不明:星核ハンター
「運命の奴隷」エリオを筆頭に"脚本"と呼ばれるモノに沿って活動を行う組織

その名の通り主に「星核」を各所から奪う組織として知られており、一見災いの元である星核を奪取するのはそう悪いことには思えないが、星核自体が莫大なエネルギーを持った爆弾に近いため、その利用先を危険視しているためかメンバーはカンパニーに多額の賞金を掛けられている
主人公
についてもカフカの同行クエストにて、所属していたまでかは不明だがカフカの元で戦闘スキルなどを学んだことが判明、また主人公の遺伝子の一部がカフカ由来であり、「星核の器」として作られた人造人間であることが示唆された

未だ詳細が判明しておらず、今後重要なポジションになる可能性が高い「終焉」が時代を遡り続ける存在であること、確実に起こる予言をもたらすこと、エリオの未来視が"大卜"の符玄を上回る物であることから、エリオの力の由来は「終焉」、さらにはその使令である可能性がある

<登場キャラクター>
星核ハンター:カフカ、刃、銀狼、ホタル(サム)、「運命の奴隷」エリオ(黒猫?)

その他の派閥について

ストーリーにあまり関わりのない派閥、未登場の派閥について簡潔に紹介

・純美の派閥
純美の騎士団、ミラーホルダーが該当
いずれも純粋な「純美」の信仰者たち
純美の騎士団として、アルジェンティが登場している

・秩序の派閥
天外聖歌隊が該当
「秩序」の歌声を全宇宙に響かせていた組織
今は「調和」の旋律に代わってしまった
模擬宇宙内に"天外聖歌隊のレコード"という奇物がある

・終焉の派閥
厄災前衛、葬儀客が該当
「終焉」テルミヌスの崇拝者で、予言を読み解くこと、其との邂逅を望んでいる
ver.2.3より開始する「末日の幻影」は葬儀客が関係しているらしく、今後の動向に注目したい

・繁殖の派閥
スウォームが該当
詳しくは前回の記事にて解説しているが、かつて「繁殖」タイズルスが生み出した虫の軍団を指している
今なお被害を与えている災厄の一つである

・均衡の派閥
仲裁官が該当
詳細は判明していないが、「均衡」の星神である互(フー)が自らの使令を遣い、世界に干渉すること、仲裁官が多くの世界で"神"と誤解されていることから、強大な力を持つ「均衡」の使令である可能性が高い

・不朽の派閥?
ゲーム内アーカイブについても記述はないが、各仙舟に点在する「持明族」は「不朽」の星神である龍の末裔であることが判明しており、各仙舟にいる5人の持明族の首長"龍尊"は使令級の力を有する可能性がある
羅浮の龍尊の"飲月君"の他、各龍尊については下記の紀行PVを参照


以上、スターレイルの各種運命に属する「派閥」の解説でした。

星神が表舞台に出ることはまず無く、基本はストーリーにおいても「派閥が中心となるため、現在判明していること、今後伏線になり得るポイントも多く、大分長くなってしまいました…。

運命、星神、派閥についてなど、スターレイル世界における基本的な世界観、設定等については紹介が終わったので、次回あたりからは戦闘やキャラの解説、ストーリー考察などをしていこうと思います。

ただ、戦闘やキャラ解説はYouTube等に十分なほど解説して下さる方々もおりますし、視覚的な情報が少ない記事上での解説になるため、気分次第になると思います……。

その他、ご要望があれば模擬宇宙「黄金と機械」についても解説したいと考えております。
(ご要望の際は記事にコメントを残して下さると主はとても喜びます!)
模擬宇宙の拡張コンテンツで扱われる「宇宙の蝗害に並ぶほどの宇宙の歴史をテーマにしていることは確かなので、今後ストーリーに関係してくる可能性は大いにありますね。

大変長い文章になってしまいましたが、最後までご覧下さりありがとうございました!

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