見出し画像

崩壊:スターレイル「宇宙の蝗害」解説その2


こんにちは!綿蜘蛛(わたぐも)です。

今回は「宇宙の蝗害」解説編その2、
宇宙の蝗害とは何か?
宇宙の蝗害にて起きた事象について解説していきます!

また今回の内容は、ver.2.2時点の3章ピノコニー編までの内容のネタバレを含む可能性があります。ご了承下さい。

もし前回の「宇宙の蝗害解説その1をご覧になっていない場合は、今回登場する「星神」について解説していますので、そちらもご覧下さい!

(参考文献などは基本的にゲーム内アーカイブや公式HoYoWiki、模擬宇宙内のテキストなどを参照しています)


模擬宇宙「宇宙の蝗害」について

私たちプレイヤーが、まず最初に「宇宙の蝗害」というモノに触れるタイミングは、模擬宇宙の拡張コンテンツの「宇宙の蝗害」ですよね。

念のため"模擬宇宙"についておさらいすると、
天才クラブのメンバーであるヘルタが、同じくメンバーであるスクリューガム、ルアン・メェイ、スティーブンらと共に共同で取り組んでいるプロジェクトです。

その概要は、本来人々がその姿を拝むことすら叶わない「星神達を、精密にプログラムされた仮想現実「模擬宇宙」を利用して研究する、というモノです。

主人公は複数の星神から一瞥を得るような、特殊な「運命の行人」のため、「開拓」のアキヴィリとして入り込むことで、模擬宇宙内でも他の星神と交流できる可能性が高いと考えられ、ヘルタから起用されています

模擬宇宙の拡張コンテンツ「宇宙の蝗害」は、模擬宇宙の時代設定を特定の時代、つまり「宇宙の蝗害発生時」という星神たちの接触がさかんであった時期に変更し、より効率的に星神を研究する目的で行われています。

宇宙史における「宇宙の蝗害」

ここまで模擬宇宙としての「宇宙の蝗害」を説明しましたが、当然模擬宇宙とは現実のシュミレーションなので現実世界(スタレ世界)の事象が元となっています。

それでは、ようやく「宇宙の蝗害」とはどんな事象、どんな歴史を指しているのかを解説していきます。

*以後は星神が頻繁に登場するため、各運命の星神の名称は運命と兼ねて「(運命)」と呼称します

<宇宙の蝗害とは>

基本的には、
かつて突如として生まれた「繁殖」が虫の軍団スウォームを率いて宇宙全域を襲ったことによる災害(1)

及びこれに対抗して「貪欲」がスウォームと星々を丸ごと飲み込んだ災害(2)

の二つが主体となった宇宙の大災害を指す

"蟲の王"または"砂の王"と呼ばれる「繁殖」のタイズルス

<「繁殖」タイズルスの誕生>

「宇宙の蝗害」の始まりはかつて蟲星系の蟲星に生息していた蟲族だったとされている
蟲星系及び蟲族らは外界との接触もなく、その地で悠々と暮らしていたが、ある時賞金稼ぎと蟲星系を発見したとある文明が蟲族狩り蟲星系の侵略を始める

彼らは利己的な目的のために争い合い、蟲星系を血の海に変え、蟲族はとある1匹を残し絶滅してしまった

残ったその1匹は、絶滅から逃れられなくなってしまった恐怖と、私利私欲にまみれ、星を焼き尽くした人間と世界そのものに強い憎悪と破壊の衝動を抱き、それを糧にしてとうとう宇宙に新たな運命「繁殖」を加え、星神"タイズルス"が誕生する

<災禍を極める宇宙の蝗害>

模擬宇宙「宇宙の蝗害」の中で
次元界1、2、3と分けられているのは「繁殖」という運命の始まり、繁栄、結末を意味しており、実際に起きた事象をリンクさせると

次元界1:羽ばたき(「繁殖」の始まり)
では「繁殖」の誕生とスウォームの軍団により増え続ける被害と「繁殖」の力

次元界2:波濤(「繁殖」の繁栄)
では「貪欲」との衝突、そしてその影響でより加速する「繁殖」の力

次元界3:消退(「繁殖」の結末)
ではあまりに過ぎた力を振りかざしたことによって星神達の怒りを買い、運命ごと根絶させられたタイズルスの結末

を意味していることになる

先述した「貪欲」にとって「繁殖」の力で増え続ける虫の軍団は、底のない胃袋を満たすには最適かつ拮抗した運命だったが、ある時スウォームを食い尽くしていたウロボロスはたちまち消えてしまっていたという

この背景には、実力が拮抗していた古参星神の四柱が、スウォームを食い尽くして増強するウロボロスを危惧して他の三柱が事を収めるために何かしらの手を下した可能性があります(模擬宇宙内「宇宙の蝗害」参照)

宇宙に存在する星々の3分の2が「繁殖」タイズルス率いる蟲の軍団"スウォーム"と、「貪欲」ウロボロスによる被害に遭ったとされており、その大災害の爪痕は、今なお宇宙に影響を与え続けるものとなった

スウォームの恐ろしさはその""と命を絶つ瞬間に起こる爆発であると考えられる
スウォームたちは数で星々を覆いつくし、その大地を次なる蟲たちの糧にして分裂し、激しい勢いでその数を増やした

また、ゲーム内においても見られるように蟲たちの死の瞬間に起こる"爆発"も脅威となる
下記PV「グラモスの余燼」にても確認できるが、親玉と思わしきスウォームを討伐したことで、兵器による爆発に加え蟲による"爆発"も発生している可能性が高い
鉄騎に身を纏う戦士たちがホタルを残し全滅したのも、大量のスウォームが誘爆したことでとてつもない規模の爆発になってしまった故なのかもしれない(むしろ、スウォームを集め、親玉を破壊し一気に誘爆させることが"焦土作戦"の概要とも考えられるが)

その他、スウォームの大きさは大小それぞれであり、その上大きさと強さが一致しないというのも凶悪である
アルジェンティの同行クエストにて登場した列車を飲み込むほど巨大な真蟄虫も、強さで言えば最弱クラスであり、対して鎧に入り込める程のサイズのものがより強力な種だったりする

<「宇宙の蝗害」の終結>

「繁殖」タイズルスの事の顛末については、
あまりに激しく、あまりに大きな影響を与え、他の運命を阻害する結果になったために、「愉悦」*1、「開拓」、「調和」、「均衡」が手を組み「繁殖」の討伐に乗り出すことに

追い詰められたタイズルスは最終的に「存護」クリフォトの持つ他の運命をも貫くその"神槌"によって運命もろとも叩き潰されたという
其は最期に運命をもかなぐり捨てて、ただ生を掴もうともがいたとのことだが、「存護」が執念深く体を剥ぎ取り、真の死を迎えた

模擬宇宙の光円錐、「とある星神の殞落を記す」は
「繁殖」が死を迎える瞬間を記している

その後運命は大きく弱体化し、今なおスウォームは残り続けてはいるものの、かつての力には遠く及ばないものとなった

アルジェンティの同行クエストや、ピノコニー編でのホタルの故郷、「グラモス」の説明からも分かる通り、今なお残党は活動しているようです
物語の始まる年が琥珀歴2158紀で、蝗害が発生したのは1388紀とされているため前後はしますが、1紀あたり70〜240年という事を考えると数万から十数万年は経過していることがわかります


<追記>
ショートアニメ「グラモス」の余燼にて、これまでテキスト上などで説明されてきた大規模なスウォーム軍団と戦争が行われている様子が映像として描写されました
このPV内での出来事は「宇宙の蝗害」後の残党であるスウォームによるものではありますが、相当苛烈な状況であることがわかります

*動画内には戦闘後の死に絶えた戦士たちの生々しい描写も含みます。苦手な方はご注意下さい。
(私はそれ以上に感動しすぎて思わず泣いてしまいました…
くれぐれも余裕のあるタイミングで、見る場所には注意してご覧ください…)


同時に、タイズルスを討伐するために「秩序」が「調和」によって吸収されたこともあり、この事件で宇宙からニ柱の星神が消えたことになるが、
蝗害末期に災害によって消えゆく「記憶」を残すために「記憶」や派生して「神秘」、「繁殖」の後釜と考えられている「豊穣」が誕生している

これらの内容が、「宇宙の蝗害」と呼ばれる宇宙に名を遺す大災害となった歴史であった

*1タイタルズ討伐に参加するアッハ
「愉悦」のアッハは宇宙の蝗害以外にも度々他の星神に接触または手を掛けることがあります(壊滅の派閥が「虚無」を討伐しようとする際手を貸すなど)
おそらくは其が愉悦を感じたからと考えられますが、宇宙の蝗害時、ついでにと討伐に誘った「開拓」アキヴィリからは、後に星穹列車を爆破される事件を起こされた事で恨みを買ったようです


以上、模擬宇宙「宇宙の蝗害」とスタレ宇宙史における「宇宙の蝗害の全貌でした。

模擬宇宙の次元界をまたぐタイミングで「宇宙の蝗害」での星神たちの動向がわかるテキストは流れるのですが…
わざわざアレを見る人も少ないと思ったので、大体どういうことなのかが伝わったら嬉しいです!

3章ピノコニー編にて、「宇宙の蝗害」についての知識がない人にとっては、「秩序」の存在すらも知らない人も多いかと思いますので、
前提となる「宇宙の蝗害」や今後のストーリーに繋がりかねない伏線も多い、という事を伝えたかった次第です。

次回からはストーリーに登場するような「派閥」などの解説を行っていきたいと思いますので、ぜひそちらもご覧下さい!


最後までご覧下さりありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?