見出し画像

【15】終わりってことだよ。

こんにちは
皆さんはアニメ、観てますか?

僕はアニメオタクではないミーハーな人間なので今期のアニメは一つしか見てないです。

その唯一観ているアニメが「お兄ちゃんはおしまい!(通称:おにまい)」というアニメです。このnoteを投稿している時点で8話まで放送されています。

TVアニメ「お兄ちゃんはおしまい!」ティザービジュアル (c)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

【あらすじ】

2年間引きこもりニートの2○歳の男性、緒山まひろは、大学を飛び級入学してる天才妹の緒山みはりに、ある日なんの許可もなく薬を盛られ、女性に性転換、更に(何故か)中学生くらいの肉体年齢になってしまう。突然女の子として暮らす事になったまひろは一体どうなる!?

って話です。俗に言う「TS」ってやつ。古い作品だとらんま1/2とか。

このアニメの原作はWEB漫画で、原作者はねことうふ先生という作家さんです。

pixivで連載→同人誌を出す→単行本が出す

という最近のWEB漫画だとよくあるパターンなのかなって感じですね。作者がTS物好きでとりあえずpixivで始めた漫画がニッチな層に好評だったみたいです。

お兄ちゃんはおしまい!① /ねことうふ・一迅社(c)


で、僕はおにまい!はアニメから入った人間で、TS物が特別好きでもないです。そもそも見るきっかけはフォロワーが「覇権アニメの味がする」って言ってたので、1話だけ見てみると作画が良くて絵の勉強になりそうだなって思ったからです。そして、3話ぐらいまで見た時点である事に気づきます。

この絵柄どっかで見たことあるな…


このアニメ、終始作画が綺麗で安定してるんですけど、アニメーターの癖は結構分かりやすいんですよ。シーンによってキャラクターの描き方が結構違う。

特にお風呂シーンとか分かりやすいんですけど、指間や身体の関節部分や肉付きが黒線じゃなくてピンク色の線で描いているのが特徴的なんです。

そして思い出しました。昔、僕の好きなデレマスの双葉杏ちゃんのファンアートを似たような作風で描いてた人がいたことを。僕はその疑問を解決するべく、すぐに自分のアカウントのいいね欄からその双葉杏ちゃんのファンアートを探しました。

そして見つけました…

プロフィール見れば分かるんですけどこの方がおにまいのキャラクターデザインを担当している方でした。点と点が線とつながりました。納得。そりゃこのアニメに惹かれるわけだ…。

他にもわたさんとかも以前よくFAイラストを拝見してたのですぐ分かりました。

【おにまいの良いところ】

【OP】

まずは何と言ってもOPです。THEアニソン電波曲なのが素晴らしいです。最近の曲はイントロが微妙ならその時点でもう飛ばされます。その点この曲はイントロからインパクトが凄い。
僕はアニソン歌手や歌い手とかに詳しくないのですが、えなこさんとP丸様が歌ってるらしいです。

映像もめちゃくちゃ動きます。女子中学生の健康的な肉付きが見れます。アニメーターの本気と癖を感じますね。

【ED】

EDも凄いですよ。イントロでエモいしんみりした曲かと思ったらそこからずっとハイテンションで初見は騙された〜ってなりました。

で、ぬっるぬるの作画。ビックリした。特にサビは6人+1匹の大人数のキャラクターが超複雑な動きで手前へ奥へとキモいほど動く。一回観ただけじゃ何起こってるか全然分かんない。

「女の子のパワーで世界は回っている」
参りました…その通りです…

【性的なシーンが多い】

このアニメのジャンルはTSなので、性的な描写、俗に言うTSあるあるの描写が当然多いです。一話目から風呂シーン、着替えシーン、トイレシーン、ブラジャーを買いに行くといった、男性から女性になったら待ち受ける問題がこれでもかと描かれます。まぁ、こういう性的描写に抵抗がある人間は一話切りして良いようになってると言えますね。

えっちだなーと思うには思うのですが、どちらかというと性転換したまひろがトイレで立ちションしたりと女性のキャラクターが男性の動きや仕草をしているだけで新鮮で面白いなーって思いましたね。TS有識者、これがTSの醍醐味なんですか?

【主人公に不快感がない】

このアニメを見続けられているのは、これが全てな気がします。主人公は物語開始時点で2年間引きこもりのニートです。しかし、物事を受け入れるのがあり得ないほど早いです。妹に許可なく薬盛られたのに関わらず、それを一瞬で受け入れ美少女ライフを満喫し始めます。(とはいえ流石に最初の方は結構凹んでる)

TVアニメ「お兄ちゃんはおしまい!」ティザービジュアル (c)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

現実の引きニートに同じことしたら多分死ぬ程キレられます。なんなら部屋に入られた時点でブチギレます。でも、まひろは妹のみはりを「勝手に入ってくんなよな〜」で済ましてる訳ですよ。

緒山まひろという人間の魅力は、どんな状況でも受け入れられる性格、適応できる人間であることなんだろうなと思います。物語が進めば進むほど社不のカケラも無くなっていきます。

あと、性転換して自分の女の子の姿に性的に興奮するってこともないんですよ。「見てしまえばどうってこと無かったな…」って言う程です。そして、自分が女の子の立場なのを利用して他人に誘惑したりセクハラするみたいな事もないなんなら事あるごとにアワアワして恥ずかしがるくらいです。アワアワしてるまひろちゃん可愛いね。

TVアニメ「お兄ちゃんはおしまい!」ティザービジュアル (c)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

こういう作品にありがちであろう主人公に対する不快感がない。まぁそもそも中学生に欲情するとか今のご時世的にヤバいってのはある。だからいやらしくなり過ぎないようになってる。皆もあくまで中学生の健康的な身体を楽しもうね。

とはいえ、闇深要素もあるにはある。両親がずっと海外勤務で居なかったり、優秀な妹に対するコンプレックスが原因の一つ(その兄を慕って努力している妹とのすれ違いがある)なんだろうけど、物語が進むにつれ、まひろは恐らく引き篭もる前であろう性格に戻ってる感じになります。

ほんとなんでコイツ引きニートになったんだ。

魅力的なキャラクターが魅力的な作品を生み出し、それが評価される時代だからこそ、この作品は世間に受け入れられる作品になってると思います。

【キャラクターデザイン】

このアニメのキャラデザ、原作と結構違います。一番分かりやすいのがインナーカラー

原作でまひろは白髪ですが、アニメでは淡いピンクのカラーが追加。みはりは黒髪のツインテールから紫色が追加されています。かえでに至っては赤髪からピンクと水色にイメチェンです。

お兄ちゃんはおしまい!⑦ /ねことうふ・一迅社(c)
TVアニメ「お兄ちゃんはおしまい!」ティザービジュアル (c)ねことうふ・一迅社/「おにまい」製作委員会

このインナーカラーは昔からある手法らしいですが、最近のキャラクターデザインのトレンドになりつつある。これで視聴者は主要キャラだと一目で分かるし、イメージカラーはキャラの差別化がしやすい。そして画面に色取りが出て映える。シンプルだけど凄く効果的な手法を取り入れてる。

【小ネタが多い】

オタクくんが大好きな小ネタがこの作品にもたくさんあります。

これはこの記事を書いてるときに知ったんですが、要所で花の描写が入るんですけど、花言葉が物語とリンクしてます。

あと、背景のポスターやグッズとか雑誌とか小物が凄く細かいです。小物のカテゴリーだけ指定して後はアニメーターの趣味みたいです。 なので画面止めて見てみると面白いかもしれない。例えば雑誌に「令和の魔法少女特集」ってことはこのアニメの時代設定が令和○年って事とか。

【さいごに】

まぁ、色々な意味でおにまいはオススメですよってことです。気になったら観てください。

あと、この作品はどうか分からないですが、自堕落でTシャツ着てる頭身低めの女の子キャラクターを見るたびに双葉杏ちゃんに影響受けてるんだろなぁ…って思ってます。あんずちゃんが後世に与えた影響って皆が思ってる以上にある…はず…

EDにいる猫はいつ出るんだろ。あと所々に出るバケラッタみたいなぬいぐるみ毎回気になる。


おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?