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おにまいに登場した花言葉:個人的メモ

お兄ちゃんはおしまい!の花言葉を考察
あまり確定的では無いので参考程度に
花言葉は関係性がありそうなものをピックアップ


1話
アスター(?):「変化」

シオン:「君を忘れない」 ミヤコワスレ:「別れ」あたりも
※ギリシャ神話では女神アストライアーが、夜空に星が居ないことを悲しみ涙した涙からアスターが作られた。アストライアーはディケーとも同一視され、ディケーは人間と一緒に住んでいたが人間の悪の心に耐えられず山に引き籠もるようになりやがて人間に失望して天に帰っていったとされる。いずれも「乙女座」のモデルとされる。
※蝶はカラスアゲハ。蝶は古来から再生や転生の象徴ともされてきた。一方で死者の蘇りとして忌み嫌う考え方もあった。日本書紀には「常世神(とこよのかみ)」という「祀ると若返りできる神の虫」が書かれていてアゲハチョウのことだとも言われている。

2話
ツバキ:「控えめな優しさ・素晴らしさ」「誇り」

※「控えめ…」は匂いが少ないため。椿の語源は「艶がある」もしくは「強い」(いずれも葉の性質から)。椿油は伝統的に髪のケアにも使われてきた。小説「椿姫」に生理の期間だけ赤い椿を身につける高級娼婦も出てくる。

3話
オレンジのバラ:「絆」 2本:「この世界に二人だけ」

※バラは本数によっても花言葉がある。英語で「under the rose(バラの下で)」は「秘密事」も表す。バラはキリスト教では聖母マリアのイメージと重ね合わせられる。ちなみにレオナルド・ディカプリオ主演「タイタニック」にローズ(薔薇)とう役柄も登場する。

4話
ヒトリシズカ:「隠された美」「愛に答えて」

※シズカは静御前のこと。白拍子(男装の舞)をしていたことが知られる。ちなみに静御前は子供を身ごもったが、義兄の源頼朝から「女なら白拍子として育ててよいが、男なら葬れ」と命じられ、男児であったがために由比ヶ浜に沈められてしまった。フタリシズカという植物がありヒトリシズカは花序が1本なため「独り静か」。

5話
ベニバナ:「装い」「化粧」「包容力」「特別な人」

末摘花(すえつむはな)とも。源氏物語で登場する姫のあだ名でもあり「世間知らずで醜い姫の正体が発覚するもその純朴さに惚れて生涯大事にする」展開がある。この姫は獣の皮を身にまとうなど奇抜な衣装を着たことがある。

6話
スイートピー:「門出」

シュウメイギク(?):「忍耐」

シャクヤク:「恥じらい」「はにかみ」

※夜になると花が閉じるという伝説から。美人を指して「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」とも。Blush like a peony(シャクヤクのように顔を赤らめる)という成語もある。

7話
ダリア(?):「移り気」「気まぐれ」 白:「感謝」

移り気の花言葉はナポレオンの妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネのエピソードから。彼女は容姿は良かったが大変浪費家でしかも浮気性であった。夫ナポレオン・ボナパルトは「眠っているところを見たことがない」と称されるが実は頻繁に昼寝をしていたともされる。

アールグレイ(紅茶)
※柑橘類のベルガモットで香り付けされた紅茶。一つの説として紅茶を飲んで気に入った第2代グレイ伯爵が作った紅茶ともいわれる。
ベルガモットの花言葉は「火のような恋」「燃える思い」「安らぎ」
お茶にも花言葉があり「追憶」「純愛」

8話
アジサイ 青:辛抱強い愛 緑:ひたむきな愛 赤:元気な女性

※今回は雀のメタファーがないため、花言葉も意図的では無いかも。

9話
フクジュソウ(福寿草):「幸せを招く」「永久の幸福」

※現実でも正月には欠かせない花として有名。元日草とも。ギリシャ神話において愛と美の女神アフロディーテが性愛を司るエロスの矢によって傷付けられ美青年アドニスを見たために恋に落ち、アドニスの死によってアネモネを生み出した話があるが「アドニス」はフクジュソウの学名になっている。

ヒイラギ:「用心深さ」「あなたを守る」

※この花言葉は日本のヒイラギで、実際クリスマスで使う「セイヨウヒイラギ」はトゲをもつ共通点があるだけで全く別の植物である。赤い実がつくのはセイヨウヒイラギの特徴。セイヨウヒイラギの花言葉は「家族の幸せ」。どちらの植物も魔除けに使われてきた。

バラ:赤「愛情」 黄「友情」 ピンク「上品」

ウメ(梅):紅「艶やか」 白「気品」
※学問の神『天満天神』こと菅原道真が好んだ花でもある。主の道真のもとに梅の花が駆けつけて来たという飛梅伝説もある。この梅の精霊は紅梅殿として神格化され、では若い男性とも天女とも表される。

ツバキ:「控えめな優しさ」
古椿の霊ともいわれるように椿は霊的なイメージがあり椿の木は美女に変身するなどして人々を惑わせてきた伝承がある。

キク(菊):「高潔」 黄「わずかな愛」 白「誠実」 紫「私を信頼してください」「恋の勝利」
※古来から武士に人気の花でもある。余談だが竹次郎という江戸時代に男装をしていた人物が実在する。

10話
カカオノキ:「神聖」「親切」「片思い」

※今回花言葉カットが見当たらなかったので。カカオの学名(Theobroma)はギリシャ語で「神の食べ物」を意味する。マヤ神話に置いてケツァルコアトルが人類に知恵やカカオを与えたとされるが、ケツァルコアトルは酒で酔った勢いでを犯した話は有名。

チョコレートのラッピング色
オレンジ色:「社交的」「楽しい」 赤:「情熱的」 茶色:「信頼」
緑:「安心」 紫:「二面性」 ピンク:「愛情」「優しさ」

※花言葉ではないですが。どれがどれに当てはまるかは考察してください。

11話
マーガレット:「恋占い」「貞節」 黄色:「美しい容姿」

※花びらをちぎって占う花占いはマーガレットが起源。花びらが多くの場合で奇数枚数なため「好き」から始めると「好き」で終わる。月と狩猟の女神で熊とも関係の深いアルテミスと結び付けられ、欧米では女性の名前としてよく使われる。美しい容姿であったアルテミスは固く純潔を守っていたがオリオンに恋をしてしまう。オリオンに純潔を奪われることを危惧した双子のアポロンに騙されたアルテミスはその弓でオリオンを殺してしまい、哀れに思ったゼウスはオリオンをオリオン座にする。

オリオン座
オリオン座のそれぞれの星に星言葉があり ペテルギウス:「煌めくセンス」 リゲル「博識なロマンティシズム」 ベラトリックス「わが道をゆく自由」 ミンタカ「プライドが高く人を見抜く」 アルニラム「意識されたデコレーション」 アルニタク「完璧主義と秘密主義」 パイ3:「独創性と直感力」 カイ2「貪欲で強引な好奇心」「嫉妬」「所有欲」 サイフ「向上心あふれる理想」などがある。オリオンは非常に美青年で、一時的に盲目にもされている。

タロットカード「死神」

※正位置では「死」「終局」などを表すが、逆位置では「再スタート」「転生」などを表す。骸骨は性別を判断しにくいことから「両性具有」的なカードともされる。ちなみに死神のカードは13の数字だが、裏切り者のユダが13番目の席についていたことと絡められることがある。タロットのカードをアルカナというが語源は「隠されたもの」転じて「秘密」

12話
クロッカス:「青春の喜び」「切望」

※春を待ち望む花とされそこから「切望」。ギリシャの伝説で青年クロッカスは羊飼いの少女スミラックスに恋するが運命がそれを許さず悲しみ暮れて死んだのち、神々が花に変えた話もある。

モミジ:「遠慮」「自制」「美しい変化」「大切な思い出」

※ちなみにだがモミジとカエデは基本的に同じ植物である。

コチョウラン(胡蝶蘭):「幸福が飛んでくる」

※蝶が飛ぶ姿から名付けられた現実でもお祝いによく使われる花でもある。白は「純潔」の意味もあり結婚式でも定番。学名はアプロディーテーから取られているが、アプロディーテーは切り落とされた男性器から産まれたとされる。「夢か現実か」という胡蝶の夢も有名。

サクラ:「精神の美」「優美な女性」

※日本書紀に登場するコノハナサクヤヒメとも結び付けられる。醜くも長い命を持つ姉のイワナガヒメとの話が有名だが、ニニギは「美しいが短い命」とされる妹のコノハナサクヤヒメを選んだ。


おまけ

2話
3話
4話
5話
6話
7話
8話
9話
10話
11話
12話

お疲れ様でした!

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