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【26】いじめエピソード(第1回)

どうやら僕はいじめられっ子の気質がある人間らしい。小学校の頃から…いや保育園の頃からその傾向はあったと思う。

最近、ビビったのが、小学5年生の子どもに「いじめられそうな人」みたいなニュアンスのことを言われた。前後の会話の文脈は全略してるけど、僕のことを対して知らない小学5年生のガキに「いじめられそうな人」って思われるならそういう人間なんだろう。僕は自他共に認める「いじめられっ子」らしい。


実際、いじめエピソードがそこそこあるので今日は小学生の頃の話を一つ。
これは僕が小学5年生ぐらいの頃の話。いや、小学6年生だったかも。まぁそのくらいの年齢の頃の話。

自由帳ってありますよね。落書きを描いたり休み時間とかに何でも好きに書いていい最強のノート。僕は、学校で夏休みのポスターか書道か何かで賞に入選した景品としてマス目が細かいノートを貰いました。国語ノートとかよりもっとマス目が細かいノート。サティ(現イオン)とかそこら辺には売ってないタイプの結構珍しいマス目ノートだった。

僕は叔父さんの影響でビデオゲームが好きになりました。しかし、母が厳しくゲーム禁止の家でゲームは絶対に買って貰えなかった。そこで僕はゲームの攻略本を買って妄想でゲームをするという、今思えば悲しいことをしていました。特に読んでたのはNewスーパーマリオブラザーズの攻略本。

これをずっと読んでた
ゲーム持ってないのに

普段から攻略本を見てゲームした気になっていた僕はその珍しいマス目ノートを貰った時、すぐ閃いたんですね。自分だけのマリオのステージをこのノートに書いたら絶対に楽しいだろうなと。要はマリオメーカーです。当時はもちろんマリオメーカー発売してない。

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そこから数週間程、家でも学校でも時間があればマリオの創作ステージをマス目ノートに書く生活をしてました。そうしたら、ある日の休み時間にクラスメイトの男子が話しかけてきたんですね。「俺にも書かせろよ。」と。僕はそこでノートを貸したんですね。話しかけてくれたのが嬉しかったし一緒に妄想のステージを作る人が増えれば面白くなるだろうなと思いました。






しかし現実は違いました。授業開始のチャイムが鳴って僕の手元に帰ってきたノートには、巨大なうんこの絵が何個も書かれていました。しかもボールペンで。

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当然、最初は怒りの感情が沸きました。けどそれ以上に虚しくなりました。僕がやっていた行為はうんこの落書きをされてしまう程度の虚しい行為なのかと。クラスメイトには怒ったりせず、担任の先生や家族にもこの事は話しませんでした。この妄想ステージ作りがどうでも良くなってしまった。

例えるならば、純水に一滴の墨を入れられたような感覚。
一滴の墨で汚されてしまったノートに僕は何の価値も感じられなくなりました。

落書きをされた日の夜、自分の部屋で泣きながらクソッ!クソッ!と消しゴムで何回も消しても消えず、結局ノートはゴミ箱に捨てました。母親にはゲーム禁止されて遊ぶことができず、クラスメイトには楽しい妄想を潰された。楽しみを奪われて無気力状態になりました。

ドラクエ6の狭間の世界に入るとステータスがHP1&MP0になる
(通称:無気力状態)

まぁ、世間でよく聞くいじめ体験談と比べてしまったらほんの些細な話ですが、今でも覚えているぐらいには僕の心は傷つきました。皆さんはこんなくだらないことでも人の心は傷つけられるんだと知っておいて欲しい。余談ですが、マリオメーカーが発売されたとき、飛びついて買ったのにこの出来事を思い出してろくに遊べませんでした。


他にもいじめられた経験はあるので書きたくなったらいずれ話そうと思います。




おわり


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