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【12】全ては過程でしかない

こんばんは
皆さんは本を読みますか?

僕は子どもの頃は僕はずっと本(絵本や図鑑が多かった)を読んだり、外に出て空き地とか公園を毎日駆け回っているような子どもでした。同年代の子どもはDSやWiiで遊んでいたけど、家がゲーム禁止だったので娯楽がそれくらいしかなかったのですね。

でも、中学生の頃からめっきり読まなくなり、ゲームをずっとやっていました(ゲーム禁止なのに何故?の話もいずれ書こうと思います)

そして高校生からはスマホというお手軽インターネットアクセス機を手に入れてしまい、残念ながら本とは無縁の仲になってしまいました。


そんな中、サカナクションのアルバム「アダプト」が発売された2022年3月30日、購入してアルバムの2曲目の「キャラバン」を聴いてショック!を受けました。

サカナクション8thアルバム「アダプト」

「砂漠」を題材にした、ゆったりとしたミドルテンポな曲調です。2番のダブが強くかかるところが好き。堅苦しくもない、でも緩すぎる訳でもない、何というか可愛い歌詞だなぁと。
でもよく歌詞に注目して見ると、例えば「キャラバンの百鬼夜行」と、砂漠の曲なのに「百鬼夜行」や「春夏秋冬(ひととせ)」といった日本語的な表現を使っているのが良い違和感があって一郎さんらしいなと思います。他にも「行こう 砂の街 前人未到の夢の里」という歌詞が長い長い砂漠を抜けた先の新しい世界という希望を僕たちに与えてくれるようで元気が出ます。

そもそも「アダプト」はコロナ禍で巻き起こる現象に、サカナクションがどのように"適応"してきたのか、"適応"していくのかを体現するのかがテーマのプロジェクトです。その中で「キャラバン」という曲は、コロナ禍を生きる僕たちは砂漠の環境を耐え忍ぶラクダであり、その先には「前人未到の夢の里」がある、そしてそこには「一人でも行こう」という覚悟が必要であると考えることも出来そう。

そんなこの曲の歌詞は、サカナクションの山口一郎さんがラジオとか色んなところで紹介していたという小説の世界観に凄く似てることを知り、僕も読みたくなりました。

そして、アルバムを聴いたその日のうちに近くの図書館に置いてるか確認したけど、置いてない!

あ、僕大学生なんだから大学図書館も使えるじゃんと思い出し調べると、置いてる!!

ということで借りて本を久しぶりに読むことに。

パウロ・コエーリョ著
「アルケミスト 夢を旅した少年」

で、大学図書館で借りてきました。さっそく帰りの電車の中で読み始めました。もちろん、サカナクションの「キャラバン」をループ再生しながらです。

ラクダ使い、砂漠、恋心、キャラバン……

歌詞に出てくる言葉の節々からこの小説の雰囲気を感じます。羊飼いの少年がエジプトのピラミッドに宝物を探しに行く話。その旅が、僕に勇気を与えてくれる。

また、海外小説であるはずなのに翻訳が良いのかとても読みやすい。 そして、物語を通して凄く物事の本質を突いてくる。例えば、「夢の実現を不可能にするものがたった一つだけある。それは、失敗するのではないかという恐れである」という言葉にはハッとさせられました。

そして、この本を読み終わった後、「自分の人生で起こることは全て未来の幸福へ至るための過程でしかない」という考え方になりました。後悔とかしなくなりました。例えば、今の僕は「過去の自分に一言!」みたいな質問に「その調子!」とか答えると思います。もちろん、過去から学ぶことは大切だと思います。でもクヨクヨはしない。

この本を読んでよかったと心から思ったのは久しぶりです。そしてまた本が読みたくなりました。
とはいえ、僕は文字を長々と読むのが苦手なので、まずは短編小説を数冊読むことから始めました。

皆さんも、どんなきっかけでいいので本を読んでみてはいかがでしょうか。例えばこの記事をきっかけにしてくれたら嬉しいですが。

サカナクションのアルバム「アダプト」もオススメなので聴いてください。買ってね。


おわり






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