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#3 こどくグータン

47都道府県ビンゴ

Twitterのマシュマロに1つのお便りが届いた。それが今回の全ての始まりであった。

「漫画読みました。もしかして青森県出身ですか?私、三沢のあたり出身なので、もしそうだったらテンション上がります」

少し前に私はとある漫画を描いた。その中で三沢米軍基地についてのセリフがあった。それを読んでくれて、「三沢の米軍基地にわざわざ言及するなんて地元民なんじゃ…」と思ったかどうかは定かではないがお便りをくれたのだ。嬉しいではないか。
いかにも、私は青森県民である!(ちなみに三沢市ではない。)声高らかにお答えした。そんな危機管理能力の危もないようなやりとりをかました私は、「フォロワーの人たちってどこに住んでんだろ」という疑問を持った。しばらくしてからまたマシュマロチェックをすると、お便りがひとつ届いていた。

「島根です。」

トリガーである。ここから日本に住むフォロワーから「○○地元です。名産はあれこれで、エトセトラ」というお便りが現時点までで124通届くことになる。
124通もあれば流石に47都道府県揃うだろう、と思いきやそうはいかない。勿論被っているということもあったが、この124という数字の半分は神奈川勢が「神奈川県です」と言わずに「横浜です」「湘南です」「鎌倉です」「北部です」「南部です」と県名で回答しなかったものである。半分は言い過ぎたかもしれない。
名産、自慢、過疎、赤字、さまざまな問題が地元と共に書き込まれ、私が広島のお好み焼きを「広島風」と言ったことで、ピキッた広島の民から「広島風ってなんすか?」というお便りまでいただいた。
果てには韓国の方からもお便りがきた。書ききれないほど様々な県の魅力を教えていただき、今となっては混沌を極めた私のマシュマロボックスもそれはそれで楽しいではないか。
様々な人間が色々な場所から繋がることができる。とてつもない時代になったものだ。数十年前は駅で待ち合わせするのも一苦労で、駅の掲示板にメッセージが残されたりしていたらしいが。
お便りをくれた人には人生のうちで直接会うことはないかもしれない。というかかなり不可能に近いだろう。それでも誰かわからないが、遠く離れた場所で生活をしている人間が、私の人生と瞬間関わったという事実は残るわけだ。何気なく生きてるけど、これ凄いことだよなぁと、様々なマシュマロのお便りを眺めながらぼんやり考えていた。

餅は餅屋

ドルチェ&ガッバーナはイタリアのブランドである。それが日本の人気漫画呪術廻戦とコラボするというから驚きである。もう少し厳密にいえば、デザインされた服を見て、ダサさに驚きである。もうダセェダセェ、クソだせぇのである。香水のせいか?香水のせいなのか?
ドルガバがアジア人差別をしたとかいう話も話題になっているが、そんなことはとりあえず置いといても、とにもかくにもダサ過ぎてお話にならない。差別とかって話まで言及する前に大きすぎる障害が立ちはだかってしまっているのだ。

日本のヲタク向け産業は、やはりニーズをわかっているなぁということが増えてきた。各界隈の雰囲気を感じ取り、望まれているものを提供しようとする昨今の姿勢には好感が持てる。その足を引っ張るのは実写化業界かと思いきや、ここにきてダークホース、海外ブランドが現れたのだ。驚きぐらいさせてくれ。頭くらい抱えさせて欲しい。いや、海外ブランドという言い方は適切ではないかもしれない。「ジョジョの奇妙な冒険」と「GUCCI」がコラボしていた時は非常に魅惑的であった。
いくらヲタクが愛で多少のグッズのダサさをカバーできるにしても、初めから「好きなキャラクターのものなら買うんだろ?」という姿勢はいただけない。
そういう気持ちがなかったのなら、それこそいよいよ救いようがないというものでる。



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