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アメリカ留学体験記~留学を迷っている人へ届け~

これは、これまで長期での海外経験の一切なかったある大学4年生が10カ月に渡る交換留学を経て感じたことを綴った投稿となります。項目別に面白そうなところだけをつまみ食いして読んでも何かしらの新しい目線を提供できると思います。タイトルが大分迷走しているのは、私のセンス不足によるものなので許してください。

※書くに値する重要なことを思い出すたびにリメイクします。

①留学の意義

まず、私はこれまで留学を否定する人を見たことがなかったので、綺麗事だと思っていましたが、それは嘘ではありませんでした。
私にとってこの10カ月弱は人生でもっとも刺激的な時間でした。それは友達が0人の状態から自分次第で何でも出来ると自信を持てた瞬間でした。英語が何も聞こえない、喋れないからスタートしても、外国人の友達とラスベガス、グランドキャニオン、カナダ等に冬休みと春休みの2回長期で旅行に行けたり、インターンをこなすことが出来るほどに成長しました。私は英語力の面では私の大学に交換留学に来ていた日本人の中でも最低レベルからスタートしましたが、社交性、努力、人との出会いによって英語力を大幅に向上させ、今後も付き合いたい大切な友達を多国籍で何人も作ることが出来ました。

②勉強や「多様性」について

基本的にアメリカの学生はどんなに遊んでいる学生でもAかそれ以外というほど勉強には真面目に取り組むので、オンとオフの切り替えの重要性を学びました。また、「多様性が学べました」とこの手の経験談には書く方が多いですが、私の経験に基づいて言語化をすると、「カジュアルなトークなどを通じて、日本にいた時に無意識に形成された枠組みから脱した発想を知ること」だと思います。例えば、仕事について話をすれば中国人の友達は中国では月に平均280時間働くことが当たり前と言う一方で、アメリカ人の友達は「残業を月に10時間もしたら上司と面談になる」という感じで同じトピックをとっても価値観の違う人間が共存しており、これらが多様性と定義されるのだと思います。この時に自分は日本では最低でも月30時間くらい残業していることを基に、色々と比較検討をすることができます。これらの価値観に触れて、自分の持っている思想と照らし合わせると、自分がどのような人間で、何をしたいのかという芯も自ずと定まってくるので、色々な考えに触れることは絶対に必要です。

③人として

人としての器が大きくなった気がしました。約束した定時に来る奴なんて珍しいし、信号のある横断歩道も自己判断で勝手に渡れという感じだし、キャンパス内を歩いていたらキリスト教の勧誘に声をかけられることもしばしばあったし、車上荒らしにあって大量の金品を失ったし、路上にちゃんとルールを守ったと思って駐車したら規則の15分オーバーで牽引されていて、コーヒー屋からルンルンで出てきたら車が消えていたり、、、こんなのは序の口で思い出せばもっとあります。今は私も平気で遅れるし、(???)、信号も瞬時に判断がつくし、お金をせびられたり宗教の勧誘に遭ったら「No English」というか「頭に浮かんだ日本語をランダムに話す」で今では退散させる姿を見ることが楽しみに変わりました。車上荒らしを受けた話は今後で盗まれた金品に対して補償が出れば、やべー経験で終わり。路上駐車は今後気をつける。
これらを経て笑い話になると、人として強くなれ成長できます。楽しく英語力と人間力を荒治療する良い機会になりました。

④留学で得られたことや発見

利害関係と上下関係が0で、自分のキャラクター1つで多大な人脈を得られます。以下は具体例となります。まず、英語を学ぶのではなく、英語で学ぶことが当たり前なので、日本で培った英語力に対する浅はかな自信は玉砕されます。また英語ネイティブは理解できる内容を話している限り、英語力の優劣をまったく気にしないので、日本人特有の不毛な他人との比較は次第にどうでもよくなります。まず、殆どの日本人の英語話者が意識している階層はネイティブスピーカーからどうでも良く、等しく英語は下手の括りなので、コンプレックスは捨ててしまいたいところです。そして、日本の大学は基本的に東大以外、というか東大すらもよく知られていないので、日本人以外はこの世の誰も知らない細かい学歴の上下を意識して普段を生きている人がいれば、その無駄な意識からも解放されます。要は、学歴、英語力等の日本人が大好きな権威付けや箔付けによるアドバンテージは0で、純粋な自分のキャラクターが受け入れなければ、多国籍で真の友達を多く作ることは出来ません。この自分の能力で0から全てを切り拓くということは凄く楽しく、大幅な自分の成長に繋がります。

⑤留学全般に挑むにあたっての心構え

私は留学で起こったことは全て笑い話になると考えて挑みましたが、それは大正解でした。このマインドによって、多少のミスにも動じなくなりました。そして、英語面について。具体的な数字で自分を縛るのはあまりお勧めしません。私は3か月で英語の伸びが来るという言説に留学初期は頭を支配され、友達を作ることが英語目的なのかというくらい英語に対する執着が激しかったです。実際にブレイクスルーが来たのは4カ月目の長期旅行を経た後だったので、英語面に関しては自分が努力していれば、周囲の友達が伸びを褒めてくれる→自信がつくのサイクルが一気に回った時に一気に成長が来ると信じて大丈夫です。また、友達を作る際には英語力に自信がある方以外は、最初は純粋なアメリカ人に挑むのは避け、”日本に関心のある”アメリカ人かマルチリンガル、同じく他国からの留学生など英語に対して寛容な人たちから馬が合う人を探して、徐々にアメリカ人にも輪を広げるイメージで行くと、非常にスムーズに行くと思います。

⑥留学の本質と英語力向上の関係

色々書きましたが、留学は、留年しても休学しても見聞を広める上で価値のあることだと思います。英語力の向上がどうのこうのと留学に行ったことのない人に限って言いますが、そこは絶対に本質ではありません。第一言語が違う多国籍な他人を理解して楽しむためにアメリカという国では英語を共通言語とし、手段として活用しているだけです。本質は、英語力や学歴といった権威付けのない状態の自分という人間が持つ魅力を受け入れてもらい、また自分も受け入れることです。私のような凡人はこの年から英語でネイティブスピーカーを目指すには大量の労力を要するので、そこまで難しいことを考えずに、場数を踏んで人間力向上や新たな知見を得ることに集中し、その中で英語を使う機会が増えれば、自然と伸びます。私は驚異的なスピードで英語が伸びたと多くの友達に言われ、最終的には流暢と言ってもらえるくらいのレベルに到達しましたが、この本質に気付いたことがキッカケだと思います。

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