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[アメリカ学部留学] 1学期目の授業レビュー 4of4

とうとう今期履修した授業をレビューするシリーズの最終回となりました。第1弾~第3弾をまだご覧になっていない方は、以下からお読みください。内容は独立しているので、この投稿を理解する目的においては読む必要はありません。

この投稿では、3000番台(3年生向け)のスポーツマーケティングの授業について書きたいと思います。評価はA⁻(確定)。最終テストであと1問(2点分)正解できていたら、Aだっただけに悔しい結果となりました。

今期の総合GPAですが、ESLもカウントすると3.35という悔しい結果に終わりました。(最高評価かつ5単位のESLが分母外になったら非常に悲惨な結果になります。)もっとも、第3弾で紹介した講座が自分の不注意による過失によりD+だったのですが、2単位だったお陰でダメージは最小限でした。来期以降はこの手のミスは絶対に起こさないことを強く意識します。


この講座を履修した始めの動機は何とも不純で、3単位以上のスポーツマーケティングの講座だったら何でもいいから履修したかったという気持ちでした。しかし、第3弾で紹介したスポーツマーケティングの講座以外は全てスポーツマーケティングをメジャー(主専攻)にしている生徒しか登録ができない講座でした。(アメリカの学部には主専攻(major)と副専攻(minor)という制度があります。)履修許可を得る難易度も考えずに、スポーツマーケティングで絞った結果出てきたシラバスに書いてあった全ての教授に無差別に連絡を送り、履修許可が下りる返信が1通以上来ることを祈るという大ギャンブルの戦略を取り、見事に的中したこの講座を取る運びとなりました。しかし、面白いもので本当にこの教授以外は誰も返信すらくれませんでした。それは悪意があるわけではなく、この期間に他の学生もきっと同じことをするので、教授によって取る方針(許可の返信をするとか、一貫して無視するとか)があるのだろうと思います。その意味で、異国の地で自分主導のマッチングが実ったクラスなので、思い入れがあります。このクラスを履修した意義は、講座そのものよりもそこから得た教授とのつながりでした。この教授はフレンドリーなアメリカの教授の中でも群を抜いて生徒との距離が近い方で、私がきっと何言ってんだか分からない言語で話しかけても、問い合わせのメールを送っても嫌な顔をせずに、常に優しく接してくださいました。そして、名前を覚えてもらうことに成功し、ネタバレですが来期大学院の授業を取らせて頂く運びになりました。私が現在留学で来ている大学の大学院は従量制(取った講座数×1講座あたりの金額)を採用しており、通常の大学院生が取ったら現在のレートで約25万円する講座を追加費用をびた一文払わずに履修できることは本当にありがたい限りです。また院の授業は、通常学部生や他の分野の院生が履修することがないため少人数での学びが出来るので、とても楽しみです。履修許可を下さっただけでなく、大学院の科目の履修機会を与えてくださったこの教授には本当に頭が上がりません。

さて、授業について。週2回(75分×2)で3単位が与えられる講座です。片方の授業では、テーマ別の講義(Sponsership, Pricing, Sales, Social Media、Market research, Market Segmentation, and so forth)を受けて、もう片方では学期を通じて行うプロジェクトをやっていました。具体的には、授業で学んだ内容を基に3人から4人の1グループであるスポーツチーム(私たちの班はアメリカンフットボールのシンシナティ・ベンガルズ)の仮想マーケティング計画書を作成するということをやっていました。片方の講義を聞く方は面白かったですが、もう片方が単純に学生の運ゲーに外れました。他投稿で言及した普通のアメリカ人に対する幻想が解けたことは、このプロジェクトを通じて生じました。私の他に3人いたのですが、私以外の3人が1人として当該講座に来ない(恐らく彼らにとってはeasyA(楽単)を取ってた感覚でしかなかった。)ので、1学期を通じて赤の他人同士がオンラインで課題をやるという奇妙な構図となっていました。ただ、3人のうちの2人は課題に対しては協力的で隙間時間にやるなど献身してくれましたが、残りの1人の女子が酷かった。ワッツアップ(日本で言うLine)のグループチャットには返信をしないどころか、ほぼ既読すらしないので、経済学で学んだフリーライダー(ただ乗り野郎)のケーススタディはこれかと思ってました。3人で作成した最終資料のトップに何もせずに見事評点を得られるその御大のご氏名を試験最終週に入力するときは、発狂しかけました。
ただ、他の多くの学生もeasyAを取りたい感覚でしかなさそうだったので、恐らく他の班に入っても自分とのモチベーションの乖離が起きることはほぼ確実でした。余談ですが、私の所属する日本の大学ではゼミ選考において、毎年経営学系のゼミが定員オーバーになるほど希望者が殺到し、多くの経済学系のゼミは毎年閑古鳥が鳴いている状況です。国を変えても、興味関心に基づいた選択ではなく、多くの生徒が楽そうな講座を選択する動きは変わらないんだなあということを学びました。

しかし、来期同じ教授の下で大学院の講座の履修をすることに繋げることが出来た重要な講座となったので、トータルの満足度は高いです。

次は、来期履修する予定の授業についてその科目や意図を紹介する投稿をします。

最後までご覧頂きありがとうございました。

2023年もどうぞよろしくお願いいたします。


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