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[アメリカ留学] 洋書を初めて読み通した後の感想

こんにちは。今回はタイトルにもある通り、人生で初のしっかりとした洋書を読み通した後に思ったことや得た気づきについて、記憶が新鮮なうちに書き残しておこうと思います。そもそもなんで洋書を読んだの?という話なんですが、私の取っている授業で、毎週約60ページ分を事前に読んだ上で教授が作った課題文に対して解答を用意し議論をするというものが存在するからです。私は元から本を飛ばし読む気などさらさらなかった(なぜなら、出来ないから。)のですが、しっかり読まないと後にその本の内容を問うまとめのクイズで高得点を取れない設計になっており、ちゃんと勉強したい人にとっては本を読むインセンティブが与えられており、それにちゃんと従ったということです。

さて、本題です。この本は全部で360ページあるので、結構分厚い洋書だということはご理解いただけると思います。これを6週間かけて読みました。ジャンルはmemoir(s) (自叙伝、回顧録、回想録...)に該当します。要は、作者の人生の振り返り的な感じです。この分野はおろかこの長さの洋書を読んだことがないので、比較の余地はありませんが、この本を読みながら得た気づきを列挙していきます。
まず思ったことは妙な言い回しの熟語が多いなということです。例えば、"それに我慢できなかった"と言いたかったら、 "I could not torelate it." とかでいいところを、" I was at the end of my rope"と言うような、考えると合点が行くようなお洒落な表現を自分が結構知らないということに気づかされました。これに関連して思ったことは、英語系YoutuberのAtsuさんが出版しているDistinctionシリーズの実用性が半端ないということです。購入当初はスピーキングの単語、フレーズの強化の為に買ったのですが、この本に出てくるお洒落な表現(さっき紹介した表現も入っている)を結構高い確率でカバーしていたということです。2冊の本で表現が被っていれば、記憶が強化されるので非常に有用です。次は、基礎的な単語が意外と分かってなかったことです。例えば、にきびをpimpleというとか。こういう基礎単語で抑えられていなかったものを洗いざらい確認できるのも良い所だと思いました。
次は、単語を語源や要素に分けて覚えることの重要性を再認識しました。まず語源。例えば、strength(強さ)の意味を知っているとして、strengten(~を強化する)の派生語を知らないとします。私は最初の方はちまちま一語ずつ未知語としてリストアップしてたんですが、まあキリがなかった。このパターンだけでも、今思いつく限りで" heighten, shorten, tighten"とかが本に出ていたので、こんなものを一々未知語として扱わずに、この例だったら接尾辞の"en" は"~にする”的な意味の動詞を構成するというもので纏めながら覚えていけたことで数多くの接尾辞や接頭辞を再確認することができました。次に要素について。eyelid(まぶた)という単語であれば、eye(目)とlid(ふた)に分けるなど、未知語にも何とかして挑む癖がついたと思います。接頭辞や接尾辞、要素分解を行っても意味が取れないものを辞書で調べることで、効率も上がったと思います。
次に、読解の緩急をつける技術が上がったということです。これまでは、どの英語教材でも全て精読を心がけていましたが、今回は全部読みましたが、重要なところは何回も読んで、あまり主題でないところは、しっかり読むけど、何度も読むとかはしないといった感じで強弱をつけることが徐々に出来るようになりました。
そして、最後に根本的な英語力を伸ばす近道は日本で出版された検定試験の対策本とかではなくて、一見回り道のような洋書などと多く接点を持つことではないかということです。この本の読解を通じて私は文法、単語、表現などの様々な英語の根幹となる部分と文脈つきでかつ大量に触れることができました。今まで文脈なしで一対一で覚えていたような単語も文脈付きで確認できたので、記憶が更に強化されました。また、処理速度も徐々に上がった気もするので、リーディングやライティングの勉強にはもってこいの素材だったのかなと捉えています。

そんな感じで、たかが一冊洋書を読み通しただけの人間が、偉そうに個人的に得た恩恵をさも英語の達人であるかのように以上に書き連ねました。今後はワークシートなどが与えられないので、ここまで精読することが難しいとしても、200ページくらいの洋書を買って時間のある時に読み進めていこうと思います。目標はここから来年の帰国までに3冊を読むこと。どうせ経済系の本ばっかに偏るんですけどね。

今回はここで締めたいと思います。

それでは!


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