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5話 : 内之浦と種子島に弾丸でロケットを見に行った大学生のお話
前回のお話はこちらから
打ち上げ準備スタート
いよいよ打ち上げの準備が始まった。
僕たちがいる見学場にはスピーカーが取り付けられており、管制室のアナウンスが見学場にも聞こえるようになっている。
そのアナウンスがまたかっこいい
緊張感というか、すごくドキドキさせられる
待つこと30分
現在時刻は23:00
とうとう発射時刻になった
が、アナウンスが入る
「観測条件が整わないため打ち上げをホールドします。」(合ってるかわからんけど多分こんな感じのこと言ってたt)
どうやらMSTIDが発生していないらしく発射ができないらしい。
待機時間は1時間で24時になっても現象が発生しない場合は中止になる。。
(頼む、、)
![](https://assets.st-note.com/img/1704630869605-05tmdUAIXe.png)
上図の山川のEsが緑から赤に変わると打ち上げが出来るようになるとかかんとか
ってことでひたすらこれを眺めながら打ち上げ再開を祈る
しかし、ここで疲労の限界がやってきた
Mくんに状況確認を託し、僕は芝生で座りながら眠り始める。
空は信じられないくらい星が綺麗。おまけにほぼ満月
絶好の発射日和なのに打ち上がらないもどかしさ
頻繁に現れる流れ星に願いを託し、僕は爆睡する。
約束のとき
なんだか外が騒がしい
目を覚ますと時刻は23時45分
あと15分しかねーじゃん。。
隣の子供が飽きてきたらしく親に文句を言っている。
後ろのカップルが
「もう駄目かもね~♡」
と笑っている
隣のじじぃが腕を組んで発射を見守っている雰囲気を出しながら、目を閉じて立ち寝している。
(今回はあかんかな。。。)
と思った次の瞬間
管制室 「打ち上げスケジュールを再開します。設定時刻を23時55分とします」
一同 「ウォォォォォォォッォーーーーー_!!!!!!」
奇跡が起きた
まさかの5分前に打ち上げ再開が決まったのだ
僕も含め一同が歓喜に包まれる
とうとうロケットが打ち上がるのだ
眠気もすっ飛んでワクワクしながらMくんを見ると、なぜか苦笑
にらめっこしていた携帯を眺めると、なにやら怪しげな情報が。
🐓 「中止中止」
(某SNS)
Mくん 「。。。。。。。」
僕 「。。。。。。。」
周り 「打ち上げサイコーーー!はやくーーー!!」
カオスな空間を耐えること15秒
ついに管制室から死刑宣告が下る
管制室 「S..520 32号機。打ち上げの条件が整わなかったため、本日の打ち上げは中止といたします。」
一同 「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
というわけで僕の内之浦宇宙観測所でのロケット見学は幕を閉じた。
お通夜雰囲気で車を走らせ帰路についていると、Uくんから一通のLINEが
Uくん 「1時45分くらいに終わるから待っててくれたら会えるでー!」
我ら 「待っとく!」
というわけで、深夜1時にJAXAの施設の目の前でたむろすることになりました。
車で寝ようと思っても寝れないので、しばらく施設周辺をうろうろすることに
![](https://assets.st-note.com/img/1704631055497-r2cM1CnPt9.png?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1704631066951-pRb9svvSsP.jpg?width=800)
誰もいない真夜中にここを2人の大人が45分も徘徊していると。
非常に恐怖を感じますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704631093622-C5eSrSHpVs.png?width=800)
さっきのJAXAの目の前にあるトイレの駐車場
ここで瀬戸康史の自作PC動画を大音量で鑑賞してた。
やべーやつ
A先生こんばんは
1時45分。
とうとう彼らが施設から出てきた。
高専メンツとは1年ぶりの再開
A先生とは半年ぶりの再開
A先生白髪増えすぎて白銀じぃ様になってた。
おつかれ様です。。
その後1時間くらい談笑し、それぞれ帰路につくことに
A先生お疲れの中お時間頂きありがとうございました。
寝たい。寝れない。眠れない。
なんだかんだ時刻は2時30分。
今から鹿児島中央駅まで戻らないといけない
![](https://assets.st-note.com/img/1704631147177-H9hrMj5QAe.png?width=800)
鹿児島中央駅までは休憩含めて3時間かかる。
そして、次の日は種子島にいく必要があるためホテルを6時50分に出る必要がある。
さぁ計算してみましょう。
僕がホテルに滞在出来る時間は
6時50分 - 2時30分 - 3時間 = 1時間20分
えぐいて
一泊5000円を1時間20分のために払ったなんて。。。悔しすぎる
Mくんはすぐに駅から空港に向かうらしい
そのあと、塾バイトがあるとかなんとか
ふたりともスケジュールがバグってる
というわけで、内之浦宇宙観測所でのロケット見学はこれにて幕を閉じました。
Mくんはこれでさよなら
僕は明日種子島宇宙センターに向かいます。
次回は種子島宇宙センターの美しい写真を沢山載せるので是非読んで下さい。
では
追記----------------------------------------------------------------------------
8月11日にロケットの発射が成功しました。
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