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薬に対する添加物の役割

添加物と聞くと「身体に悪い」イメージがなんとなくある方も多いかもしれません。

実は薬にも添加物は入っています。
驚くかもしれませんが、有効成分よりも添加物の量が多いお薬もたくさんあります。

例えば、このご時世になりご存知の方も多い、

「ロキソニン」

有効成分は1錠で60mgですが、
重さは250mgあります。

190mgは添加物になります。

「なぜ添加物が入っているの?」

ここが気になる所だと思います。
理由がいくつかあるので1つずつお話していきます。

・飲みやすくなる
有効成分だけでは「苦すぎて飲めない」「臭いがきつくて飲めない」といった問題が出てくることがあります。
その苦味や臭いを抑えるために使うことがあります。

・安定性の向上
有効成分が手元に届く前に分解してしまったら意味がありません。
そのため有効成分がしっかりその状態を保つための工夫が施されることがあります。

・有効成分の効き目を長くする
有効成分の効果を長くするための工夫を錠剤に施すことがあります。
効果が長時間持続するためお薬を飲む回数が減ります。
そうすると飲み忘れの回数を減らしたり、
毎日飲む際の負担軽減に繋がります。

・「薬」として形にするのを簡単にする
さきほどの例にあったようにロキソニンの有効成分はわずか60mgほどです。
この量でみなさんが目にする薬の形にするのは中々難しいです。
そのため、かさましすることで成形しやすくなります。

添加物は無害で有効成分に影響を及ぼさない、健康に影響を及ぼさないことが大前提とされています。

しかし、稀にアレルギー反応を起こされる方もいらっしゃいます。
(個人的な感覚では塗り薬で多いイメージです)

その場合は薬を変えたり、
先発・ジェネリックで試してみるのも1つの方法です。
先発医薬品と後発医薬品選ぶ基準はあるの?

もちろん薬を使わずに他の方法が有用なこともあるので、気になったらまず試してみるのをお勧めします。

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