見出し画像

家探しに苦労した話(地方のリアル)

東京から美濃に移住するにあたり、一番苦労したのが「家」探しでした。地域の不動産屋さんやガス屋さん(実は一番空き家情報もってる)に案内頂き、10軒ぐらい見て回ったものの、なかなかすぐ住める家がない!
トイレが和式だったり、お風呂が狭かったり、一部雨漏りしてたり…。
ようやく見つかった築80年?近くの家を移住前にリノベしておいてもらおうと思ったんですが、私たちが現地にいないとなかなか進められないような感じだったので、結局、急遽仮住まいすることに。東京→美濃への大移動引越の後、またすぐ引っ越すの嫌だったけど致し方なし…。

急遽仮住まいへの引越

そしてこの仮住まいの家がなかなか大変だった。。
築100年近い古民家。。
当初は古民家暮らしに憧れていたけど、この仮住まいで経験した半年で、古民家暮らしの大変さを実感した。。
築100年といってもリフォームしたようで、一部フローリングの床があり、水回りもそんな古めかしくはなかったので、まあ大丈夫かなと思っていたものの、、、現実はそんなに甘くはありませんでした。。

①建具のたてつけが悪い
②チュー太郎
③お隣の治安が悪すぎる
④窓のがたつき
⑤下水の臭い
⑥トイレとお風呂が半分外

①建具のたてつけが悪い

部屋を仕切っている引き戸や襖は、基本的に(ほぼ全部)片手では開かない。なぜなら家全体がちょっと歪んでいるから。おかげでどう頑張っても隙間があるから冬は寒いし(色々埋めようと試みたけど完全に塞ぐことはできず…)、夏はどうしても虫が入ってくるw この家に来て、引き戸を開けるには両手を使って腰を入れて開けなければいけないことを学んだw
東京にいた頃のように、両手に物を持って片肘や片足で開けるには難易度が高すぎる建具ばかりだったw

②チュー太郎

そして、、、一番驚いたのがネズミ!ネズミっていうだけで嫌悪感を抱いてしまうようになり、あえてチュー太郎と呼んでいました笑
入居初日になんだか臭いなと思ったら、キッチンの天井を覆っていた透明かつ継ぎ接ぎのトタン屋根?、の上にネズミの死体が。。
親切なガス屋さんがうろたえる私たちを横目に、脚立に上りトングでネズミの死体を回収してくださった。いきなり洗礼を受けたw

あとこれは忘れもしない、、、「チータラ事件」

とある冬の日。いつものように玄関先のコート掛けにかけてある上着を羽織って家を出ようとした時。

・・・あれ?

床にチータラが落ちた。

・・・ん?
・・・・・・んんん???

よく見ると、コート掛けにかけてある他の上着にもチータラらしきものが。。
手に持っていた上着を振ってみると、ねずみの糞らしきものが。。。

ぎゃーーー!!!
…という声も出なかったw
人間、本当にびっくりすると声も出ずに立ち尽くすしかないのだ。。。

ネズミ対策を全く知らなかった私たちは、食べかけのチータラを出しっぱなしにしていた。夜中にそれを見つけたネズミがコート掛けの上でチータラを食べまくっていたのだ、、、w

最初にネズミの食い荒らしに気づいたのは、「米」だった。ネズミの存在にすら気付いていなかった私たちは、米の袋をキッチンに出しっぱなしにしていた。
ある日、米を炊飯器に入れ研ごうとしたら、米袋に穴があいている。。
ん?不良品かな?と思い、2-3回ぐらい気にせずにいたが、さすがにおかしいことに気づく。その頃には、天井裏を走り回るネズミの存在に気づいていて…まさか、、、ネズミ?!と思い至った。
その後、「食品はキッチンに出しっぱなしにしておかず、食品庫等に必ず入れる」ことを徹底し、被害は食い止められた、、
と思われたが、その後も2リットルのペットボトル、子供のお尻ふき、スナック菓子などなど被害は続いた。
一度キッチンの引き出しを少しだけ開けっ放しにしたまま寝てしまった翌日は、引き出し内にしまってあった乾燥わかめ、ふりかけ、かつおぶしなどほぼすべてがかじられていたw

③お隣の治安が悪すぎる

長屋づくりで、お隣さんとはひとつ屋根の下に住んでいた為、声や生活音が丸聞こえだった。。
普通の会話だったら気にもしなかったんだけど、、朝から夜まで悪態をつく声や親子喧嘩の声がすさまじく。。
うるせえ!とかくせえ!とか黙れ!とか終始叫んでた、、、
隣の治安が悪すぎてなかなか心が休まらなかった。。

④窓のがたつき

あとは、家のほんとすぐ目の前を道路が走っていた為、車が通る度に「ガタガタガタ!!!」と窓ガラスがすごい音を立てる。
大型トラックやバスが通ろうもんなら、え?!地震?!というほど家が揺れる(笑)
1-2カ月住んで気づいたら慣れていたが、私の友達が泊まりに来た時に、その揺れにぎょっとしているのを見て、自分がいつの間にか慣れていた事実に驚いた。
友人は、トラックが通る度に揺れる家にビビりながら過ごしてました。笑

⑤下水の臭い

トイレ付近はなぜかいつも下水の臭いがしてた(お隣さんがいつも「くせえ!」って叫んでだけど、そこだけは共感w)。浄化槽の汲み取り日はいつも以上に強烈に臭っていた気がする。下水道管にひびでも入ってたんじゃないかと思うぐらい。

⑥トイレとお風呂が半分外

だいたい町屋づくりの家って奥に細長くて(昔は間口の広さで税金が決まっていから、皆間口を狭くして奥行きのある家にしていたみたい)、、、中間に中庭があるんですよね。その中庭部分にトイレと風呂があるから、半分外な感じのつくりで、冬めちゃくちゃ寒かった。え、この半分外の脱衣所で脱ぐの?!って毎日思ってたw
そしてかろうじてある廊下も激しい雨が降ると雨どいの水が溢れ出して、びしょぬれにw


・・・とまるで愚痴のオンパレードになってしまいましたが(笑)古民家暮らしに漠然と憧れを抱いていた私は、すっかり現実に打ちのめされました。

古民家思ったより大変・・・。
下水の臭いとかはもはや古民家関係ないけどw

そんなこんなで築約100年の治安が悪い古民家に半年住んで、その後運よく巡り合った築約60年(若干update笑)に引っ越しましたとさ。

今の家は台所が独立している、サザエさんやちびまる子ちゃん家風。
ただ、前の家主さんがとても大切に家のメンテナンスを行っていたこともあり、築60年のわりには綺麗だし、リフォームしたのかトイレの便器も2019年製(笑)
浴槽が昔ながらのステンレス製だけど、そんなことはいいんです。

だって、建具のたてつけも良く、夜に天井裏でチュー太郎が大運動会することもなく、お隣の怒鳴り声が聞こえることもなく、家の前を車が通る度窓ががたつくこともなく、非常に心安らかに過ごせるんだから。笑

以上、地方の家探しリアル話でした。盛ってもへりくだってもいません。
これが全てです。笑
ちゃんちゃん!

※あまりいい話ではないですが、いいね!押して頂けると励みになりますw


▼前の記事


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?