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「かぐや姫」を読んだ大学生のレポート

note毎日更新4日目。

今日は大学の課題の提出日で、急いで「かぐや姫」を読んで感想を書くというレポートを完成させた。

一応、あらすじを置いておく。

今日はその大学のレポートを、特別に公開する。

20分くらいで、ノリと勢いでおふざけ精神を持って完成させました。
教授がこれを読んでニヤッとして、僕に単位をくれることを祈っています。

本作を読み進めるにあたり、最も惹き込まれた人物はやはりかぐや姫だ。

あれだけの富・名声・美女を手にしているだろう立派な男たちが、たった1人の女性のために人生を捧げる。ノンフィクションストーリーなのはわかっていても、一度お目にかかりたいと強く思う。

かぐや姫への評価として一般的なのは、序盤は生意気で男を馬鹿にするようなことばかりする女性で、終盤に向かうにつれ(とくに帝と出会うあたりから)人間味があり少しずつ柔らかくなっていく印象があるだろう。

一方、僕は序盤から終盤まで、かぐや姫を一度この目に焼き付けたいと思う男たちと同じ心情だった。いわゆるゾッコンってやつだ。これは男性心理なのかもしれないが、誰もが羨む美女なんて、最高だ。自分のものにしたいと奔走する男たちに負けじと、自分ならどうかぐや姫を口説き落とすか考えてしまう。

特にかぐや姫の好きなところは、お高くとまっている皮肉な男への対応だ。僕はそういう性癖があるわけではないが、そんな態度で来られると絶対に諦めたくないし、むしろ恋心が燃え上がる。火に油ではなく、恋心にお高くとまった態度である。

だからこそ、途中から少しずつ人間味が出てきてしまい、最後にはいとも簡単に帝に心を許してしまうストーリー展開には少しがっかりしてしまった。本心は、自分を物語に登場させて自分自身がかぐや姫と結ばれ、月からの来客すら倒してしまう展開が理想なのだが、それは二次創作で済ましておけと言う話で。

せめて、帝ではなくて、それ以前に登場した男たちとかぐや姫が結ばれて欲しかった。最後にチョロっと登場した、the 高貴で最も恵まれているだろう帝という男にかぐや姫が持っていかれるのは納得がいかない。
竹取物語が世に出回った当時、一般庶民の男共は憤慨しなかったのだろうか。もし現代で竹取物語がドラマで放送されたとしたら、テレビ局の前に一般男性がデモを起こしに集まるだろう。まるでかぐや姫を拝みにきたように。

女性は竹取物語を読んでどう感じるのだろうか。男たちがかぐや姫にアプローチする様を見てキュンキュンするのだろうか。「私の推しは右大臣阿部御主人!!」「いやいや、私は中納言石上麿呂足しかいないわ」とか言って盛り上がるのだろうか。もし帝推しの女性がいたら、仲良くなれることはない。

昔の人々は、高貴な人々と接する機会も少なく、高貴な階級層は憧れでしかなかったのかもしれない。まるで僕がフランス貴族の訳のわからないラブストーリーを別世界のものとして楽しむのと同じ気持ちだったのだろう。
しかし、現代は違う。資本主義的思想の中で、金持ちはどこかムカつくし、憧れの世界だなとも思わない。別に僻んでいるわけではない。

とにかく、かぐや姫は終始、謎に満ちた魅力を秘め、僕を惹きつけてくれた。

現代のかぐや姫が現れたら、一般庶民なりに本気で彼女を口説く方法を考えたいと思う。

僕の大学のレポート
※筆者の感想はフィクションです

このレポートを公開することにより、大学のレポートをパクっていないか検査するシステムに引っかからないことを祈る。

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