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はる、君を待つ

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出産予定日まで30日。出産までの気持ちを語るエッセイ
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#里帰り出産

夜更かしと、雑音と、ご機嫌と。

どうしても夜更かししたい夜はある。 静まった空気の中でたった一畳のスペースに2時間は居座っ…

冷凍金魚

今日は少し怖くて大切な話をしよう。 幼い頃、私は金魚を四角い水槽で飼っていた。出目金じゃ…

ベランダで、君と日向ぼっこをしよう

実家のマンションは南西向きの7階にあって、丘の上に建っている。春のこの時期は、部屋に光が…

母子手帳サプライズ

体外受精をした不妊治療専門のクリニックで、なんだかよくわからない白い影がマウスのカーソル…

送迎車の運転手のおじさんと

里帰り先の産院では、マンションの下にお迎えが来て、君とわたしを病院まで運んでくれる。お迎…

あさの音と人の気配

昨夜はもうすぐ君のパパになる人がわたしの育った家にきて、隣で眠った。 別に届け物があった…

8年ぶりのお留守番

横浜の実家に里帰りをして、もうすぐ2週間。 すっかりこの家の人に戻ったかと思えば、そうではない。自分の家ではあるけれども、どこか自分の知っている家ではなく、父と母の関係性は実家を出た8年前とは何かが変化していて、私はこの家から随分遠のいたのだなと感じる。 実家では、出てきたご飯を食べ、ソファに座って物書きをしたり、パソコンやスマホを見ながらこれからの自分のことを考えたりして、夜になったらお風呂に入って寝るだけ。 普段夫と2人で生活している中では絶対に耳にしない、父と母の