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杜賀 季
2023年2月10日 01:30
我愚者、偶然の上に生きる囂々たる霹靂が胸中へと落ちる浮世の渦の中に暫時私はいたはずである無意識に下唇を噛んだ 涙を堪える為ではなかった 束の間の断罪 線香を六本祖母の葬儀へ参列の為に東京を旅立つ厳寒の地にあった祖母の肌は新雪のようだ髪でさえ龍の髭のよう流麗でうら寂しいかず子さん心配なさらないで 日本の貴婦人はついさっきまで彼女の闘争の中にいたのよ 貴方の