騾壼クク繝槭せ繝_ushinokoku

商品は広報であるし、それってめっちゃ大切

トップ写真は丑の刻参りセット。

先ほど起業家の家入一真さんの投稿を拝見してその通りだなと思いました。

会社のストーリーを語り続けていくことがとても有効。

私の所属する会社は、和紙の問屋で、BtoBがメインでした。封筒会社さんとか、神社仏閣用の印刷をしている加工会社さんとか。そもそもPRすることもほとんどなく営業活動だけで仕事が回っていたときは良かったのですが、景気が悪くなると、一気にガラガラと崩れだしました。生活習慣が劇的に変わって、和紙の出る幕がなくなったんですね。

当然町の零細企業なので、宣伝や広報のノウハウがあるわけでもなく、この前お会いした人に、30年来前を通ってきましたが、あそこに会社がおありとは気づきませんでしたと言われ、まあそんなものだなあと。

で、いろんな人にそれでも和紙を使ってほしいと考えたときに、伝える手段がないんですよね。もうちょっと気軽に和紙って使えるんですよ~って、1対1で営業に出かけても、なかなか聞いてもらえません。

そこで考えたのが、自社製品を作ることでした。売れてくれたら嬉しいけど、それ以上に、和紙って結構面白いじゃんって思ってもらえるものにしようとなりました。

うちの場合は、お客様がそもそも和紙製品を作っている会社さんも多いので、競合になるような商品はだめだなと思っていましたし、それでは間口を広げることにはならないなあと。

だったら、突き抜けて、問屋が率先して、和紙でへんなこと、笑えることをしよう、ハードル下げにいこうと考えました。

こんなんとか

気合の入ったお車代とか

和紙田大學というのは、和紙に対する、「まだまだいろんな人に楽しんでもらえるはず!」というのと、一方で「みんな和紙ってなると固くなりすぎたり古くなりすぎたりでつまらない」という不満と、そんなこんながないまぜになった思いだけで出来ています。

もっと和紙を開放して、みんなで好き勝手楽しもう、という想いが盛り込まれた、まさに「広報」な商品なんですね。

こういうのを作れたことで、大きなイベントに読んでもらえたり、雑誌やテレビに取り上げていただいたり、SNSでも見ていただいたり。なんか、和紙で変わったことやってる会社やなってことがちょっとずつ色んな人に見てもらえるきっかけになって、そこから生まれてきた仕事も出てきて。

広報ってめちゃくちゃ大事ですよね。共有したい思いのための手段という意味では、広報のお仕事の人も、商品の持つ意味合いも、似てるのかもしれません。広報の人を雇う余裕がないときには、商品にこうした色を持たせるのが、零細企業にとってはいいかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?