もっとアトツギ目線の事業承継支援ってあってもいいよね
どうも、大上です。
アトツギU34というオンラインサロンを運営する団体に所属しています。
今日は一アトツギだったものの立場から主観全開でnote書きます。
結論、親族内承継の場合、(お金の流れが生まれるので)株を持っている現社長から子供にいかに継がせるか、の方向でしか支援がないのでもっとアトツギ目線で伴走する人が増える必要がある!と考えています。
現社長すっぱり変われない問題
一般的な事業承継では、現社長が突っ走るだけ突っ走って、もうあかんかもとなってはじめて承継について考えます。この時、自分の子供に思いをめぐらせて、でもまだ頼りないなあ、もうちょっと頃合いをみたいなとなってずるずるいったりするケースが多いです。もちろん、株式を過半持っている意思決定者が決めていくことなのでなんの問題もありません。周りの専門家も、ほとんどこの意思決定者の意向のみを丁寧にヒアリングしていきます。ここにあまりアトツギの意思が介在しません。
尊重されないアトツギの意思
ただですよ。
これ、継ぐ側から見たらえらく不公平じゃないですか?
だって、他のキャリアも投げ打って、家業の存続のためにやる気を燃やして、従業員に責任を持つ覚悟を決めるという、生半可じゃない意思決定でここまできているのです。(ここの覚悟決めるのが重すぎるからそもそも継ぎたくないという人もいると思うのでそれも問題ですが)
なのにちょっとでも口を挟もうもんなら、「余計なこと考えんでいい。こっちでやるから」と取り付く島もない。生前にお葬式とか相続の話をするのを嫌がるのと同じ構図なんです。確かに、自分の築いてきた居場所を失うのはとても怖いのでついつい先延ばしにするし、そういう姿勢が見えだすとアトツギ自身もなんとなく話しづらい。アトツギの意思は尊重されなくなっていきますし、そんなもんだろうと半ば諦めてしまいます。
第三者の入れ知恵、サポート大歓迎
家業に入っている当人は中々考えておくべきこと、事業承継でやっておくべきことなどに気づくのが難しいので、周りの人が、知識的なことや、メンタル的な部分でアトツギをサポートしてあげることが大事だと考えます。私は、メインバンクでない銀行さんや地域密着の信用金庫さん、顧問ではない士業の方が適任ではと思っています。代替わりでメインバンクまで変えられる可能性があると考えると、金融機関側も気合が入るはずです。
現社長は、本当に後継者の能力を測れるのか問題
アトツギに経営者の素養や能力があるかどうかを、現経営者が判断するのはとてもむずかしいです。
第一に、経営者として成長するには、経営者になるしかないという、当たり前の事実。経営者をしたことのない息子、娘が頼りなく見えるのは当たり前です。
次に、過去数十年の経験が強すぎてバイアスがかかり、未来の事業展開を考えるには既存のビジネスに最適化しすぎているということです。自分の現役バリバリのころと、未来の経営者の一番脂が乗る時期は、たぶん30年くらいの差があります(15年前と15年後)。移り変わりの激しい現代で、この時間の差は致命的です。
本当はすごい「ボンボン」社長
上記を勘案するに、スパッと早めに代替わりをして、失敗をしながら未来志向で変化を恐れずに実践の中で成長していくのが理にかなっていそうです。
以下、私の尊敬する投資家の藤野英人さんの言葉です。長年に渡って最前線で投資をされてきた言葉には、説得力があります。
また、企業に投資をしていると、エリート会社員が社長を継ぐよりも、ボンボン呼ばわりされていたアトツギが継ぐ方が長いスパンで見ると成功しているケースが多いと気付きました。なぜなら、前者は手元の資源をどのように最適化して短期間で結果を出すのという「選択と集中」に長けている一方で、挑戦や投資に消極的になりがちなんです。一方でアトツギは、四半期の決算よりも「10年後や20年後も生き残るためにどうすればいいか」という長期的目線を自然と持ち合わせているので、将来を見据えた意思決定ができるようです。
出典 【Keynote Session】若いアトツギに期待するイノベーションとはhttps://note.com/atotugi_34/n/n59c4cc1361e3
まとめ
ということで、若いアトツギを見つけたら全力でみんなで応援しましょう!!特に金融機関や士業の方は、今後数十年に渡る売上を生むための投資と思って、今は決裁権もお金もないアトツギを全力で支援しましょう!!
アトツギが切磋琢磨してる環境あります。こちら👇
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