茶の湯暮らしのための古町家(明治築)修繕(DIY)レポートその5(後半)
2017年からはじまった和雪庵リフォーム作戦続きです。(その1はこちら、その2はこちら、その3はこちら、その4はこちら、その5前半はこちら)物件選びの記録はTumblrにまとめてあります。
襖類の張替え
欄間障子が欠損していたので、新規に作りました。それらに障子紙を貼り付けていきます。
枠の清掃をして、古い障子紙を取り除いていきます。
枠に合わせて障子紙を貼り、余白を切り取ります。
シワが見えますが、完全に乾燥すると消えます。
この調子ですべての襖と障子を張り替えていきます。
面倒なのは襖の方で、引手を外し、枠を外していくのですが、枠の取り付け方が襖ごとに違うので苦労しました。
特に源氏襖は分解が難しく、真ん中に障子が入るため、襖紙を貼るのも苦労しました。
道具がないとうまく外れません。
先住人も表千家の先生だったそうなので、家元の花押が書かれた扇子紙などが貼られていました。
外したあとは下紙を貼っていきます。
左が施工済。右が施工前。
こちらは右が襖紙を張り替えたもの。左が未施工。
引手をつけて完成です。これだけでかなり印象が変わりました。
源氏襖の障子部分を剥がしています。
源氏襖の障子部分を施工します。
この作業中、猫がいるとなかなか作業が進みません。(笑)
なんだかんだで完成です。
四畳半・茶室アフター
炉は先生から頂いたものに変更し、炉縁も使えるようになりました。
床の間の照明も位置をしっかり合わせました。
茶道口側も壁面を清掃・表面を固め直して湊紙を張り替えました。これだけでかなりシンプルになりました。
雪見障子も張り替えただけですが、見た目にスッキリしました。
縁側との境、欄間障子もシワが取れてきれいになりました。
畳も亭主側を少し大きくしてもらい、調整してもらっています。
全体的にはこのように落ち着きました。照明器具はそのままですが、Hueを導入することでスイッチ類を無くしています。
四畳半は受付や茶同体験のときにどう動くかなどの説明をするため、机を配置しました。
もともとあった柱時計は撤去されてしまいましたので、新たに古道具屋さんで見つけて購入してきました。ちゃんと動きます。(直しました)
神棚も設置されました。
四畳半には時々和雪庵の看板娘が座っていることもあります。
その他細かな部分
上がり框を磨いてニス仕上げしました。ビフォー↓
アフター↓
玄関灯を設置しました。
外壁の補修をしました。ビフォー↓
アフター↓
玄関入り口を整備しました。ビフォー
アフター(向川外樹園施工)
のれんを作りました。(自作)
看板を作りました。(自作)
こうして2018年に茶道体験和雪庵として開庵できました。
2019年から茶の湯ゼミ(茶の湯の基本的なことや茶の湯の歴史などを学ぼうという試み)を開始しました。
茶花でもある椿の挿し木栽培にも着手して、現在に至っています。
時々、看板娘たちの撮影をしています。
武漢発の新型コロナウィルスが落ち着いたら、茶の湯ゼミから復活していこうと考えています。ここまででリフォームのレポートは終わりにします。
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