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僕らの居場所はどのようにつくればいいのだろうか? オンライン自助会【オンライン自助会2周年特別記念③】

前回、前々回と個人的な動機の話をしました。
そういう意味でオンライン自助会を始めることになったんですけども。

まず真剣な場所で救いを求めている人たち。だけど、それが宗教ではなくて、失敗や実験も許してくれるような人たちで集めて。


■オンライン自助会の初期

最初はオンライン自助会は、メタバース的なところ、来るべき未来に備えて実験的に始めてみましょう、実験場ですよ、実験に協力できる人は集まってくださいという形で始めたんですよね。

居場所を作ろうということでやっていました。居場所と聞きっぱなしの会を中心としてやってみようと思っていたんですけど。最初は良かったんですよ。

10人とか20人のうちはだけど今は620~630人いる。
やっぱり上手くいかなくなってしまう。

「居場所」だけを求めると、「もっと自分の居場所が欲しい」「もっとケアしてくれ」となる。助け合うはずが、良くなった人は抜けていってしまうし、良くならない人だけが残り続ける。色々なトラブルが起きていく。

その中で僕や中川さんが疲弊していったり、
いろんなメンバーいますけど、手伝ってもらって。
でも色々紆余曲折ありました、ほんとに。

自分たちもどうしたらいいんだろうとかわからなかったり、困ったり、色々考えたりとか、本当に考え続けたりしてましたけど。でも結局、ケアを求める人ばかりが増えてしまうということになっていくんですよね。

良くなった人が入っては抜け、入って抜けみたいな感じになっちゃって、良くなってきた、ファシリテーターができるようになってきた、そしたら辞めちゃうということが続いていて。どうしたらいいんだろうと悩んだりしていましたね。

■SATORIとBOSATSU

結局、そもそも何で僕らがこれをやっているのか、もう一回ビジョンに戻ったんですよね。ビジョンに戻っていく時に、治療とは何か、治癒とは何か、そういうことをもう一回考えた時に、SATORIとBOSATSUという概念に行くんですね。

だから心を成長させていく、自分の向上のためにある、学びのためにある。学びのために、生き甲斐を求めるために、人を救うために、お金を払ってやるんだというSATORIの世界ですよね。

上座部仏教のようなこういう側面と、でも、皆がそれなわけじゃないんですよ。
やっぱり助けを求める人たちもいる。でも、自分の力だと乗り越えられない、だからそういう人たちをどうサポートするか、この2つがあるわけですよね。

ケアを求める人たちばかりが増えて、良くなった人たちにもうちょっと協力してもらう必要がある。こういう人たちにもっと頑張ってもらう必要がどうしてもあるな、ということですよね。

BOSATSUの人たちはSATORI側の人たちにできるだけ回れるように、そしてSATORI側の意図がわかるように、コミュニティガイドラインを今回作る。

バージョン2を今作っているんですけども、学びの重要性や、学び続けることで人格が成長し、自分の力で乗り越えるとかそういうことを伝えていく。

そして、SATORIの人たちは自分たちが何をするのかをもっと言語化して、明確化して、今のように伝えていくことで、やめずに手伝ってもらう、協力してもらう。
少しでもいいので協力してもらうことをやっているんですね。

その結果、良くなった人の中でも、自助会の方ではお金を払い続けられないけど、290円の方は払いますよとか690円の方は払いますよという人が増えたり、時々自助会に帰ってきてくれる人が増えたんですよね。

それでちょっと運営費が確保できるようになったりとかで、やり方もわかってきたので、今度は中川さん主催の会を開いたり、運営主催の会を開くことで、もうちょっと学びの効果を高めたりとか、BOSATSU側の人たちがもうちょっとでもやりやすくなるようなルールを作ったりとか、色々できるようになってきました。

それは支援のおかげでもあるし、そうしたケアも求める人たちも、ただケアを求めるわけではなくて、感謝をしながらケアを求めたり、自分たちも学びの中にあるということを自覚することで、残りやすくなったりしました。

後は弁護士さんを入れて強制退会のルールを作るとか。オンラインでやるということだし、病院じゃないからできないことや限界もあるんですよね。その限界というものがわかりやすくなってきたとか、そういうのがあるということですね。

そういう感じでガイドラインを作ってきて、今回バージョン2を作成中だということです。個人的な動機の話をしていてこっちの話があれですけど。

でも2年間の過程の中で紆余曲折ありまして。部活制度をしたり色々あったんですけど、言うも涙語るも涙でちょっとね。どう語ったらいいかわからないのであれですけど、

■会社でも評価されるようなものに

今後ボランティアの人たちにどうするのか。どういう風にやっていけば、彼らの人生が楽になるのかとか、ボランティアの人たちが評価されるシステムは何なのかとか資格制度をどうするのか、その資格をもうちょっと就活の時に使えるようにするにはどうしたらいいのかとか、そういうことを今色々考えています。

例えば、オンライン自助会でこれだけ活動してきた、学生の時からやっているよと。それでファシリテーターもできるようになってきているよとか、それが例えば履歴書に書けるのか書けないのか。

でも、これが書けた時に、会社の中で、この人ってすごいなとか、こういう人がチームに入ってくれたらすごく助かるかもなと思って、採用してくれるかもしれないじゃないですか。そうするといいですよね。

今度はそういうことを履歴書に書いた時に、こいつやばい奴だなとか思われるのではなくて、会社が評価してくれるにはどうしたらいいのか。

会社側がそういう人たちを評価してくれるにはどうしたらいいんだろうということを、キャンペーンのように考えていく。僕はもうそういう立場だと思っていて。

僕ほど精神医学とSNSと、そういうマーケティングとか経営とかビジネスとか政治とかいろいろ含めると、僕ほど考えられる人はそんなにいないんですよ。

本当にトップクラスだから、そういう人間が考えて失敗するか成功するかわからないですけども、バズを引き起こすためにやっていく、社会を変えるためにコンテンツを作っていく。それをチームでやっていくことを考えてますね。

そういう行為が一見益田の趣味でやっているだろうと思われそうですけど、そういう行為が結果的に自助会のメンバーの役にも立つだろうし、それがあることで生きがいにもつながるだろうし。

生きがいがあったらお金なんかいらないと言うと語弊がありますけど、生きがいがある、生きている意味がわかる、使命がわかればこんなに幸せなことないですから。それを伝えられる立場にあるし、僕は実際救われたので、それを皆さんにも提供したいと思い、今やっているということですね。

◼︎すべての行動はつながっている

でもすべての行動は本当につながってます。
僕はやっぱりいろいろ救われてきたんですね。
医者になることで、学ぶことで救われてきて、そうやって実際患者さんとお会いしたり、患者さんを治す、YouTubeで人と交流する。

それは感謝の言葉をもらっているから感じているのではなく、本当に感謝の言葉じゃなくても、その中の動きというか。

僕はこの先にあるあなたたちの気持ちがつかめるようになってきているよね。

それと同じようなものが10分の1でも、今悩んでいる人たちがつかめるようになれば、本当に長い一日とか、長い苦しみとか不安が減るんじゃないかなと思っています。

でも多くの人はそんな苦しみを感じたことはないです。「死にたいと思ったことなんかあります」とか皆言いますけど、本当の苦しみはちょっと違いますよね。

それは僕も味わったことないような苦しみだと思いますね。でも、本当に苦しいとか裏切られたとか、人から非難されたとか、周りがみんな自分のことを本当は周りがみんなじゃないんだけどね。

でも、そういう時の絶望、孤独。だけど、そこにYouTubeがあって意味があった。僕にとってはフロイトだった。そういう人たちがいた。すごく迫害されていた、本当に死ぬまで報われなかった部分ももちろんありますよね。

フロイト自身は報われたかもしれないけど、そこにいた仲間の中の何人かは報われなかった人もたくさんいると思いますしね。

後世に名前も残ってない人たちが支えてますからね。
うまく言えないけど、こういう思いでやっているということです。

今回バージョン2の中では、学びの話も色々していると思います。
それで無事2年ということですで、あと10年、20年続けていくつもりです。

それがどういう形かはわからないですけども、オンライン上の患者会を続けていくということをやっていこうと思っています。

最近は福祉の横のつながりもあって。
オンライン自助会を始める時には色々な人から批判されたんですよ。

お金を取るなんて何なんだとか、私たちはボランティアでやっているのにとか、プロなのにお金を取るのかとか、医者だから随分稼いでるじゃないかとかいろいろ言われました。

でもやっぱりお金を取って、安心した状況で、プロの運営者がいて、弁護士さんにもお金を払いながら知見を得てやれることの意味はすごく感じます。

そうでなかったらうまくいかないだろうなということもわかってきているし、他の患者会もいろいろ横で見ていますけど、福祉の団体とかいろいろ見てますけど、皆疲弊したり、バーンアウトしているのを見ていく中、本当に彼らが10年間、20年間欲望に支配されず、トラブルを起こさずやれるのかとか色々考えていくと、なかなか人間業じゃないよね。

うまく言えないし、エビデンスを残すものでもないし、残せないんですけども。
でも、やっぱり真剣にやっていますので、その中で今の自分たちはベストをやっていると思うという自負もありますから。

色々な意見をいただけたらそれに合わせて動きますので、一緒に頑張っていきたいと思っています。以上でオンライン自助会2周年の挨拶とさせてください。

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