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雑談:男性側の無知の問題。性産業と精神疾患

本日は「性風俗と精神疾患」というテーマでお話ししようかなと思います。
なかなか語られるようで語られていない領域ですよね。この話をしようかなと思います。


性風俗産業はどういうものがあるのかというと、一つは長い歴史がありますよね。
長い歴史の中でどういう人たちがその産業を担っていたかというとですね。

若い女性たちを働かせる側の人たちがいて、まあヤクザというか、黒い組織の人たちが運営してきたという歴史があります。

そういう犯罪的な要素と長い歴史が組み合わさっているところがあります。
だいぶクリーンにやっていこうという風潮はありますけど、まだまだやっぱりこういう犯罪的な要素と無関係じゃないということです。

なぜそれがあるかというと、まずこういう要素になっているかというと、日の目を見てないからですよね。

光が当たらない。
あとは差別偏見の問題とかがあったりしたということです。
簡単に言えばそうです。

■どんな人が働いているのか

ここで働いている女の子たちや男の子たちはどういう人たちかと言うと、昔だと身分が低いということになりますが、今だとやはり貧困層出身だったり、あとは虐待の経験があって、自分を傷つけることに対する抵抗感が乏しいとか、だまされやすいとか、そういう愛情に飢えていて、色恋管理をしやすい人たち。

色管理とか言ったりしますけど、それがしやすい子たち。
あとは、発達障害や知的障害の子たちも多かったりします。
だからやっぱり精神疾患とすごく関係がある領域なんですよね。

そういう人たちが多いよということです。
生理的に抵抗がある人、ない人。

ない人のように見えるけれども、それはないと言ってるだけであって、本当はある人。そういうさまざまなパターンがあったりします。

虐待児の人たちが自分は無価値なんだと思い込んでいて、自分を傷つけたいとか、自分は傷ついてないという作用が起きているとか、発達障害の人でよくわからないままだまされて働いているというケースも結構あるなと。

そうこうしているうちに借金とかを負わされて縛られるとかね。
暴力で縛られる。暴力は最近あまりないと思いますけど、ないと言ってもありますけど、暴力で縛られるとかあったりします。

こういうものだということをそういう産業を利用する側が知っているのかという、無理解・無関心も絡むということです。

彼らが苦しいからといって福祉に頼れるかと言うと、福祉や精神科医に対する怒りを持っていることもある。実際、説教くさいところもありますよね。
福祉団体とか医療の団体みたいな。

あとは思ったように距離を取るのが苦手だったりして、程よい距離感なんだけど、それが冷たすぎると感じたりとか、そういうものもあったりします。
ここら辺はまだあんまり知られてないなという気がします。

SNSを見ていると、買い手側がすごく無関心とか、無理解だったりと、自分たちの都合がいいように勘違いしているおじさんたちがいて、それを見る度に違うよということがよく言われるようになってきたというのが今のトレンドです。

■さまざまな難しさ

かといって、じゃあ彼らが若さを失った時どうするという問題もあるだろうし、あとは世間に悪いことをしたいというか、世間に対して悪いことをしたい10代から20代の特徴もあるし、そういう生物学的な特徴とかもあるので、どうなのかなということでしょうかね。

貧困出身で虐待を受けているとか、発達の問題があったりして、貧困層出身だからお金で縛る、虐待を受けてたりすると色管理をしやすかったりするわけです。
愛情を注いだように見せるとか、そういう形で縛るとか。

発達とか知的の問題があった時には、わからないうちに契約を結んでしまう、借金を負わせることで縛っちゃうとか。その組み合わせなんですけどね。
こういうことが起きていないところもありますよ。でも起きてるところが多いよということですね。

それはなぜかというとこういう歴史ですよね。
長い歴史の中でそういうことが普通になされていたからだということですね。

にもかかわらず、生理的抵抗がないんじゃないかとか、自分たちがそれを選んでいるならば自己責任なんじゃないかとか言う人たちがいたりすると、それは違うんじゃないのということなんですよね。

彼らに対する治療の難しさもあるんだよね。
他のところで働きにくいという問題もあったり。

社会への馴染みにくさとか、一方的に社会側が押しつけていくような偽善的なこととか、逆にそれを抑圧してくるような感じのものとか、いろいろなものが絡んでいるということです。

ただ、今回の芸能のニュースとかもいろいろありますし、そういうことが語られやすくなってきているのかなという気もするということですかね。

そういう中でじゃあ僕らはどうすべきなのか。精神科医はどうすべきなのかと言った時には、語らないというのが良くないんじゃないかなとは思いますね。

語り続けていくこと。
何が正しいのかというのは結構難しいんですよね。

いや、そういう仕事がゼロになる方が良いのかとか。そういうわけではなく緩やかに変化していくものだと思います。どういう先に向かうかわからないけれど、少しずつ今の問題点を直していく。

少しずつ光が当たらなかったところに当てていく。
そういう中でどういうところに落ち着いていくのか。
人類はこういう性産業をどういう形で社会に取り込んでいくのか、ということになるんじゃないかなと思います。

難しいですよね。ここの問題は難しいというか、どういう形でやればいいのかというのがまだわからないですね。

とにかく語らなきゃいけないし、皆で議論してみなきゃいけないので、中にいる人たちが声を上げることが難しかったりもするし、上げようと思っても、自分たちの状況をうまく喋れなかったりする、言語化する力が弱かったりするんですよね。

言語化できる人たちが言語化していくという作業も必要なので、そういうことなのかなと思っています。

僕も臨床しながら、彼らのこととか、彼らが抱えている問題、悪質ホストにひっかかる問題、ホスト側の人たちもホスト側でのピラミッドの中で苦しめられていることもよく知っているので、とか思いますけど。

なかなか語りにくいと思いますけど、性風俗と精神疾患というテーマで思うところを語ってみました。

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