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私が使いたくない言葉「受験に失敗した」

受験に関する体験談などを読んでいると、時々お目にかかる言葉があります。それは

受験に失敗した

という言葉です。
主に第一志望の学校に合格することができなかった場合に使われることが多いように見受けられます。

ところで、私はこの言葉にすごく違和感を感じる方なんです。

息子の場合は中学受験と大学受験を経験していますが、中学受験も、現役時の大学受験も、第一志望には合格していません。大学受験に関しては、第一志望はおろか、受験した全ての学校に不合格でした。

でも、それが失敗だったのか?と問われると、失敗とは違うと感じるんです。

「失敗」という言葉、辞書ではなんと書かれているのでしょうか?

しっ‐ぱい【失敗】

[名](スル)物事をやりそこなうこと。方法や目的を誤って良い結果が得られないこと。しくじること。

コトバンク

不合格ということは、勉強法なのか、選択した参考書が間違っていたのか、時間配分が間違っていたのか、スタートが遅かったのか、いずれにしても何かが足りなかったり、間違っていて合格を勝ち取れなかったということだとは思います。

でも、その時その時、最善だと思って努力したわけですよね。
だとしたら、「失敗」という表現の仕方は、私は違和感を感じるのです。

息子は中学と高校の途中までノー勉で、英語なんてSVOもよくわかっていない状態でしたが、もっと勉強するように厳しく言えばよかった!そうすれば現役で受かっていたかも!失敗した!とは一つも思いません。

息子自身も、高校の途中まで勉強以外のやりたいことをしてきた日々に一つも後悔はないし、その結果現役で全落ちしたことを、失敗した、とは思っていないと思います。

親の目から見ていても、勉強以外のやりたいことから学んだことがとても大きかったのではないかと感じています。


話が少しばかり逸れた感もありますが、先を見つつも、その時その時できることをしたその先の結果であれば、たとえ不合格でも、失敗ではなく、一つの貴重な経験、ととらえたいと思っています。

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