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「立ち返る場所」 4年・千葉健太

あと1ヶ月。

3歳の頃から始め、気づけばもう19年もの間、どんな時も心の中にあった。
たくさんの出会い、喜び、悲しみ、試練を与えてくれた。
そんなサッカー人生に区切りをつける。


「悔いはないか?」と聞かれたら、悔いはある。
特に、大学4年間は苦しいことの方が多くあった。
怪我の話や、その時の想いは、昨年の部員ブログで書かせていただいた。


今、想うこと。
それは、小さい頃から夢描いていた、
「プロサッカー選手になる」
「カシマスタジアムのピッチに立つ」
この夢や想いが届かなかった事実を受け入れることである。


どこまでをプロとするかの基準は、様々である。
もしかすると、「プロサッカー選手」
という肩書きにしがみ付く方法は、他にもっとあるのかもしれない。

けど、それは違った。
最初は、この事実を受け入れられなかった。もっとやれるとも思った。

しかし、このタイミングでの自分に対する評価が1つのポイントだった。
シンプルに。
「力が足りなかった」 「届かなかった」
悔しいけど受け入れることでしか、次に進めない。
そして、新たな自分、自分の可能性を見つけたい。そう思えた。



サッカー人生の中で、
これまでも、これからも私の心の中にあるもの。
それは、鹿島アントラーズの哲学。
すなわち、「献身・誠実・尊重」という「ジーコスピリッツ」である。
一生懸命に。自分にも人にも嘘をつかない。謙虚さと感謝の気持ち。
こう解釈するとわかりやすい。

いや、サッカーだけじゃない。人生において大切なことである。
大切なことで、シンプルだけど、実は一番難しいことでもある。

現代社会の悪い風潮に問いたい。

一生懸命に泥臭くよりも、なんとなくカッコつけていないだろうか?
一生懸命やるやつのことを笑っていないだろうか?
嘘で固めた言葉や行動は、長く続かないし
自分に嘘をつけば自分が一番に苦しくなる。
自分が偉いとか、自分のことばかりを考え出した時、人生の誤りが始まる。

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クラブハウスのロッカールームに貼られていたジーコ氏の言葉である。
世界的なスターが大切だと感じている考え方だ。

「上手いやつに誰よりも努力されたら、頑張られたら敵うわけがない。」
まさに、ジーコ氏は、その象徴であったと誰もが口を揃えて言う。


本来、人間としてあるべき姿、向かうべきところへ、
サッカーを通して、クラブとして一体となり向かう。
それが鹿島の魅力であり、勝負強さに繋がっていると私は考える。


小さい頃からずっと鹿島というクラブで育ってきたから。
鹿島以外のことを、あまり知らないから。
そう思っていた。

けど、鹿島から出て初めて大学に来て、様々な人と出会い
様々な価値観や、考え方を知った。
もちろん、鹿島にはなかったものや新たな刺激を得た。


けど、やっぱり
調子が良くて慢心しそうな時も、上手くいかなくて心が折れそうな時も
自分が常に立ち返る場所は、ここだった。
サッカーだけでなく、自分の人格を形成し、心の支えとなってくれた。


だからこそ、
「カシマスタジアムのピッチに立ち、恩返しがしたかった。」
「チームに力を与え、チームを勝たせる選手になりたかった。」



長々と、自分のサッカー人生について振り返り、
悔いも含めて、素直な想いを言葉にしてみた。


最初にも述べたように、苦しいことの方が多かったかもしれない。

けど今は、その経験全てが意味のあることだと考えられる。

上手くいかない状況の中で、もがき苦しんだ時間。
そこから逃げずに
最後まで、ここまでやってきて良かったな。心からそう思う。


そして、その経験を糧にして新たな自分を探す次の旅に出る。
何も終わっていない。むしろ、始まりである。

自分がサッカーを辞めることなんて、きっとできない。
けど、ピッチ上で表現する以外に自分に何ができるのか?
何をしたいのか?
それを探しに行きたい。


今までより遥かに長い旅になるだろう。


まだまだ未熟者で弱さもあり、足りないことだらけだ。
それは、この早稲田での4年間で学べたことでもある。


しかし、自分には立ち返る場所がある。
だからこそ、もっともっと成長し、
いつの日か
鹿島の力になれるような、鹿島を支えていけるような人間になりたい。


こんな自分をこれまで支え、応援してくれた全ての方々、
本当にありがとうございました。
応援してくれる方々の声が、勇気や誇りとなり自分の支えとなりました。
その誇りを失わずに、新たな旅でどんな困難をも乗り越えていきます。


最後になりますが、これまで一緒にプレーした仲間、
自分に関わってくれた全ての方々に心の底から感謝の気持ちを伝えたいです。

ありがとうございました。


千葉 健太(ちば けんた)
学年:4年
学部:スポーツ科学部
経歴:鹿島アントラーズジュニアユース(行方市立麻生中学校)→鹿島アントラーズユース(鹿島学園高校)
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