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「弱さと向き合う」 4年・大和翔

昨日は、同じ年、同じ日に生まれ、親友でありライバルである宮田くんの素晴らしいブログがありました。それには劣るかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら幸いです。

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15年間続けてきたサッカーを本気でやるのも残すところ2週間となった。


何回グラウンドに足を運んだのだろうか。
300日×15年=4500回
こんなところか。
それが残り数十回程と考えると、
切なさ、虚しさ、悔しさ、楽しかった思い出など、色んなものが入り乱れる。


振り返ると、私の青春の中心にはいつでもサッカーがあった。

小学校の頃は親の影響で色んな習い事を経験させてもらった。
水泳、英語、習字、ピアノ…


しかし、どれもいまいちピンとこなかった。


サッカーだけが特別だった。


ボールを蹴っているときは何よりも楽しい。
ボールを追いかけていると、どんな嫌なことでも忘れられた。


きつい練習を仲間と乗り越え、
時には、仲間と怒鳴り合ったり、喧嘩したりもした。
そんな仲間と試合に勝って一緒に喜びを分かち合う瞬間は最高である。


幾多の誘惑を断ち切り、様々なものを犠牲にし、
15年間のほとんどをサッカーに捧げた割に、成長できた事はあっただろうか。



自分の弱さ。


それを象徴する出来事があった。


2019年春、最高学年としてシーズンをスタートさせた頃。
6節を終えて1勝もできていなかった時期だ。
外池監督から4年全員に飲みの誘いがあり、練習場近くの焼肉屋に集まった。


そこでは、当時のチームに対する想い、スタッフ、選手に対する不満など、様々な意見が飛び交った。
自分も外池さんに促されて、自分の想いをぶつけたところ、即答でこう返された。


「なんでそれを直接伝えなかったの?俺らがやっているのは仲良しごっこじゃない。いつまでそんなことしてるの?」


核心をつかれ、言葉が出なかった。
自分の中ではわかっていたが、その現実から目を背けていた。
そして、自分という人間の浅さ、甘さに気づかされた。

大した経歴もない、サッカーも上手くない、戦術にも詳しくない。
こんな自分の意見は正しいのか?みんなは自分の意見を聞いてくれるのか?

試すこともせずにビビって、硬く厚い殻の中に閉じこもっていた。


ああ、高校の時と全く同じだ。


高校の頃


全国に出るという目標を掲げつつも、メンバーのモチベーションが低いという、当時の状況に自分はうんざりしていた。

しかし、それに対して自分がやったことはなにか。

1人で朝練をしたり、練習後にグラウンドに残ってボールを蹴ったり、昼休みにウェイトトレーニングをしたり。

自分の背中を見て何かを感じてほしいという思いはあったが、直接的にチームメイトに働きかけたことは一度もなかった。


「これを言ったらどう思われるのか?」
「陰口を言われるんじゃないか?」


そんなことばかり気にして、なかなか言い出せない。
いつも1人。誰も巻き込めない。
みんなと向き合うことから逃げただけだった。



大学でア式に入り、3年ほど活動することで、なんとなく人として成長した気でいたが、
実際は何も成長していなかった。


ア式蹴球部は、常に選手の主体性を促し、一人ひとりの存在意義が問われる組織である。
いかなる状況であろうと、組織に対し、多角的に貢献することが求められる。
当時の自分には何もなかった。空っぽだった。
意見があるのに黙っていては、誰にも何も影響を与えられない。4年である意味がない。

サッカー人生のラストイヤー、絶対に後悔したくない。

遅いかもしれないが、この出来事を境にもう一度自分を変えようと努力した。
感じたことは誰だろうと、どんな状況だろうと口に出して伝えてみた。
衝突することは増えたが、その分得るものも多かった。色んな人の色んな考え方も知ることができた。


「意外といけるじゃん。」

そう思った。

どうしてこんなにも簡単で、こんなにも大事なことができなかったのだろうと情けなくなるほどだ。


それからは
「自分にしか感じられないこともある。自分が言うからこそ意味があることだってある。」
こう思うようにしている。


それまで以上に物事に対し主体的に考え、発信できるようになった気がする。
現実から逃げず、弱みに向き合うことで、少し殻を破れた気がする。
とはいえまだまだ成長途中なので、満足せず、社会に出ても頑張ろうと思う。


そして、きっと、思ったことをなかなか発信できない部員は多くいる。
そういう部員が一歩踏み出せるように背中を押してあげたい。
そんな2週間にしたい。


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最後に

現在ア式は、残留争いの真っ只中にいる。
いわば歴史的残留という大きな山登りの途中だ。
上り坂の途中はいつだってきつい。
しかし、いいわけを探し、現実から目を背けた瞬間に、下降は始まる。
楽な方に逃げるのは簡単だが、すなわち下り坂を意味する。
きつい時こそ、自分と向き合い、仲間と本気でぶつかり合う。必ず少しずつ前進しているから。

信じよう。
最後の最後まで自分を信じ、仲間を信じ、勝利を信じ、走った先にボールは来る。
そんな気がする。

100人の部員が力を1つにし、100倍のパワーで試合に勝ち、100倍綺麗な景色を楽しめるように。

登り続け、成長し続ける。
今日も一歩ずつ。

「信じられないことは信じることから」


大和 翔(やまと しょう)
学年:4年
学部:先進理工学部
経歴:モンテディオ山形ジュニアユース(鶴岡市立鶴岡第三中学校)→山形県立鶴岡南高校
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