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「早実ってなんだろう」 1年・鈴木俊也

「おい、早実〜」
「早実は調子に乗るな〜」

早実の大先輩である外池監督は常々これらを口にする。
少し調子が良い日には必ず、くどいほどに。

ア式蹴球部において、早実生は1つの枠組みとしてカテゴライズされる。
それは他の学生ではなく、早実生が担うべき役割があるから。

早実は一度も全国大会に出場したことがない。(一昨年、昨年の選手権は私がPKを外して負けました…。)
他の部員の経歴からしたら、決して強いとは言えない。

しかし、そんな早実から毎年ア式蹴球部員となる選手が数人出る。

ア式蹴球部は関東1部リーグで戦い、スポーツ推薦や自己推薦によって素晴らしい選手たちが集まる。

そんな中でなぜ、早実生が認められ、部員となれるのだろうか。

それは、早実には早実の強みがあるから。

・大きな舞台で活躍出来なかったからこその「謙虚」な姿勢
・周りより下手でも懸命に「闘う」姿勢
・人より長く「早稲田」を背負うということ

これらこそが、我々の存在価値だと考えている。

しかし、今現在の私はこれらの強みを自身に取り込みきれていない。

他力本願だった中学時代から早実での3年間を経て、ベクトルを自分に向けることを少し覚えた。
しかし、1年生の時から試合に出場し、3年間早実で経験を積んでいく中で、自分の現状にある程度満足し、慢心や思い込みが生まれていった。謙虚じゃなかった。

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ア式に来てすぐにそれを実感した。全国的にも有名な選手が同期にいる。
明らかにサッカーのスキルでは劣っている自分がどうしたらこのチームでの存在意義を見出せるのか。

そう考えていた時に、「早実であることを忘れず、謙虚に取り組むこと。そうすれば必ずお前の成長に繋がる。」と監督に言われた。

「謙虚に取り組む、そしてそれを継続する」言うのは簡単だが、体現するのはかなり難しい。
だが、私はこれから早実出身という部分とより向き合い、その難しさに直面したとき、乗り越える努力をしていきたい。早実を選んで良かったと胸を張って言えるように。


そして自身の成長と共に、日本をリードするア式蹴球部の中枢を全国にも出たことのない早実生が支える。
そんな構図を目指して、努力していこうと思う。

拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。


鈴木 俊也(すずき しゅんや)
学年:1年
学部:商学部
経歴:FC東京U-15深川(江東区立第四砂町中学校)→早稲田実業学校高等部

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