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「Maybe」 4年・中園健太郎

関東リーグ21節 vs明治大学。

『サッカーに絶対はない』

試合前のミーティングで、総監督である小柴さんがおっしゃった言葉だ。

相手は今季最強の明治で、一方の早稲田はリーグ戦3連敗中(10位)。
誰しもが『早稲田が負ける』って思っていただろう。
でも、その日の早稲田のロッカールームは『勝つ』『勝てる』『勝ちたい』という雰囲気がどのチームより溢れでていたと思う。

そして、

僕たちは勝った。
1-0。

これこれ!早稲田ってこれ!っていう展開の試合。笑
苦しんだけど、全員が身体を張って守り、ワンチャンスをものにして。
応援も最高だった。

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そして試合後、僕には試合前の小柴さんの言葉が響いた。

『サッカーに絶対はない。ジャイアントキリングって言葉があるように、どんなチームでもひとつになって戦えば勝てる。それがあるからサッカーは面白い。それがあるから俺はサッカーが好きなんだよ』

僕のサッカーを17年間も好きで続けられた理由はこれかもしれない。
別に今まで代表にも選抜にも入ったことはない。
全国大会なんか出たこともない。
だけど、なんかワンチャンスで大当たりするんじゃないかなって。
一矢報いることができるかもって。
そして多くを見返した時に面白い、自分かっこいいじゃんと思えるかもって。

結論、関東リーグのピッチに立ったことはなかったし、
それ以外で大した結果も残せていない。
そんな自分が不甲斐なくて、嫌になるときもあった。
なんで大学来てまでサッカーやっているんだろう。
こんな楽しくない毎日いらないって。

でも、少しAに上がれた時とか、紅白戦で良いプレーができた時。
そんな時に、もしかしたら自分でも、って思ってきた。

そしてその『もしかしたら』に期待して、情熱を注ぎ込むと意外と自分のところにボールが転がってきたりするのが『サッカー面白いな』って思わせてくれる。

それは早慶戦前。

太一(4年・武田)や雄大くん(4年・蓮川)がいない前線で加藤(2年)が頑張ってくれていた。
加藤は上手いし強いし、能力じゃ絶対に負けている。
でも、太一と雄大くんがいない中で、この早慶戦に出られる『ワンチャンス』を手放すわけにはいかなかった。

ただ『主務で早慶戦に出るってカッコよくない?』っという自己満の理由だったかもしれないけど、でも身体は今まで以上に動いてくれた。

そして、
『出てやる』って決意してからはとんとん拍子でいった。


大学4年間で初めてトップチームで出たゲバ(紅白戦)。

無我夢中に前線でボールを追い回し、ヘトヘトになっていた。
そんな時にかみ(4年・神山)からクロスが。
少し高くきたボールで、いつもだったら諦めている自分が、その時はなんか飛んでいた。笑
キーパーの前で頭に触れたボールはゴールに。

早慶戦2週間前の練習試合。

0-0で進んでいた展開で、ラスト5分。
またもかみが左サイドからクロスを上げてくれて、ニアに走り込んでいたその足にボールはあたり、ゴール。

早慶戦前最後の練習試合。

前半始まってすぐ、混戦の中で牧野(4年)がヘディングしたボールは変な回転がかかりワンバウンドした。
相手がその回転に対応できず、ゴール前に走っていた自分の目の前に転がってきた。
流し込むだけだった。

全部たまたまで入ったゴールかもしれないけど、『点を取りたい』『取ってやる』『取れる』って強く想っていた。

だから、正真正銘自分で勝ち取れた早慶戦のスタメンだったと思う。
ちっぽけな可能性を信じられた自分がいた。

『もっと自分を信じてくればよかった。』
そんな風に後悔したことを覚えている。


でも、『ワンチャンス』をものにできたのは『信じる』手助けをしてくれた仲間がいたからで、彼らがいなかったらあの時期にあれだけサッカーに本気で取り組めなかったと強く思う。

サッカーに集中させてくれようと、夜遅くまで僕が担当だった仕事をしてくれた副務の西前やマネージャーの拓矢(2年羽田)。
慶應主務の塩木やユニサカのまさる(奥山)は早慶戦を成功させようと、走り回ってくれた。
他にも大勢が関わってくれていて、1人1人名前を挙げたらきりがないけど、みんながいたからあの最高の景色を一緒に見れたと思います。

ありがとう。

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最後に、

ホストとして大成功したローランドの本を手に取った時にこんな言葉があった。

『100人が100人ダメと言っても、その100人が全員間違っているかもしれないじゃないか』

自分を信じるってすごく難しい。
いろんな障害があって、邪魔してくる。
それは周りの人から言われる言葉だったり、自分で決めてしまう限界だったり。
でも、そんなのちっぽけなことだと思う。
周りがどうであろうと結局は『自分が自分の可能性を一番信じなきゃいけない。』
そういうことだろうと思った。

そしてチームなら、
1人1人の『信じる』心を仲間が信じてあげる。共感してあげる。助けてあげる。
そうすればどんなに大きな山でも、乗り越えていける気がする。


優勝した次の年に降格なんていう絶対もない。
いくらでも運命は変えられる。

だから、

僕は信じる。

残留する。
勝って残留しよう。
どこのチームよりも勝利を信じ、楽しむことを忘れずに。
今までの取り組みをみんなで信じて。

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中園 健太郎(なかぞの けんたろう)
学年:4年
学部:社会科学部
経歴:川崎市立中野島中学校→早稲田実業学校高等部
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